心から楽しいと感じることがなくなりました。友達もいません(50代・男性)

2017.05.23公開
加藤たかこ

回答者
加藤たかこ
臨床心理士

 
シェア
ツイート
はてブ
お気に入り
共感
53
ご質問

ご回答ありがとうございます。加藤先生の言われたことを参考にさせていただきます。

 

過去に病院へ通院していて、精神安定剤を服用して身体に合わず、何種類か薬を変更しましたが、合わないし、眠気で仕事に影響したので服用と通院を止めました。

 

薬を服用しても、脅迫観念や確認行為はなくなりませんでした。

 

私は5年前くらいから、心から楽しいと感じることがなくなりました。

 

何かに熱中することもなく、今、自分がしなければならないことはないか、気になり、心が落ち着きません。

 

人と話をしても何か楽しくありません。自分自身どこか冷めています。心のどこかに空しさや寂しさがあります。

 

孤独ですが、人に対して恐怖や不信感があり、人と関わっていくのがしんどくて、友達がいません。

 

友達は欲しいですが、甘いものを食べることに依存したり、自慰行為に依存してしまいます。

 

孤独で楽しみのない人生が嫌になります。楽しいことや、やりたい事を探してもみつかりません。

 

最近、仕事が増えて仕事中は余裕がなくてしんどいです。このままでいいのでしょうか。

 

回答

再度投稿頂き、ありがとうございます。

 

また、過去に通院歴がおありであったことについても教えて頂き、ありがとうございました。

 

確かに心の病の方の中には服用しても効果が無かったり、薬が合わない方も一定数いるようです。

 

またかつ、効果があったとしても部分的な症状緩和に留まったり、長期間の服用が必要になるケースが多数あります。

 

投稿頂いた文面から、投稿者様は「我慢できた」か「(結局)我慢できなかった」という0か100かの思考に陥られがちなことが予想されます。

 

服用されていた際には、副作用でしんどい思いもされていたようですが、それにプラスして元々の思考の傾向性などから、あまり効果を実感しえなかったところもあるかもしれませんね。

 

けれども薬の調整には、長いと数年かかると聞きます。その他、医療は日進月歩で進んでします。

 

過去には効果が無かったかもしれませんが、もしも今後の打開策を見出したいと感じていらっしゃるのであれば、再度、別の心療内科の病院等を受診されてみるのも1つの手かもしれません。

 

お薬以外にも、行動療法などのアプローチを提案して下さる可能性もあるかと思います。

 

ところで、ここ5年程は心から楽しいと感じることが無いとのこと。

 

年を重ねると、新しい趣味のようなものを始めることにも抵抗がありましょうし、中々楽しいことを見つけることが難しくなりがちですよね。

 

特に、男性は女性に比べて、仕事に邁進せざるを得ない状況に置かれることが多く、そのような傾向が顕著であるように思います。

 

中でも投稿者様の場合は、「タイプA」といって、元々性格的に、自分でも意識せずとも時間的に追い立てられたり、気ぜわしくなってしまいがちな傾向はおありだったのだろうと思います。

 

ただ、5年前までは心から楽しいと感じる瞬間もおありだったご様子。

 

どんな時に楽しいと感じていらっしゃったのでしょうか?

 

さらに投稿者様は楽しみが無いから、甘い物や自慰など1人でできることに依存しているとおっしゃっていますが、1人でできることの方が、何かを始めるにしてもやりやすいということなのでしょうか?

 

これは投稿者様からすると、突き放されたように感じるかもしれませんが、楽しいことというのは、必ずしもすぐに楽しさを感じるわけではなく、しばらく継続した上で「ようやく楽しい」と感じることも多いと思います。

 

それは人間関係も一緒で、ちょっと1回交流スペースに行ったからすぐに友達関係ができるのではなく、何度も顔を合わせて、少しずつでも話しをするからこそ友達になっていくものだと思います。

 

また、さらに楽しいと思う事は、その時が過ぎれば、楽しいという気持ちが泡のように消えてしまうもので、「さらにもっと」と追求したくなる性質を持っていると思います。

 

そこで私が提案したいのは、楽しい事も大事ですが、「誰か投稿者様よりも困っている人の為に」投稿者様の時間を傾けられるのは如何でしょうか?ということです。

 

誰かの為に事をなし、感謝されるのは自分に大きなエネルギーとして返ってきます。

 

「誰かの為に」と生きる事は、投稿者様の生きがいに繫がります。

 

ある著名人はかつて、「人生の目的は品格の完成にあり」と言ったそうです。品格という言葉は「性格」とも言い換えられます。

 

もし、確認行為や強迫観念に60分間を占領されていたのなら、それが55分になった時、ぜひご自身よりも弱いものや困っている人の為に使って頂けると幸いです。

 

それが投稿者様の品格を高めてくれることでしょう。応援しています。

加藤たかこ

加藤たかこ

臨床心理士

シェア
ツイート
はてブ
お気に入り
共感
53

関連記事