PTSDぴーてぃーえすでぃー

2016.07.05公開
2017.03.16更新

PTSDとは

PTSDとは、災害や事故などによる強烈なショック体験、精神的ストレスが心のダメージとなり、時間が経過してからもその経験に対して強い恐怖を感じ、社会生活に影響を及ぼす様々なストレス障害を引き起こす精神的な後遺症、疾患を指します。

 

PTSDの基本症状は「追体験(フラッシュバック)」「過覚醒」「回避」が挙げられ、これらの症状が強いショックを与える出来事のあと、1か月以上続いている場合、PTSDとされます。

 

こうした症状の多くは、ショックな出来事の直後から半年以内に現れます。

 

 

PTSDの初期症状

トラウマ体験を思い出して不快にならないようにするあまり、感情自体がマヒするといったことが起こります。また、そわそわしたり驚きやすくなったりと、周囲の物事に敏感に反応するようになるでしょう。

 

また、眠りにくくなったり、集中力の低下ということも起こってきます。

 

また、思い出したくないのにも関わらず、ふとした瞬間にトラウマ体験やつらい記憶が思い出され、その出来事がもう一度起こっているようなイメージや体験をします。

 

そして、トラウマとなった出来事を思い出す状況を避けるようになります。

 

PTSDのセルフチェックはこちら

 

 

PTSDの原因

PTSDは、精神的に非常に強いショックを与える体験により、非常に深い心の傷を負うことによって生じます。そのような体験は、生死にかかわるような危機を体験に限定されます。

 

例えば地震や火山の噴火などの大きな自然災害、飛行機事故、殺人事件などです。また、実際に体験しなくとも、目撃するだけでもPTSDになることもあります。

 

何の前触れもなく突然命の危機にさらされる体験をする、そのような体験が長期にわたって続くなどは、PTSD症状が重症化する要因になります。

 

 

PTSDの克服法

PTSDは非常に強いショックによって生じます。そのため、心の傷を癒すことを中心に治療は進められていきます。

 

トラウマに焦点を当てた精神療法には、トラウマとなった場面をあえてイメージすることで、思い出しても危険はないのだということ実感してもらう持続性エクスポージャーという方法があります。

 

しかし、この療法は、ご本人に大きな負担がかかる方法であるため、動機の高さやその時の体調を鑑みて行わなければなりません。その他には眼球を動かしながらトラウマとなった体験を思い出すEMDRという方法があります。

 

また、PTSDによって生じた眠れない、不安感が強いといった症状には薬物療法で対処していく必要があります。

 

社会不安障害のセルフチェックはこちら

 

 

PTSDの人との接し方

PTSDの症状の一つにフラッシュバックがあります。そのため、発作的に過去について想起し話していることや行動が現在の話ではなくなり、どうすればいいかわからなくなってしまうこともあるでしょう。

 

そんな時に接する側が感情的になると、ますます混乱が起きてしまいますので、フラッシュバックという症状があるのだと念頭に置き、冷静に接しましょう。

 

自傷や自殺の恐れが無ければ、パニックを無理に止める必要はありません。また、ご本人が安心して過ごせる安全な環境を作ることも大事です。

 

どのような環境であれば安心できるのか、話し合いながら双方にとって良い環境を模索していくとよいでしょう。

 

パニック障害のセルフチェックはこちら

こころ百科 監修
杉山崇

杉山崇

臨床心理士

神奈川大学人間科学部 教授
学習院大学大学院人文科学研究科修了。精神科、教育委員会、産業カウンセリングなどで20年あまり心理職を務める。日本学術振興会特別研究員、山梨英和大学准教授などを経て、2013年より現職。

神奈川大学人間科学部 教授
学習院大学大学院人文科学研究科修了。精神科、教育委員会、産業カウンセリングなどで20年あまり心理職を務める。日本学術振興会特別研究員、山梨英和大学准教授などを経て、2013年より現職。

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