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育児ノイローゼいくじのいろーぜ

2016.07.05公開
2017.03.16更新

育児ノイローゼとは

育児ノイローゼとは、育児のストレスが影響して、精神的に不安定になっている状態のことを指します。

 

「子供が寝てくれない」「思ったように育児が出来ない」などの育児にまつわるストレスが引き金になって起こります。旦那さんが忙しく、また頼れる家族も遠くにいるような環境も影響しています。

 

このような環境では育児のストレスを1人で抱えることになりやすいのです。また、責任感が強く子育ての理想を高く持っている人ほど陥りやすい傾向もあります。

 

赤ちゃんをきちんと育てなければ、と思うあまりに、上手くいかないとその全てをストレスとして抱えてしまいやすいからです。

 

育児ノイローゼは酷くなると、自殺や児童虐待の原因にもなりますので、早めに対処しましょう。

 

 

育児ノイローゼの初期段階

イライラして自分の感情のコントロールが上手くいかない、赤ちゃんが泣いていても反応できずにボーっとしている、眠れなくなる、外に出たい気分ではなくなることが増えてきます。

 

また、突然不安な気持ちに襲われたりもします。周りの子どもと自分の子どもを比べ、成長が遅いと焦ります。

 

その焦りから、今までだったら気にならなかったような些細なことでもイライラし、子どもを怒鳴ってしまったり手を出してしまいます。そのことから自分は親としてしっかうだと感じるようになります。

 

そして、不安、焦りが生じ、その不安から些細なことが気になる…、といった悪循環にはまってしまいます。

 

社会不安障害のセルフチェックはこちら

 

 

育児ノイローゼの原因

まずは自律神経の乱れが挙げられます。昼夜関係なく赤ちゃんのお世話をしなければならず、慢性的な寝不足に陥り自律神経が乱れがちになりイライラしやすくなります。

 

また、周囲にサポートをしてくれる人がいないことも要因の一つです。

 

住み慣れた土地で両親や友人がそばにおり、いつでも相談できるような環境であれば良いですが、そうでない場合、育児のストレス、育児においてわからないことや困ったことを自分一人で抱え込まなければならなくなります。

 

そのような状況であれば、解決の手立てが見つからず、自分を追い込んでしまいやすいのです。

 

 

育児ノイローゼの克服法

心と体の休息が非常に重要です。育児ノイローゼにかかってしまう要因として、周囲からの助けがないことや、育児に追われて満足に休息が取れないことが考えられます。

 

そのため、旦那さんからの協力を得る、実家に帰る、託児サービスを利用するなどして、まずはゆっくりと出来る自分の時間を作りましょう。

 

育児に関して、自分が頑張らねばと肩に力が入っている場合は、その力を抜きましょう。周囲の力を借りながら育児をすることは、何も悪い事ではありません。

 

周囲を頼り、気持ちに余裕が出来れば、子どもとの関わりもより良いものになるでしょう。

 

 

育児ノイローゼの人との接し方

周囲の人が育児ノイローゼに気が付いたなら、まずは育児の辛さや苦労を労いつつ、話を聞いてあげる時間を作ってください。

 

育児を一人で抱え込んでしまっているため、育児から離れるような休息の時間を作れるよう、調整してみることも大事です。また、少しでもいいので育児を手伝ってあげるとよいと思われます。

 

もしも、抑うつ状態が強かったり、ご本人や子どもに危害が加わりそうであれば、すぐに精神科を受診し医師に相談しましょう。

こころ百科 監修
杉山崇

杉山崇

臨床心理士

神奈川大学人間科学部 教授
学習院大学大学院人文科学研究科修了。精神科、教育委員会、産業カウンセリングなどで20年あまり心理職を務める。日本学術振興会特別研究員、山梨英和大学准教授などを経て、2013年より現職。

神奈川大学人間科学部 教授
学習院大学大学院人文科学研究科修了。精神科、教育委員会、産業カウンセリングなどで20年あまり心理職を務める。日本学術振興会特別研究員、山梨英和大学准教授などを経て、2013年より現職。

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