2歳児のイヤイヤ期…5つの対処法をチャイルドカウンセラーが解説

2017.12.07公開
 
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イヤイヤ期と呼ばれる「第一次反抗期」は1歳半から2歳ごろに始まり、3歳過ぎる頃に落ち着きます。

 

この時期は、おしゃべりも上手になってきて、自己主張もしっかりするようになり、自分のことを自分でやりたがります。

 

何を聞いても「いや!」

何をやっても「いや!」

会話の始まりはいつも「いや!」

 

自分の思い通りにならないと、すぐに癇癪を起こして、床に寝そべって、大声で泣き喚きます。たまにスーパーで見かける光景ですよね。

 

今回は、2歳ごろのイヤイヤ期への対処方法や親としての心構えをご紹介します。

 

 

イヤイヤ期は、子どもが成長している証

イヤイヤ期の到来は子育てが上手く行っている証でもあります。

 

この頃の子ども達は、「パパ」「ママ」と「自分」の区別がつくようになり、言葉や動きを真似することで覚えていきます。

 

また、他者の中にも、好きな人と嫌いな人を区別するようになって、嫌いな人や怖い人への攻撃や排除をしようとし始めます。

 

近所の人やおじいちゃんやおばあちゃんに向かって、「バカ」とか「嫌い!」とか言って、パパやママを困らせたりもします。

 

でもそれは、自分ともパパやママとも違う、他者が区別できている証拠でもあります。

 

親子関係が良好で、子育てが上手く行っている成長の証なので、あまり心配は要りません。

 

 

イヤイヤ期は子どもも葛藤している

乳児期であれば、お腹がすいたり、オムツが気持ち悪かったりしたら、泣くことで誰かが何とかしてくれていました。

 

でも、イヤイヤ期の頃になると、何もかもが自分の思う通りにはならないと初めて知ります。

 

「あのおもちゃが欲しいのに自分のもにならない」

「スーパーにはたくさんのお菓子があるのに買ってくれない」

などなど…

 

今までとは勝手が違ってきて、戸惑いもあります。

 

しかも、言葉がまだまだ未発達なので、伝えたい事が上手く表現できないことへのイライラもあり、イヤイヤ期の子ども達は大きな葛藤を経験しているのです。

 

しかし、この葛藤がその後の成長に大きな意味を持つのです。

 

この時期に全てが思い通りになっていると、幼児的万能感から卒業できずに大人になり、「自分は何でもできる。思い通りにいかないのは他人が悪いからだ。」と他責傾向や被害感情につながりかねません。

 

 

イヤイヤ期の対応の仕方

そうは言っても、外でイヤイヤが始まると本当に大変!

 

お父さんもお母さんも嫌になってしまいますね。そのときの状況に合わせてできる範囲で臨機応変に対応しましょう。

 

子どもの気持ちを受け止める、代わりに言葉にしてあげる

「あれ買って!」「これ欲しい!」「それちょうだい!」

 

こんな三段攻撃に対しては、一旦欲しい気持ちを受け止めましょう。「そっか、それが欲しいんだね~」という具合です。

 

そして、「なぜそれが欲しいのか」を問いかけたり、または欲しい理由を想像して、子どもの代わりに言葉にしてあげましょう。

 

「そうだね~、それかっこいいもんね(かわいいもんね)」

「○○がそれ欲しいのよく分かるよ。だって、ママもいいと思うもん。」

「いいな~いいな~。」

 

といった具合に子ども目線で解説してあげましょう。

 

子どもの気をそらす

それでもダメなら、思い切って子どもの気をそらしましょう。

 

「見て見て!あっちにすごいのがあるよ!」と言いながら、一気に外や違うコーナーに連れ出しましょう。

 

子どももそんなに長く「欲しい」という気持ちを持ち続けていられないので、すぐに他のことへ気が向きます。

 

この切り替えの早さもこの時期のいいところです。是非利用しましょう。

 

子どもにちゃんと説明する習慣を作る

ボタンをかけたり、靴を履いたり、パンにジャムを塗ったりと、出来そうで出来ないことを必死でやり遂げようとします。

 

ときには、大人には意味のわからないことを無限にやりまくるときもあります。

 

ティッシュを箱からどんどん引き出して空っぽにしたり、

トイレットペーパーを最後まで引っ張りだしたり、

お鍋のふたをいろんな物にしてみたり、

ボウルやざるを帽子のようにかぶってみたり、

お財布の中身を全部出してみたり…。

 

ゴミ箱なんて最高に魅力的かもしれません。

 

自宅や実家など、ご両親の気の許せる場所では子ども達もリラックスして、色々ないたずらをやりまくりたくなるものです。

 

できる範囲で、見守ってあげましょう。

 

しかし、外ではそうもいきませんので、出来ない場合はしっかりと出来ない理由を説明してあげましょう。

 

「ここはお家じゃないから、○○がそんなことしたら、他の人が困ってしまうでしょ。だから、ここではやってはいけないのよ。」という具合です。

 

説明が理解できるかどうかはあまり問題ではありません。

 

「子どもだから分からない」とおざなりにするのではなく、子どもを一人の人として考えて、大人が子どもにきちんと説明することを習慣にしておくことが一番の狙いです。

 

もちろん、子ども達に分かるような言葉を選び、伝える工夫も必要です。

 

体調不良などの可能性を考慮する

また、癇癪がどうしてもおさまらないときやいつもと様子が違うときもあります。

 

そんなときは、体調不良や情緒不安など、他の原因も考えてみて、スキンシップを増やしたり柔軟に対応しましょう。

 

親が態度をコロコロ変えない

一番大事なことは、親が対応をコロコロ変えないことです。

 

親が子どもの要求をのんだり、のまなかったりしていると、子ども達は混乱します。

 

一貫して子どもの要求に付き合う事が大切です。

 

親の一貫性は子どもが成長していく過程において、子ども達にとって大切な指針のような役割を担っていきます。

 

 

まとめ

繰り返しになりますが、イヤイヤ期が訪れているのは子育てが上手く進んでいる証拠です。

 

子どもたちが赤ん坊の頃から不安や危険を感じて泣くと、お母さんが「よしよし」と言って抱きしめて、子どもの甘えを充分に満たしてきたからこそ、安心して反抗できるのです。

 

イヤイヤ期の到来は、「基本的信頼感」(心の中にお母さんと一緒にいる感覚が持てること)が育っているからこそ。

 

どんなに怒りをぶつけても、お母さんが自分を見捨てずに、いつも変わらずそこにいてくれる…と思うことができているのです。

 

この基本的信頼感が育って、第一次反抗期を迎え、その後も安心して外の世界へと向かっていけるようになります。

 

イヤイヤ期が来たことは、親としては手がかかる大変なことですが、子ども達にとっては、この先もずっと変わらない大切な成長のステップの始まりでもあるのです。

 

いつも自分を見守ってくれて、応援してくれる、決して見捨てない大人の存在が子ども達の成長にとって欠かせないのです。

 

お父さんやお母さん、保護者や周囲の人にとっても、イヤイヤ期が喜んで迎え入れられるようになるといいですね。

 

魔の2歳児が床に寝転んで癇癪を起こしているところをスーパーで見かけたら、「おっ!あの家は子育てが上手くいってるな~」と、温かく見守ってあげてほしいものです。

 

 

【執筆者】

佐藤真由美 チャイルドカウンセラー

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