【中学生】いじめられやすい3つのタイプと対策とは?臨床心理士が解説

2019.08.14公開 2019.09.14更新

いじめに巻き込まれやすい3つのタイプ

いじめに巻き込まれやすいタイプを見ていきましょう。

 

1.意思表示ができず、「何を言っても平気」と思われがち

● 自分の意見や気持ちを押し殺し、何を聞かれても、何を言われても、何も言わない。
● 質問されても、「う~ん。」「まあ。」「微妙。」などとあいまいな返事ばかりする。
● 本当はイヤだと思っていても、「No」が言えない。
● いつもヘラヘラと笑っていて、何を考えているのか分からない。
● おどおどしていて、周りに流されやすい。

自分の気持ちを表現せず、周りに流されることが多いので、相手からは「何を言っても平気」などと思われたりします。

 

その結果、都合のいいように扱われ、次第にエスカレートしていじめの被害者になることもあります。

 

2.白か黒で考えて、嫌な相手をスルーできない

「白か黒か」という二者択一的な考え方が強いので、「そんな人もいる、そんな考え方もある」とやわらかくあいまいな発想を持つことができません。

 

いやな事をする相手を「相手を何とかしなきゃ(何とか変えなきゃ)」と必死で抵抗する様子を、逆におもしろがられて嫌がらせがエスカレートし、ケンカやいじめに発展することがあります。

 

また、他人に何か指摘されたり、責められたりすると、「100%自分が悪い」と思い込み、必要以上に自分を責め、冷静な判断ができなくなり、いじめに巻き込まれたりすることもあります。

 

3.自分に問題があると考えてしまう

自己肯定感が低く、「自分はこのままでいい」と思えないので、いじめられると、「自分に問題がある」「自分はいじめられて当然だ」などと思うようになります。

 

そういう思いが強くなってくると、必要のない努力を始め、他人に相談する・助けを求めることができなくなってしまいます。

 

 

いじめを未然に防ぐための対策3つ

いじめを未然に防ぐために家庭でできる対策を紹介します。

 

1.Noを言う練習をする

いじめに巻き込まれるのを回避するためには、自分の意思表示がとても重要になってきます。

 

まずは、いやなときに「No」を言う練習をしましょう。

● 「いやだ。」
● 「やりたくない。」
● 「それはあまりよくないと思う。」

「No」を言うときに覚えていてほしいのは、あなたが誘いを断っても相手は「傷付かない」ということです。

 

相手に気を遣い過ぎて、自分の気持ちを抑えることのないように、まずは、家庭で練習してみましょう。

 

2.あいまいさを身に付ける

白か黒かの発想から少し成長して、グレー(あいまいさ)を受け入れる練習をしましょう。

● 「世の中にはそんな人もいる。」
● 「そういう風に思う人もいる。」
● 「私とは違う考え方をする人もいていい。」
● 「勝ち負けが全てではない。」
● 「ま、いっか。」

こういう受け取り方が身に付くと、何かイヤなことや傷付くことを言われたり、人から責められたりしたときに、必要以上に自分を責めることが減ってきます。

 

あいまいさが身に付くと、不安に耐える力が付いてきて、様々な場面で落ち着いて対応できるようになり、いじめに巻き込まれる可能性が減ります。

 

3.自己肯定感を高める

最も重要な対策は、自己肯定感を高めることです。

 

そのためには、家族からあるがままを受け入れてもらう体験が必須になってきます。

● 「君はそのままでいい」
● 「お前は悪くない」
● 「よく頑張っている」
● 「今のままで充分だ」
● 「君は大切な存在だ」

自分が受け入れられている、必要とされている、大切にされている、と感じることで、自分を大切にしてくれる人たちと付き合うようになります。

 

そうすると自然にいじめに巻き込まれる可能性が減ってきます。

 

【関連記事】

>>自己肯定感を高めるには?手軽な方法10選を臨床心理士が解説

 

さいごに

実は、加害者側も被害者側も、いじめに巻き込まれる子供たちは、似たような心理を持っています。

 

それまでNoが言えずなんとなく加害者側のグループに属していた子が、ある日突然、今度は自分がいじめのターゲットになることも珍しくありません。

 

しかし、どんな環境の中でも、いじめに巻き込まれない子供達がいるのも事実です。

 

加害者側にも被害者側にもならず、いじめに巻き込まれないために、日頃から子供に興味を持ち、家庭でできる予防策を投じておきたいですね。

 

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【監修】佐藤文昭

臨床心理士

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  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年8月14日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。

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