ADHDの特徴や長所とは?臨床心理士が分かりやすく解説

2016.11.21公開
 
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今回はADHDの特徴や、大人のADHD、長所などについて、臨床心理士の先生にわかりやすく解説してもらいました。

 

 

ADHDとは?ADHDの2つの特徴

聞いたことのない人には、「何だ!?この頭文字は?」と思われるかもしれません。

 

これは、Attention-Deficit Hyperactivity Disorderの頭文字を取った略称なんですね。日本語では、「注意欠如多動性障害」と言います。ちょっと難しいことばですね。

 

この障害には、次の二つの特徴があります。

 

ひとつは、「注意の欠如」です。ひとつのことに注意を向けて、長い時間集中するのが難しいことです。もう一つは、「動きが多くて落ち着かず、時に衝動的な行動におよぶこと」です。

 

このふたつの特徴が、両方そろっているタイプもあるし、どちらか一方だけが目立つタイプもあります。

 

だから、なにが「上手にできないか」ってことでいえば、

 

・上手にお話が聞けない

・お片付けができない

・行儀よくしていられない

 

なんてことになります。

 

 

大人になってからのADHD

もちろん、上手にお片付けのできない大人もいます。

 

ADHDでは、大人になると、多動や衝動性は目立たなくなることが多いので、特徴として残るのは、段取りよく、ものごとを進めることが上手じゃないという点にあります。

 

これは、仕事に限らず、家事もそうだし、日常生活の全般にわたります。

 

皆さんもテレビで観たことがあるかもしれませんが、ゴミ屋敷になっているお部屋があったりしますね。

 

一概には言えませんが、ゴミ屋敷に住んでいる人の中には、ADHDの気質を持っていて、実は昔は、先生の話が聞けなかったり、じっと座っていられなかったりしていた可能性が高いわけです。

 

 

ADHDはいつから?

このADHDは発達障害のひとつで、障害の特徴はごく小さな年齢から目立ちはじめます。特に、多動のあるタイプでは、2,3歳ころから、落ち着きのなさや衝動性が際立ってきます。

 

外を歩くと、車道に平気で飛び出して危なくて手を離せなかったり、スーパーやデパートでは、親が目を離したすきにすぐどこかに行ってしまいます。

 

そんなことが朝から晩まで毎日だから、ママはもうヘトヘトになってしまいます。

 

保育園や幼稚園では、みんなと一緒に座って先生の話が聞けない。ひとりでその辺をウロチョロしたり、平気で大きな声でおしゃべりしてみたり。

 

友達と遊んでいても、我慢が足りずに、すぐに手が出てしまう傾向があります。

 

こうした傾向は小学校に入学しても続きます。むしろ、それからが結構大変だったりするんです。

 

幼稚園や保育園までと比べて、小学校では椅子に座らされる時間が長くなるので、苦痛でしょうがないんですね。注意や集中が続かないから、すぐに気が散っちゃうし、体は勝手に動いちゃうこともしばしばです。

 

ADHDの子は、体が動いていたほうが、たぶん気持ちは落ち着くんだけど、学校では、「皆さん、どうぞお気楽に」ってわけにはいきません。

 

「みんな一緒に仲良くやりましょう」なんてメッセージが強いので、どうしても浮いてしまうんですね。

 

 

ADHDの長所を周囲が認める

最後になりますが、ADHDを含めた発達障害のお子さんは、沢山いいところがあります。子どもらしくてかわいいし、何よりとっても人懐っこいんですね。

 

いい意味ですぐに忘れてしまうので、根に持たない。集中できないといっても、好きなことにはものずごい集中力を見せる子もいます。

 

こういう長所は、家族を含め周囲が、しっかりと評価して認めてあげないといけないと思います。

 

ADHDの子どもたちにとって、ADHDの特性を理解してくれる家族や先生、励ましてくれる友達が、一人でもそばにいてくれることが救いになるのです。

 

 

【記事提供】

佐藤文昭 臨床心理士

おやこ心理相談室 室長

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