ストレスすとれす

2016.07.05公開
2017.03.16更新

ストレスとは

メンタルヘルス領域で「ストレス」という場合は、日々の慢性化した過重な負担を表します。この負担によって、心身に何らかの影響が出た場合は、ストレス反応と呼ばれます。

 

ストレスは心理的・身体的・物理的な負担に分けられますが、メンタルヘルス領域では心理的な負担を指す場合が多いようです。

 

日本人のストレスの多くは、人間関係にあることが知られており、職場の上司−部下の人間関係、先輩や同僚との性格的な相性の問題、嫁姑関係、ママ友関係(ママ友カースト)、学校では教師との相性、子ども同士の相性の問題、スクールカースト、など多岐にわたります。

 

 

ストレスの初期症状

ストレスを持続的に感じると、コルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが分泌されます。

 

このホルモンの働きで動悸がしたり、呼吸や脈拍が早くなったりします。これは筋肉などの運動系にエネルギーを集中するためです。

 

もちろん、心理的なストレスの場合はこのエネルギーは余計なものなので、筋肉には余計な力が入ります。これが続くと体の特定の場所が凝り固まるといった自覚症状が出てきます。

 

また、筋肉にエネルギーが集中する分、脳の思考をつかさどる部分や免疫系にエネルギーが回らなくなります。その結果、集中力を欠いたり、新しいことを覚えられなかったり、病気になりやすくなったりもします。

 

 

ストレスの原因

ストレス反応そのものは極めて正常な身体の反応です。ですが、ストレス反応を起こしやすい人と起こしにくい人にはストレスに直面した時の対処に違いがあることがわかっています。

 

「大した問題ではない」とストレスの大きさを小さく見積もれる人はストレス反応を起こしにくく、逆に「大問題だ。どうしよう。」と悶々と考える人はストレス反応を大きくしやすいことも知られています。

 

また、ストレスから解放された時に上手に気晴らしができる人もストレス反応が小さいことも知られています。

 

 

ストレスの克服法

もっとも有効な手段は、ストレスが発生しにくい生活環境を作ることです。

 

環境を管理できる立場にある人は、専門家の助言などを活用して現状を見なおして「何がストレスを増やしてるのか」を判別して改善できると良いでしょう。

 

管理できる立場にない人、環境を変えることが困難な人の場合、「負担に感じていることは本当に大きな負担なのか」考えなおしてみる、ストレスが無い時の気晴らしを充実させて、負担になっていることに気持ちが向きすぎないようにする、などの対処が有効です。

 

 

ストレスの人との接し方

ストレス反応に悩んでいる人に負担をかけると反応が大きくなるだけで、本人をさらに追い詰めてしまいます。

 

慢性的なストレスは、うつ病などの精神疾患だけでなく、免疫系の不全で体の病気ももたらします。

 

負担に苦しんでいることに理解を示して、負担を減らす方法一緒に考えてくれるだけでも安心感につながり、ストレス反応が軽減されることがあります。

 

また、先ほど紹介した解消法を応援してあげることも有効です。少しでも楽になってもらえるように、まずは理解を示してあげてください。

こころ百科 監修
杉山崇

杉山崇

臨床心理士

神奈川大学人間科学部 教授
学習院大学大学院人文科学研究科修了。精神科、教育委員会、産業カウンセリングなどで20年あまり心理職を務める。日本学術振興会特別研究員、山梨英和大学准教授などを経て、2013年より現職。

神奈川大学人間科学部 教授
学習院大学大学院人文科学研究科修了。精神科、教育委員会、産業カウンセリングなどで20年あまり心理職を務める。日本学術振興会特別研究員、山梨英和大学准教授などを経て、2013年より現職。

// //
// //
シェア
ツイート
はてブ
お気に入り
共感
0
// //

関連記事