依存症とは?種類・原因・治療法・セルフチェックを臨床心理士が解説

2019.01.23公開 2019.05.16更新

依存症と聞いてみなさんはどんなものを想像しますか?

 

お酒が好きな方はアルコール依存症、パチンコなどギャンブルが好きな方はギャンブル依存症、インターネットが欠かせない方はネット依存…

 

みなさんそれぞれ、自分の趣味や嗜好が強いと依存にならないかと心配な方もいらっしゃると思います。

 

また、自分ではなく家族や恋人など、身近な方の趣味や嗜好が強いと依存症なのでは?と心配することもあるかもしれません。

 

今回は依存症について紹介しますので、気になる方は参考にしてください。

 

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そもそも依存症とは?

世界保健機関(WHO)は、依存症を

「精神に作用する化学物質の摂取や、快楽・高揚感を伴う行為を繰り返し行った結果、さらに刺激を求める抑えがたい渇望が起こり、その刺激を追及する行為が第一優先となり、刺激がないと精神的・身体的に不快な症状を引き起こす状態」

と定義しています。

 

依存症は、

・アルコール

・薬物などの化学物質

・ギャンブル

・インターネット

などの行動を繰り返した結果、

・さらに欲しい、やりたいと求める行動を優先してしまう

・それがないと不快になる状態

のことです。

 

生活にどのくらい支障があるか、自分でどれくらいコントロールできるかがポイントとなります。

 

依存症にどのような種類があるか紹介します。

 

依存症の種類

アルコール依存症

飲む量がどんどん増えて耐性ができたり、アルコールを抜いた時の離脱症状がみられます。

 

アルコールによって仕事や学校、人間関係に影響が出ているか、それでもアルコールがやめられないかなどが判断の際のポイントとなります。

 

ギャンブル依存

日本はパチンコなどのギャンブルが身近なところにあることも影響し、他国と比較してギャンブル依存症の有病率が高いと言われています。

 

欧米の有病率は1%ですが、2014年の厚労省の報告によると日本の有病率は4.8%です。

・ギャンブルをやめると落ち着かない

・ネガティブな気分のときにギャンブルをやってしまう

・掛け金が増える

・負けた分を後日取り返しに行く

などが判断の際のポイントになります。

 

インターネット依存

10代、20代で増えているのはインターネット依存です。

 

特に日本ではSNS使用が多いと言われています。主に学生や主婦に多く、

・インターネットを利用する時間が長い

・インターネットがないと不安

・インターネットを優先する

などの状況がみられます。

 

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石上友梨

臨床心理士

大学・大学院と心理学を学び警視庁に入庁。5万人の職員のメンタルヘルスを管理し、カウンセリングや心理検査、メンタルヘルス講義、拳銃選手のメンタルトレーニングなど幅広く活動。6年目で退職し、フリーランスに。発達障害を支援する活動に力を入れている。‬HPはこちら

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年1月23日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。