リストカットはやってはいけないことでしょうか?(10代・女性)

2017.05.01公開
加藤たかこ

回答者
加藤たかこ
臨床心理士

 
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ご質問

彼氏に「自傷行為はやめて欲しい」と言われてイライラしています。

 

なぜ、自傷行為を止められなければならないのでしょうか?

 

こっちにしてみればリストカットは私の唯一のストレス発散方法なのです。それをすぐにやめるなんてとてもじゃないけど私には出来ません。

 

もちろん、心配かけたくないから、出来るだけやらないようにはしてます。

 

でも、衝動的にカッとなったら誰にも止められないのです。リストカットは手にたくさん傷が残るし、痛いので正直あまりしたくないです。

 

だから最近、瀉血に移そうかなと考えています。それなら傷も全然出来ないし痛くないので。

 

でも、それを彼氏に言ったら「やめて」と言われました。何でですか。分かりません。

 

心配してくれるのは分かりますけど、何で止められなければならないのか。

 

倒れるまで血は抜かないし、死ぬこともないのに、なんでやめなければならないんでしょうか。

 

考えても全く分かりません。精神科にまた入院になってもやるつもりです。

 

「やめて」と言われるのがストレスです。イライラがおさまりません。

 

自傷行為はやってはいけないことなのでしょうか?

 

もうどうしたらいいか分かりません。誰にも話さずにやれば良かったと後悔してます。

 

▼前回の相談はこちら▼

回答

再度投稿頂き、ありがとうございました。

 

「リストカットはやってはいけないことなのか?」とのことですが、「やって良い事」「悪い事」ではなく、投稿者様にとっては、今リストカットが、「生きていく為にやらざるを得ない事」なのではないでしょうか?

 

無論、やらなくて済むのなら、自身も含め、多くの方々を傷つけているのだから、やらない方が良いのです。

 

投稿者様はリストカットをする時に、痛みがあるそうですね。

 

リストカットをする時以外には、痛みや触覚、痛みなどの皮膚感覚、「嬉しい」「楽しい」などの気持ちをどれくらい感じることができていらっしゃるのでしょうか?

 

もしも、リストカットをすることで、ようやく生きている実感を得ていらっしゃる、ということであれば、投稿者様にとっての日々の生活は、とてもしんどいものでいらっしゃるのでしょうね。

 

ただ文章を拝見するに、リストカットは傷も痛みもあって、その行為をすることで傷が増えるというところが、行動を抑えるための抑止力になっていたのではないでしょうか?

 

瀉血にしたら細菌の感染も考えられますし、自分を傷つけること以外で、ストレスを発散していくのとは真逆の流れになってしまいます。

 

リストカットを完全に急にやめることは難しいかと思いますが、減らしていこうという気持ちを持つ事は大切です。

 

なぜなら、リストカットでスッキリした感覚になっても、リストカットを繰り返すうちに、ちょっと切るだけでは満足できず、どんどん傷が深くなっていったり、切った後に、スッキリした気分の持続がだんだんと短くなるように感じていくことが往々にしてあるからです。

 

しかし、リストカットしか発散できる方法が無い投稿者様にとって、リストカットをやめろと言われるのは、「生きていく手段を放棄しろ」と言われているのと同じに感じて、とても辛いかもしれませんね。

 

けれども、彼氏も周りの人もそう言っているわけではありません。

 

投稿者様がリストカットするのは、つらいけど誰かに迷惑をかけずに、自分だけで対処していくようにしなければ、という他者配慮の気持ちがあるからこそですよね。

 

それだけ、投稿者様が周りの方々のことを大事にされていらっしゃる証拠だと思います。

 

その一方で、投稿者様はご自身の心配なことを相談できないとも、前の投稿でおっしゃっていました。

 

でも、周りは投稿者様が思っている以上に気がついていたりして、投稿者様の他者配慮の気持ちが、周囲の方にとっては逆効果になっているように思います。

 

しかしながら、一般的に、リストカットをしないと生きていけないだけの心境というのは、中々想像しきれないところがあります。

 

また、周囲の方の「健全でいて欲しい」という気持ちが一番簡単に表現できるのが「リスカをやめて」という言葉なのです。

だからこそ、彼氏や周りの人を一緒に巻き込んで、リストカット以外の新しい発散方法を見つけていかれたり、一緒にリストカットに変わる手段を探されてみるのも大事なのかもしれませんね。

 

投稿者様は「できるだけリストカットをやらないように」というお気持ちはお持ちとのことで、その姿勢はこれからも大切にしていって頂ければと思います。

 

投稿者様のこれからの日々が、少しでも穏やかなものになりますように。

 

応援しています。

加藤たかこ

加藤たかこ

臨床心理士

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