中学生の子供がいじめで不登校に…子供が救われる4つの言葉と対応方法とは?

2019.07.10公開 2019.09.14更新

不登校の我が子に向き合うための親の心構え

大前提として、いじめ被害で不登校になったことから、

子供が「とても傷付いている」ということをしっかり受け止める

ことが必要です。

 

不登校というのは、傷付いた心を癒し、リセットしようとしいている大切な時期です。

「学校に行かない」という状況だけを切り取ると、「何とか学校へ行かせなきゃ」と焦る気持ちが出てきてしまいますが、一番不安で焦っているのは子供本人です。

 

だから、親としては焦らず慌てず、子供のリセットを見守る姿勢を持っていてくれると、子供の気持ちはとてもラクになります。

「傷付いているんだから、今はゆっくり休んでいいんだよ」

という心構えで見守りましょう。

 

不登校の我が子への3つの対応方法とは?

1.「どうしたら元気になるか」を考える

「どうしたら学校に行けるようになるか」ではなく、「どうしたらこの子が元気になるか」を考えましょう。

 

「早く再登校させたい」と思うのは自然な発想だとは思います。

 

しかし、心の傷が癒えていないのに、学校に行かせようとしてあれこれ手をかけても、上手くはいかないようです。

 

再登校のことは一旦わきに置き、子供の元気を取り戻さない限り、子供が学校に戻ることはないでしょう。

 

2.休むことが必要と受け入れ、安心できる環境を整える

心の傷を癒し、元気を取り戻すためには、子供にとって家庭が「安心できる場所」でなければなりません。

 

もし、親が子供に対して不安や焦りを抱いているとしたら、子供は本当に安心して家で過ごすことができるでしょうか。

 

また、家庭内が不安定で、問題や争いが絶えないような環境だったとしたら、どうでしょう。

 

常に余裕がなく、不安や焦りを抱えている親がそばにいる家では、安心して心を休ませることは出来ません。

 

「今は休むことが必要なんだ」と受け入れて、子供が安心して休めるように家庭環境を整えましょう。

 

3.適度なかまい方にトライする

いじめ被害と不登校という2つの難問に加え、中学生の思春期・反抗期という問題も加わってきます。

 

口では、「うっせーんだよ!もうほっといてくれ」と訴えていたとしても、心の中では不安と心配でいっぱい。

 

「かまってほしい、見放さないでほしい」という気持ちを抱いています。

 

子供にとっては、親からかまってもらえなかったり、無関心になられたり、見放されることが一番恐ろしいことです。

 

どんな子も「興味を持ってほしい、かまってほしい」と思っています。

 

ウザがられない程度を前提に、話しかけたり、適度に外に誘い出したり、お手伝いを頼んだり、一緒にゲームをしたり、いろんな「かまい方」にトライしてみましょう。

 

学校とも連絡を取りつつ、子供が望むなら転校も考慮しながら、いろんな選択肢があることを伝え、「どんな決断でも応援している」というメッセージを示しましょう。

 

 

さいごに

いじめ被害にあって不登校になっている子は、みんなとても傷付いています。

 

まずはその傷を癒すことを第一に考えながら接していけば、大きく対応を間違えることはないでしょう。

 

要は、休むことを受け入れつつも、立ち上がろうとするときはいつでも協力するというスタンスでいるということです。

 

子供達が一日でも早く、いじめ被害という荷物をおろして、元気を取り戻すことを願っています。

 

【関連記事】

>>中学生のいじめ…親のOK対応とNG対応とは?臨床心理士が解説

>>【中学生のいじめ】加害者に潜む4つの心理とは?臨床心理士が解説

>>【中学生】いじめられやすい3つのタイプと対策とは?臨床心理士が解説

>>【中学生のいじめ】親が気づかない理由・気づくための13の声掛け例

シェア
ツイート
ブックマーク

【監修】佐藤文昭

臨床心理士

おやこ心理相談室 室長 >>詳しい情報はこちら

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年7月10日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。