LGBTえるじーびーてぃー

2016.07.11公開
2016.12.08更新

LGBTとは

LGBTは、同性を恋愛対象とするレズビアンとゲイ、異性も同性も恋愛対象とするバイセクシャル、心と体の性が異なる性同一性障害を指すトランスジェンダーの頭文字を取った総称のことです。

 

性について考えるとき、身体的な性別だけでなく、自分自身はどの性なのかという「心の性別」と、どちらの性を好きになるのかという「性的志向」から考えます。

 

それら3つの観点から考えると、LGBTは異性愛者と区別されるものではなく、性の多様性を示していると言えます。

 

 

LGBTの初期段階

同性を恋愛対象とするレズビアンとゲイは、思春期頃異性に対してあまり興味が湧かず、同性に意識が向きます。

 

しかしそれは、自分の性別に違和感があるというわけではなく、自信の身体と心の性は一致していて、同性に恋愛感情を抱きます。

 

異性も同性も恋愛対象とするバイセクシャルでは、異性愛者と同様に異性を好きになることもありますが、性別によって興味が偏るのではなく、同性に対しても同様に関心を持ちます。

 

トランスジェンダーの場合は、小さい頃から自分の身体的な性に違和感を覚えている「性別違和感」を抱いています。

 

つまり、身体の性と心の性とが異なり葛藤を起こす事がきっかけとなり、自分がトランスジェンダーであるという事に気が付いていきます。

 

 

LGBTの原因

いずれもはっきりとした原因は分かってはいませんが、赤ちゃんがまだお腹にいるときに浴びるホルモンの量によって脳の構造が変化してくることから生じると言われています。

 

しかし、だからと言って「脳の構造が他の人と違っておかしい」ということではありません。

 

赤ちゃんが体内で成長している中で、偶然脳の機能に変化が生じたというだけで、異性愛者もLGBTも同じ延長線上にいます。

 

そのため、それぞれの性への関わり方はそれぞれのアイデンティティーとして考えていくものであると思われます。

 

 

LGBTの克服法

これまでは、「異性を恋愛対象とすべきだ」という大多数の価値観に合わせるべく、同性愛を認めず、異性を恋愛対象にすることを強く望んだり、女性は女性らしく、男性は男性らしくというような身体的な性に則った行動が求められるというような風潮がありました。

 

しかし現在では、自分が生きる性、恋愛対象となる性の選択もまた一つの「自分らしさ」として認められつつあります。

 

「人とは違う解決するべき何か」と考えるのではなく、「生きる上で選択する、選択肢のうちの一つ」と考えていく必要があるのではないでしょうか。

 

 

LGBTの人との接し方

現在日本では、同性婚が認められるようになっていたりと、性の多様性に寛容になり始めていると思われます。

 

しかし依然とLGBTのような性的少数派は、誤解を受けることが多かったり、好奇の眼差しにさらされることもあり、まだまだ社会全体として認知されてきたとは言えない状態です。

 

もし周囲の方にLGBTの方がいらっしゃる場合には、まずはそれを個性として受け止めましょう。

 

今までの自分の価値観と違うために戸惑う場面も多くあるかもしれません。だからこそ、その方々と関わる中で、どう接していけばいいか困った時には、ご本人の協力を得ながら共に考えていく、という姿勢を持ち続けると良いと思われます。

 

そのような姿勢こそ、LGBTを個性として受け入れていくという事なのだと考えられます。

こころ百科 監修
杉山崇

杉山崇

臨床心理士

神奈川大学人間科学部 教授
学習院大学大学院人文科学研究科修了。精神科、教育委員会、産業カウンセリングなどで20年あまり心理職を務める。日本学術振興会特別研究員、山梨英和大学准教授などを経て、2013年より現職。

神奈川大学人間科学部 教授
学習院大学大学院人文科学研究科修了。精神科、教育委員会、産業カウンセリングなどで20年あまり心理職を務める。日本学術振興会特別研究員、山梨英和大学准教授などを経て、2013年より現職。

// //
// //
シェア
ツイート
はてブ
お気に入り
共感
0
// //

関連記事