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うつ病うつびょう

2016.07.03公開
2017.03.16更新

うつ病とは

うつ病は、ほとんど一日中、ほとんど毎日の抑うつ気分を感じます。また、興味・喜びの著しい減退、一か月の間に体重が5%以上増減する、ほとんど毎日の不眠、もしくは睡眠過多等が見られます。

 

うつ病の精神症状としては、

 

・感情の障害(気分が晴れない、落ち込んでいる、いらいらする)

・意欲や行動の障害(何をするのも億劫、疲れやすい、以前は楽しめていたことが楽しめない)

・思考の障害(簡単なことが決められない、テレビの内容が頭に入らない)

 

といったことが挙げられます。

 

また、何事も悪い方へ考えてしまう否定的な認知や、自殺念慮も起こります。身体症状は、頭痛、めまい、肩こり、動悸などがあります。

 

 

うつ病の初期症状

うつ病の初期症状として代表的なものは、食欲不振、睡眠障害、倦怠感が挙げられます。食欲については、何を食べても味が感じられず食欲がわかない、砂を噛んでいるようだという訴えも見られます。

 

睡眠については、睡眠過多になる方もいますが、不眠を訴える方の方が多いです。寝つきが悪くなる、夜中に目が覚めてしまいそのまま眠れない、朝早くに目が覚めてしまうといったことが起こります。

 

また、普段なんとも思っていなかった行動が急に億劫になる倦怠感も現れます。本を読んでも活字が頭に入ってこない、化粧をして外に出るのが面倒だと感じられるようになります。

 

うつ病のセルフチェックはこちら

 

 

うつ病の原因

うつ病は、遺伝の要素や性格傾向などの素因が関係します。うつ病になりやすい性格とは、他人に気を遣う、仕事熱心、几帳面、真面目という、メランコリー親和型と呼ばれる性格傾向の方です。

 

そのような素因にストレスが加えられると、うつ病が発症しやすいでしょう。

 

ストレスは離婚や会社での人間関係の上手くいかなさといったネガティブな出来事ばかりでなく、結婚や就職、昇進といったポジティブなライフイベントの時にも生じます。

 

 

うつ病の克服法

うつ病の治療法・対処法として心療内科や精神科へ行き適切な処方を貰い指示通りの服薬をしていくことが挙げられます。そうすることで症状が改善し、また再発予防にも繋がります。

 

もう一つの治療法として、精神療法が挙げられます。うつ病の精神療法としては認知行動療法、対人関係療法が挙げられます。

 

精神療法を行うことで自分を見つめなおしたり、新たな発見をすることで心の元気を取り戻していきます。また、うつ病では十分な休息も必要です。ゆっくり休息を取り、自分のペースで問題に対処していくことが重要となっていきます。

 

 

うつ病の人との接し方

身近な方がうつに罹られた場合は、無理に旅行や娯楽に連れ出すのではなく、休息を勧めましょう。励ましの言葉も、時には患者さんを追い詰めることになるかもしれません。

 

励ましの言葉ではなく、不安を和らげるような言葉がけを行うと良いと思われます。また、うつの症状は一進一退があります。症状の良し悪しに一喜一憂せず、長期的な視点をもって焦らずに共感的な態度で接することが大事になります。

 

退職や離婚といった重要な決定をうつ状態時に行い、後々後悔する方々がいますので、周囲の方々は、そういった決定を延期させるようにしましょう。

こころ百科 監修
杉山崇

杉山崇

臨床心理士

神奈川大学人間科学部 教授
学習院大学大学院人文科学研究科修了。精神科、教育委員会、産業カウンセリングなどで20年あまり心理職を務める。日本学術振興会特別研究員、山梨英和大学准教授などを経て、2013年より現職。

神奈川大学人間科学部 教授
学習院大学大学院人文科学研究科修了。精神科、教育委員会、産業カウンセリングなどで20年あまり心理職を務める。日本学術振興会特別研究員、山梨英和大学准教授などを経て、2013年より現職。

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