産後の育児が不安…保健師がたどり着いた母としての心得とは?

2016.11.11公開 2016.12.15更新
 
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育児中の母親の健康相談にのっていると、「ちゃんと育児をできていない」「私は、いいお母さんじゃないんです」といった悩みをきくことが多くあります。

 

母親は、誰もが『いいお母さん』でいたいと思うのではないでしょうか?

 

ではそもそも、あなたにとってのいい母親とはどんな母親でしょうか?

 

食事を毎日手作りで、バランスを考えて作っている…部屋はいつも片付いている…優しくいつも笑顔…しつけはしっかりする…色んな考え方はありますが、いい母親像に正解はないのではないのでしょうか。

 

保健師でもある筆者自身も、妊娠、出産し、自分はどんな母親になりたいかとずっと考えてきました。

 

そこで今回は、産後の育児が不安なあなたへ、保健師である筆者がたどり着いた母としての心得をお伝えしていきたいと思います。

 

 

「いい母親」はどこにいる?

以前、TVでも『いい母プレッシャー』という言葉が取り上げられ話題になりましたね。

 

周囲から、

『子供の泣いている理由は母親はわかって当然』

『母親なんだから我慢して当然』

『ママなのに飲み会にいくなんて』

『子供が小さいころは家でみてあげないとかわいそう』

 

などと言われることも多いのではないかと思います。

 

育児中は、夜も寝たいときに眠ることもできないし、家事も思うように進まない…。それなのに、「頑張って当然、無理して当然」と思われがちで、仕事のように自分を認めてもらえる機会が少なく、終わりがない。

 

育児はとても重労働です。

 

育児や家事を完璧にこなせている母親なんて、雑誌やテレビ、SNSの中にしかいないのではないでしょうか。

 

「あの人はこんなにすごいのに…」

「子供を叱ってはいけないのに叱ってしまった」

「子供にレトルトを食べさせている…」

 

などのような記事やSNSを見ては、自分と比べ、プレッシャーに感じてしまうことも少なくないかもしれません。

 

 

誰だっていい母親になりたい

人間には『承認欲求』というものがあります。

 

承認欲求とは、周りに認められたいという欲求です。「いい母親と思われたい」と思うことは当然なのです。

 

ですが、承認欲求に振り回され、他人の目に自分がどう映るかが気になって、余裕がなくなり育児が楽しめない、笑顔で過ごせなくなってしまっては、本末転倒ではないでしょうか。

 

母親がイライラしていたり、不安に感じていたりすると、子供は母親の顔色をうかがうようになり、不安に感じてしまいます。

 

 

母の健康は子供や家族の幸せに不可欠

育児は重労働です。そして、母親も人間ですから、無理をすると健康を害します。母親が心も体も健康でいることは、子供や家族の幸せには必要不可欠なのです。

 

『いい母親プレッシャー』に押しつぶされず、かつ笑顔で育児をしたいですよね。

 

具体的に『いい母親プレッシャー』から解放されるための対策としては、

・完璧を目指さない

・罪悪感をもたない

・子供や周囲に当たったことで自分を責めるのではなく、当たってしまったらきちんと謝る

・他人と比べない

・周りに頼る、つらいときはつらいという

・相談できる人を確保する

・子育てサークルなど子供と出かけるところをつくる

・一人でリラックスする時間や方法をつくる

などがあります。

 

保健師である筆者が育児で心がけていること

そして、保健師である筆者自身が、育児をする上で心に決めていること、また、毎日子供のためにがんばっているお母さんにお勧めしていることがあります。

 

それは、

「幸せな母親を目指すこと」

です。

 

「いい母親」というと、誰を基準に考えるか曖昧ですが、「幸せな母親」は自分の主観に基づくものです。

 

母親の表情や感情は、子供に伝わります。母親が幸せでいること、笑顔でいることは、子供にとって家族にとって最高のギフトではないでしょうか。

 

筆者自身は、子供が大きくなったときに、「苦労して育てた」「頑張って育児をした」ではなく、「幸せな思いで育児をした」と言いたいと思っています。

 

そのためにも、「幸せな母親」になりたいと思っています。そのほうが、将来、子供もうれしく思ってくれるのではないかと考えているからです。

 

 

さいごに

完璧で理想の母親など、実際には存在しません。

 

母親は弱音を吐いてはいけない、頼ってはいけないと、頑張りすぎてはいませんか?

 

子供には笑顔で幸せに育ってほしいですよね。お子さんのためにも、肩の力を抜いて、母親自身の健康に目を向けるようにしましょう。

 

「いい母親」を目指してしんどくなってしまっているかも…

 

そんなときは、「幸せな母親」を目指してはいかがでしょうか。

 


icon_3【執筆者】

豊田春奈 保健師

豊田さんのインタビュー記事はこちら

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