太ることへの恐怖で吐く…どうすれば良いのか悩んでいます

倉本梓

回答者
倉本梓
臨床心理士

ご質問

太るということに恐怖を覚えるようになり、カロリーを気にするようになりました。

 

次第にエスカレートしていき食後に吐くようになりました。

 

かつては肉も食べていましたが、動物保護に関心が元々あったこともあり、お肉は食べないようになり、今は動物性蛋白質はいっさい食べなくなり、2年が経ちます。

 

BMIは15ぐらいです。

 

食べることにも恐怖心がありますが、食べないと生活できないという思いもあり、野菜やこんにゃくなど低カロリーで動物性蛋白質以外を食べてはいますが食後は必ず吐きます。

 

吐かないと落ち着かずパニックになります。

 

今は一人暮らしなのでだれにも構われずにすみますが、今後実家に帰ることが決まっており、どうすれば良いのか悩んでます。

 

完吐きできるまでやります。チューイングもあります。

 

太ることへの恐怖と他者から太ったと思われることら他者から食行動を見られることへの恐怖心が強くて、人前では食をまともにとれません。

 

親が痩せたこと心配しており、もっと健康体になることを望んでるのはわかっていますが、私は痩せたく、誰の目も気にせずいたいです。

 

誰も私の食行動など気にせず痩せたいんです。

 

親以外の誰も私の食行動や体重など、気にしていないのはわかっていますが、どうしても人目が怖いです。

 

食べたくないし太りなくないのに、今後実家に帰ることで増えてしまうことも怖く、どうしていいのかわかりません。

 

自分でどうにかしないといけないとはわかっていても、どうしようもできないです。

回答

はじめまして、ご相談ありがとうございます。

 

「食べること」について、大きな悩みを抱えておいでですね。

 

メッセージを読んで、あなたの追い詰められた気持ちや焦る気持ちが、とても伝わってきました。

 

これからご実家に戻ることを考えると、いろいろと不安が募り、どうしてよいかわからなくなっているとのこと。

 

まずは、あなたの状況を少し整理しながら、いっしょに考えさせてください。

 

今はなにより太ることにとても強い恐怖心があるのですね。

 

初めはカロリーが気になり、次第に吐くようになったとのこと。

 

今では、吐かないとパニックになってしまうのですね。

 

「食べること」へのプレッシャーがだんだんとエスカレートしていることに、あなた自身も焦っておられるのではないでしょうか。

 

それに加えて、周りから「見られる」ことへの恐怖とプレッシャーも、あなたを追い詰めているもう一つの要因ですね。

 

ご実家に戻れば、この「見られる」プレッシャーが大きくなって、今よりもっと追い詰められてしまうのではないか…

 

あなたがそう感じるのは当然のことだと思います。

 

あなたの「誰も私の食行動など気にせずに痩せたい」という言葉は、

 

「誰の目も気にせずに、自分の思うように生きたい」

 

「自分らしくいたい」

 

というあなたの心の叫びのように、私は感じました。

 

食べるのは怖いけれど、食べないと生活できない…

 

自分でやっていきたいのに、周りに心配されてしまう…

 

そんな矛盾をたくさん抱えた生活の中で、あなたの「自分らしさ」が抑えつけられ、表に出てくることができずにいるのかもしれません。

 

ですから、今のあなたには「痩せること」だけが、自分を表現する手段になっているかもしれませんね。

 

「自分らしさ」は、生きていくうえでとても大切なことです。

 

自分のしたいことや自分の思いを、誰かにみとめてもらうこと

 

誰かの言いなりではなく、自分で自分の道を選ぶこと

 

ありのままの自分で、安心してすごすこと

 

どこか一か所でも自分らしくいられる場所があれば、誰か一人でも安心して話せる相手がいれば、それだけで自分らしさを取り戻せることがあります。

 

あなたにも、ありのままの自分らしくいられる場所が必要なのかもしれませんね。

 

ご家族や周りの人は、「もう十分痩せているのになぜ?」「もっと食べないと健康になれない」と心配していると思います。

 

「とりあえず食べれば解決する」と考えているかもしれませんね。

 

でも、あなたがここまで追い詰められているのは、食べないことだけが理由ではないはずです。

 

したいのにできなかったこと、

欲しいのに得られなかったもの、

分かってもらいたいのに伝えられなかった気持ちなど、

 

あなたが「自分らしく」いられなかったいろいろな経験が、消化されないまま残っているのかもしれません。

 

それを、ぜひ一度外に出してみませんか?

 

あなたの思いを否定せず、ありのまま聞いてもらえる場所が、あなたには必要ではないかなと私は感じます。

 

あなたのように、食べることに悩みを抱える人は少なくありません。

 

周りの人にはなかなか理解されにくいものですが、あなたと一緒に考えてくれる専門家やサポーターもたくさんいますよ。

 

たとえば、「摂食障害」を扱っている医療機関では、ただ「食べなさい」と指示されるのではなく、あなたの思いを大切にするためのカウンセリングも一緒にしていきます。

 

「痩せたい」気持ちとどう付き合っていくか、気持ちがおちつかないときはどうすればいいか、これまでのいろいろな思いや、自分らしい生き方についても、カウンセラーと一緒にゆっくり整理することができます。

 

医療機関はちょっと怖いと感じるときは、同じように食べることに悩みのある仲間(自助グループ)と出会うのもおすすめです。

 

同じ悩みを持った仲間ですから、思いを共有するだけでも気持ちが軽くなったと感じる人はたくさんいます。

 

自助グループはネット検索できますし、電話で話せるところもありますよ。

 

それから、あなたにとっては大きな不安であるご家族のこと。

 

あなたのことをとても心配されていることは、あなたも感じておられるようですね。

 

でも、あなたの状況を十分理解するには、もう少し段階が必要なのかもしれません。

 

まずはあなたが追い詰められないことが大切ですので、たとえば、「カウンセリングに通うこと」を条件に、しばらく何も言わず見守ってもらえるよう交渉するのもひとつです。

 

信頼できるサポーターがみつかれば、ご家族と会ってもらうのもいいですね。

 

第三者の人に間に入ってもらうことで、ご家族の理解が進むこともありますよ。

 

ひとりで矛盾に耐えていくのはとても難しく、とてもつらいことです。

 

誰かに気持ちを話しながら、いっしょに考えていくことで、今の悪循環をストップさせてみませんか。

 

あなたらしい生き方が見つかりますよう、私も応援しています。

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