パニック障害ぱにっくしょうがい

2016.07.03公開
2017.03.16更新

パニック障害とは

パニック障害は、突然胸がドキドキし、息が苦しくなり、めまいや吐き気が生じ、「このまま死んでしまうのではないか」といった強い不安を感じます。

 

パニックが起こった方々は、なぜ自分にこんな症状が起きるのか原因がわからず、困惑してしまいます。

 

そして、パニックに対する不安感や恐怖感が強まると、パニック症状が治まったのちも正常な社会生活を送ることが難しくなり、悪化していくとうつ病を併発してしまう可能性があります。

 

パニック障害の主な症状は「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」です。

 

パニック障害のセルフチェックはこちら

 

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パニック障害の初期症状

パニック障害の最初の症状は、理由もなく突然の動機や息苦しさ、発汗やめまいなどの身体症状とともに、強い不安や恐怖感を伴うパニック発作が生じます。

 

このようなパニック発作を繰り返すうちに発作時の記憶が頭から離れなくなり、「また発作が起きたらどうしよう」と、パニック発作に対する強い恐怖心や不安感が芽生えます。これが予期不安です。

 

そして、予期不安が強いために以前発作を起こした場所やすぐに逃げられないような閉鎖的な場所、大勢の人がいるような場所を避ける行動をとる広場恐怖といわれる症状が現れます。そうして、日常生活に支障が出てくるとパニック障害となります。

 

社会不安障害のセルフチェックはこちら

 

 

パニック障害の原因

パニック障害の発症原因については、いまだ明確には解明されてはいませんが、いくつかの要因が重なった結果生じるという考え方が有力です。パニック障害を起こしやすい要因として、性格が挙げられます。

 

パニック障害は、予期不安によって行動が制限されることからもわかるように、不安が根底にある疾患です。そのため、心配性であったり、神経質な方はパニック障害を起こしやすいでしょう。

 

また、強いストレスを感じ続けていると、精神的な余裕がなくなり不安や緊張が高まるため、パニックが生じやすくなります。

 

 

パニック障害の克服法

パニック障害の治療法は、薬物療法と心理療法があります。まずは薬の力でパニック発作が起こらないようにコントロールします。その後、予期不安や広場恐怖に対処するため、心理療法を用います。

 

特に認知行動療法と自律訓練法が有効です。認知行動療法は、パニック障害によって生じた認知を修正していくことで、不安感を低減させていきます。

 

また、パニック障害は、パニックを起こしていない時でも緊張を感じていることが多いため、自律訓練法では、心身をリラックスさせる方法を身につけていきます。

 

 

パニック障害の人との接し方

パニック障害は、不安や恐怖によって生じる疾患であることを理解しておきましょう。また、発作時に、周囲の方が慌てたり大騒ぎしたりすると、ご本人の不安感が増して、症状の悪化を招くこととなります。

 

そのため、発作時は、楽な体勢にしてあげてから、優しく声掛けをする、体をさするなどして落ち着かせることが大切です。また、一人での外出に不安を感じているようなら、付き添ってあげるとよいでしょう。

 

また、周囲の方々が気を遣いすぎてしまうと、「迷惑をかけてしまい申し訳ない」と感じ、不安が生じてしまうので、いつも通りの接し方を心がけましょう。

こころ百科 監修
杉山崇

杉山崇

臨床心理士

神奈川大学人間科学部 教授
学習院大学大学院人文科学研究科修了。精神科、教育委員会、産業カウンセリングなどで20年あまり心理職を務める。日本学術振興会特別研究員、山梨英和大学准教授などを経て、2013年より現職。

神奈川大学人間科学部 教授
学習院大学大学院人文科学研究科修了。精神科、教育委員会、産業カウンセリングなどで20年あまり心理職を務める。日本学術振興会特別研究員、山梨英和大学准教授などを経て、2013年より現職。

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