社会不安障害しゃかいふあんしょうがい

2016.07.05公開
2017.03.16更新

社会不安障害とは

社会不安障害は、会議などで発表する、知らない人と話をするといった状況で、普通の人よりも強い不安を感じたり、不安を感じる状況を避けることによって日常生活に支障をきたしてしまうことをさします。

 

また社交不安障害になると、レストランや喫茶店で飲食をする、人と目を合わせるといった、特に緊張や不安を感じないような事でも強い緊張を感じる場合があります。

 

緊張状態がすぐには収まらず、何度その状況を経験しても中々慣れないため徐々に自信を喪失し、消極的になってしまいます。

 

 

社会不安障害の初期症状

ある不安を生じさせるような状況に置かれると、手足が震える、顔が赤面してほてる、汗が止まらなくなる、呼吸が早くなり息苦しくなるといったことが起こります。

 

どのような状況が不安を生じさせるのかは人それぞれです。そして、それらのことによって恥ずかしい思いをしたと感じ、また症状が出たらどうしよう、という思いが強まります。

 

そのような気持ちが強まると、不安や恐怖を感じるような状況を避けるようになってしまいます。

 

社会不安障害のセルフチェックはこちら

 

 

社会不安障害の原因

社会不安障害の原因の一つとして、神経伝達物質の働きが崩れてしまうことが挙げられます。

 

神経伝達物質の中には、不安や恐怖を感じるセロトニンという物質があり、このセロトニンの働きが崩れることで、恐怖や不安を感じやすくなってしまうのではないかと考えられます。

 

また、元々の性格傾向として劣等感が強かったり、他人の評価に敏感である人が多いともいわれています。

 

人前で顔が赤くなることや、言葉が詰まってしまうようなことを恥ずかしいことであるとか、変に思われることであると考えている人も、社会不安障害になりやすいでしょう。

 

 

社会不安障害の克服法

薬物用法と心理療法が有効です。心理療法では、人前で話すことや不安が生じるような場面を想定し、そのような場面でどう振る舞うかを練習したりします。これはエクスポージャーと呼ばれる方法です。

 

この他にも、不安が高まった時の対処法について考えていくストレス免疫訓練という方法もあります。

 

人前での赤面や緊張を、恥ずかしいこと、変に思われることという考えが根底にある場合には、そのような考え方が本当に正しいかどうか見つめ直し、不安が生じにくいような考え方にシフトしていけるように考えていく方法もあります。

 

 

社会不安障害の人との接し方

気持ちが弱いために不安な状況を避けているというわけではありません。そのため、甘えであるとか、わがままだ、というような言葉がけはしないようにしましょう。

 

そして、ご本人がプレッシャーに感じるような状況は出来るだけ作り出さないようにした方がいいかもしれません。頑張れというような励ましの言葉も逆効果になります。

 

患者さんは不安を抱えながらも周囲から浮かないように常に頑張っていることでしょう。

 

ご本人の気持ちを出来るだけくみ取り、理解を示してあげることで、安心感が増し、患者さんの心にも余裕が生まれるでしょう。

こころ百科 監修
杉山崇

杉山崇

臨床心理士

神奈川大学人間科学部 教授
学習院大学大学院人文科学研究科修了。精神科、教育委員会、産業カウンセリングなどで20年あまり心理職を務める。日本学術振興会特別研究員、山梨英和大学准教授などを経て、2013年より現職。

神奈川大学人間科学部 教授
学習院大学大学院人文科学研究科修了。精神科、教育委員会、産業カウンセリングなどで20年あまり心理職を務める。日本学術振興会特別研究員、山梨英和大学准教授などを経て、2013年より現職。

シェア
ツイート
はてブ
お気に入り
共感
0

関連記事

LINEバナー