更年期障害こうねんきしょうがい

2016.07.11公開

更年期障害とは

更年期とは、閉経の前後5年のことを指します。その頃に身体的、精神的不調が現れてくることを更年期障害と言います。

 

更年期障害の中でよく知られている症状の一つにホットフラッシュがあります。ホットフラッシュは首から上が突然熱くなり、大量の汗をかく症状のことを言います。

 

夏に生じると、単に熱いからだと考えてしまいがちですが、真冬にも起こります。また、些細な事でもイライラしてしまい、気持ちが抑えられまくなったり、怒りっぽくなってしまう事もあります。

 

その他には肩こり、腰痛、めまい、疲れやすさのような、なんとなく体調が悪いというような症状が現れます。

 

 

更年期障害の初期症状

とても早い段階で生じやすい症状は、「うつうつした気分」「もの忘れ」「不眠」等です。なんとなくやる気が出なくてだるい、といった事があったり、よく使うものの名前や地名が出てこないこともあります。

 

また、眠りが浅くなり、朝早く目覚めてしまいます。その後、もう一度眠れればよいのですが、なかなか寝付けません。

 

その後生じてきやすい症状としては、前述した「ホットフラッシュ」「イライラ」等があります。

 

更年期障害の症状には個人差があり、はっきりと症状として感じる人もいれば、まったく分からなかったという人もおり、千差万別です。

 

 

更年期障害の原因

閉経に伴い、女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌が減少することが更年期障害の原因である問われています。

 

今まで一定の量分泌されていた女性ホルモンが減少していく事で、今まで女性ホルモンによって調節されていた身体のいろいろな機能が上手く働かなくなります。

 

さらに、女性ホルモンの減少を感じた脳は、「もっと生成しなくては」と考え卵巣にシグナルを出します。しかしそれによって全く別の部分も刺激されてしまい、心身の不調に繋がってしまうのです。

 

 

更年期障害の克服法

更年期障害の治療としては「ホルモン補充療法」が知られています。これは、更年期障害の原因となっている女性ホルモンの不足を、飲み薬等によって補う治療法です。

 

この治療法は即効性がある反面、頭痛や腹痛等の副作用が生じる場合がありますので、医師とよく相談しつつ服薬していく必要があると思われます。

 

また、漢方での治療も注目されています。漢方は体の調子を整えてくれる働きを持っています。

 

ホルモン補充療法のような即効性や効果は期待できませんが、あまり強い症状が出ない場合などは漢方を使用することもあります。

 

 

更年期障害の人との接し方

更年期障害の症状は、頭痛やめまい、うつうつした気分といったような、周囲からはあまり分からないような症状が多く生じます。そのため、なかなか周囲からの理解が得られず苦しい思いをすることも多くあります。

 

更年期障害の方が身近にいる方は、まずはその辛さや大変さを理解するように努めましょう。調子が悪く、家事が上手くこなせないというようなときは積極的にフォローしていくと良いかもしれません。

 

更年期障害は一過性のものであり、必ず治るものです。

 

その事をご本人も周囲の方も念頭に置いた上で生活していかれると良いでしょう。

こころ百科 監修
杉山崇

杉山崇

臨床心理士

神奈川大学人間科学部 教授
学習院大学大学院人文科学研究科修了。精神科、教育委員会、産業カウンセリングなどで20年あまり心理職を務める。日本学術振興会特別研究員、山梨英和大学准教授などを経て、2013年より現職。

神奈川大学人間科学部 教授
学習院大学大学院人文科学研究科修了。精神科、教育委員会、産業カウンセリングなどで20年あまり心理職を務める。日本学術振興会特別研究員、山梨英和大学准教授などを経て、2013年より現職。

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