メンヘラめんへら

2016.07.11公開
2017.04.22更新

メンヘラとは

メンヘラは「心の健康」を意味する「メンタルヘルス」が基となったインターネットスラングです。

 

そのため、学術的な定義や研究はありませんが、「精神疾患・精神障害を持っていると公言する人」という意味で使われることが多いようです(なお、本解説は監修者の臨床経験を背景にしたものです)。

 

精神疾患や精神障害があると公言する背景には、「構ってほしい」という、いわゆる「構ってちゃん」な部分があると考えられています。そのため、恋人や友人に依存し非常に干渉的になります。

 

例えば、返信が少しでも遅れると、「今どこにいるの?」「誰といるの?」といったような相手の状況を細かく把握しようとします。

 

また、「親がひどい人だった」「リストカットをしている」等の自分の不幸話や辛い話を積極的にすることで、相手からの同情を得て、構ってもらおうとしたりもするでしょう。

 

 

メンヘラの初期段階

そこまで親しい間柄でなくても、「手首を切った」「精神が不安定で薬を大量に飲んだ」等の心身の不調についてことあるごとに報告します。

 

そのような心身の不調を訴える事で、相手からの同情や関心を得ようとします。思い込みが激しいところもあります。

 

例えば、恋人が会社での飲み会で連絡が遅くなったら、浮気をしているのではと疑い、メールや電話を何度も何度も入れてしまう、友人と楽しく遊んだ事を話すと、「私といるより友達といた方が楽しいんだ」と怒ってしまう等があります。

 

 

メンヘラの原因

いじめ、両親の無関心などによる、心の傷からメンヘラに陥る場合があります。

 

対人関係の面で「自分が認められなかった」「誰も自分に関心を向けてくれなかった」「自分の価値をないがしろにされた」という辛い体験を周囲からの憐みの気持ちで癒そうとしていると考えられます。

 

また、過去の傷ついた経験から、人一倍拒否的態度に敏感で、少しでもネガティブに捉えられる(例えば、恋人からの返信が遅い)ような事柄に対して、過剰に反応してしまうこともあると思われます。

 

 

メンヘラの克服法

本人が克服に向けて努力することとしては、「欲求を抑え込む」、すなわち「構ってほしい願望」を我慢することはあまりおススメできません。

 

「自分は人から価値を認められていない」という思いを強めることがあるのです。その欲求を満たしつつ、相手の負担になりすぎない、という工夫が重要となります。

 

例えば、「自分の不幸話」を喜んでくれそうな人を恋人にする、恋人が喜んでくれそうな部分を話す、などの工夫が考えられます。

 

可能なら不幸話にこだわらずに、雰囲気のいいカフェの話、いい映画の話など、一緒に盛り上がれそうな話題でコミュニケーションを図りましょう。

 

 

メンヘラの人との接し方

気持ちが不安定で、何がきっかけで気持ちの浮き沈みが始まるか分かりにくいところがあります。そのため、あまり周囲の方はご自分の意見を強制しない方が良いでしょう。

 

強制的な態度をとると、非常に依存的になるか、分かってもらえなかったという気持ちから、さらに不幸をアピールをするために自傷的になる可能性もあります。

 

周囲の方にできる努力としては、不幸話に注目するのではなく、その背景にある「あなたを求める気持ち」に注目することです。

 

もし恋人関係にあるのなら、積極的にあなたを求める気持ちに注目して、愛情を注いであげてください。

 

特別深い関係でないなら、適度に距離を保つことも大切です。メンヘラの方は非常に頼りたい気持ちが強いです。

 

その気持ちを安易に引き受けてしまうと、その人だけがいい人で、その人と仲良くする人は自分から素敵な人を奪う敵だ、と感じかねません。

 

そうして依存をされる中で、限界がきてメンヘラから離れようとすると「裏切られた」と思い、攻撃の対象とされてしまうので、付き合い方には注意をする必要があるでしょう。

こころ百科 監修
杉山崇

杉山崇

臨床心理士

神奈川大学人間科学部 教授
学習院大学大学院人文科学研究科修了。精神科、教育委員会、産業カウンセリングなどで20年あまり心理職を務める。日本学術振興会特別研究員、山梨英和大学准教授などを経て、2013年より現職。

神奈川大学人間科学部 教授
学習院大学大学院人文科学研究科修了。精神科、教育委員会、産業カウンセリングなどで20年あまり心理職を務める。日本学術振興会特別研究員、山梨英和大学准教授などを経て、2013年より現職。

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