職場でセクハラがあり、やむなく退職しました。今でも呼吸が苦しくなります(20代・女性)

2017.02.18公開 2017.04.01更新
矢野宏之

回答者
矢野宏之
臨床心理士

 
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ご質問

職場でセクハラがあり、2年勤めてた会社を体調不良でやむなく退職しました。

 

出勤しようと外へ出たら、激しい吐き気があり、嘔吐したまま会社に行けなくなりました。行きたくても行きたくない、行けない、と言った感じです。

 

8月半ばから有休を使って休みましたが、結局恐れて9月半ばに退職することになりました。

 

セクハラは5月からエスカレートしていきましたが、セクハラとしては世間で比べると弱いものかと思います。

 

そして現在、ふとしたきっかけや何も考えてない時など、当時の逃げられなかった拒まなかった触られている時のことが鮮明に映像化されて思い起こされて、身体がいつもその時持ってた緊張や不安、抵抗できない息苦しさがあります。

 

当時の記憶の中に入ってしまうと、「信頼していたのに、どうしてこうなってしまったんだろう」と考えてしまい、自分が拒まなかったせいだと、自分が悪かったと思い、呼吸が苦しくなります。

 

触られている夢をみてしまい、中途覚醒がひどく、寝つきも悪く、起きるのも早く、睡眠リズムが酷くなりました。

 

ごはんを食べることが出来なくなりました。1ヶ月で6kg落ちました。

 

セクハラをした人のタバコの匂いが同じの人が近くにいたり、その人に似た咳払いを聞いたらビクッとしてフリーズしてしまい動機と不安、緊張します。

 

そして呼吸がうまきできなくなり息苦しくなります。

 

食に関する会話がその人と多かったため食事に抵抗があり、食べれても酷く下すか、寝て夢で起きたら吐いてしまいます。

 

そういう事が数ヶ月続いて、何度か嫌になり塩素系漂白剤を飲んだり、タバコ水を飲む、数年してなかったリストカットをしてしまいます。

 

10年カウンセリングをしている人は、一度PTSDとは言いましたが、周りのカウンセラーに他の可能性がないか色々話してくれたみたいで、結局PTSDではないだろうとなりました。

 

次の日の診察で医師は、PTSDの説明をして性的虐待のことも話し、PTSDと診断しました。

 

カウンセラーは「PTSDではないだろう」、医師は「PTSDだね」、どちらなのか…。私に起きてることがなんなのか…

 

メンタルクリニックにて2年前から成人期ADHDと判明しました。2次障害で不眠、がありますが、2年前からADHDの治療に変えてから鬱は落ち着いていました。

 

不眠も鬱もここまでひどくなく、何年も死にたいなど思ったことがなかったのに、死にたいと思うようになり、自殺未遂のようなこと、自傷してしまいます。

回答

ご相談ありがとうございます。

 

非常に沢山の問題が積み重なっていらして、とてもつらい状況にあると感じます。

 

特にセクハラの問題は、とても辛い経験でしたね。

 

PTSDは非常に診断が難しい病気です。これは、裁判等などの賠償問題が絡んでいるからです。そのため、PTSDは精神医学の診断上は、診断できる範囲が非常に限定されています。

 

現在のところ、PTSDを診断できる心理検査というものはありません。

 

かわりにPTSDの診断のための面接というものはありCAPSと呼ばれています。CAPSは裁判等の参考資料としても用いることができます。

 

このCAPSは、CAPSの講習を受けた面接者でなければ施行できないことになります。

 

また、PTSDの診断をおいておいて、現在の状況はトラウマの症状に苦しんでおられると感じます。

 

トラウマの主たる症状は、再体験症状と呼ばれるもので、当時の嫌な記憶を突然思い出す、夢をみるというものです。

 

そして、この再体験症状からくる不眠、再体験症状を避けるための回避行動あると考えられます。

 

診断については一旦置いておいて、トラウマの治療を受けられたほうが良いと思います。

 

現在、トラウマに関する治療法で科学的根拠が示されている心理療法はPE療法・EMDRになります。

 

PE療法は、発達障害がある方には向かない可能性もあるので、EMDRをまずは検討されてみられると良いと思います。

 

その際はADHDなどのトラウマの背景にある問題も同時に見てもらえる方の方がよいと思われます。

 

ぜひご参考にしてみてください。

矢野宏之

矢野宏之

臨床心理士

EMDR専門カウンセリングルーム リソルサ

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