親から虐待を受けています。「死にたいなら死ねば良い」と言われました

2016.09.20公開 2018.04.25更新
佐藤文昭

回答者
佐藤文昭
臨床心理士

ご質問

現在高校2年生です。 幼い頃から虐待を受けている両親から、生きている事を全否定され、「死にたいなら死ねば良い」と言われました。

 

学校生活の中でも自分は必要とされておらず、ただの都合の良い存在だと感じる事が多々あります。

 

いじめを受けているわけではありませんし、仲の良い友達もいます。虐待について相談出来る相手もいます。

 

ですが、何故自分が生きているのか、生きている意味がわからなくなってしまい、死にたいけど死ねない状態でずっといます。

 

私はどうしたらこの先前向きに生きていけるでしょうか。一緒に考えて欲しいです。よろしくお願いします。

回答

初めまして。ご質問いただき、ありがとうございます。

 

まず、幼い頃からご両親より虐待を受け、現在に至るまで、本当によく生き延びてこられましたね。想像を絶する苦悩があったことでしょう。

 

そんな中あなたには仲の良い友達がいて、しかも虐待について相談できる相手もいらっしゃるようです。

 

きっとそれはあなたが自分の生きづらさや辛さを赤裸々に打ち明け、誰かに頼ろうとしたからこそ、力になってくれる相手があなたの周りにはいるんだと思います。

 

あなたには「頼れる力」が、しっかりと備わっていると思いますよ。 あなたがこの先どうしたら前向きに生きていけるのか、是非一緒に考えさせてください。

 

まず、虐待を受けてきた人は、当然自分の存在意義を見つけることが出来ません。

 

なぜなら、親に自分の存在を否定され続けてきた経験が多いので、心の中にはいつも「こんな自分はダメなんじゃないか。存在していてはいけないんじゃないか」という言葉が飛び交っています。

 

これは小さい頃から親に繰り返し刷り込まれた考え方(思い込み)であり、すぐには薄れていきません。

 

ただ、この考え方は人間関係の中でのみ癒すことが出来ます。あなたには信頼のおける友達がいますね。友達との関係の中で、自分が必要とされる経験やお互いに頼り頼られる関係が、あなたの心を癒してくれるでしょう。

 

「私もそんなに捨てたもんじゃないな」と思えれば上出来です。

 

最後にもう一点、あなたは「幸せになってもいいんだ」ということを覚えておいてください。

 

虐待を受けていた人の中には、幸せが近づいてくると急に不安になり、大急ぎで自分から幸せを壊そうとしてしまう方がいます。

 

「楽しいな」とか「嬉しいな」、「幸せだな」という気持ちが出てきた時に、その気持ちをしっかりと感じるよう心がけてみて下さい。

 

あなたには幸せになる権利があるのです。

 

以上が前向きに生きていくためのポイントになります。 あなたの心の中にある漠然とした苦しさが、少しでも和らいでくることを心より願っています。

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