産後うつで夫の仕事に影響…夫が仕事と子育てを両立する3つのコツ【村田あゆみさん】

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「家に帰ると、子育て中の妻の様子がちょっとおかしい…。」

 

そんな小さな違和感が続いて、気がついたら妻が産後うつになっていた…。そんなケースは少なくありません。

 

赤ちゃんが家に来ると、夫婦のコミュニケーションを取る時間がぐっと少なくなってしまうので、「何かおかしい」と感じながらやり過ごしてしまうことが多いからです。

 

これまでの連載でたびたびお伝えしているように、産後うつ発症までには、気分が落ち込んだり涙もろくなったりするという前兆が現れます。

 

そうした前兆を見過ごさないようにケアできるのがベストですね。

 

それでも、ママが産後うつをわずらった時、夫はどのように妻を、家族を支えていけばよいのでしょうか。

 

ママの産後うつで夫婦共倒れにならないためにも、また産後クライシスへと発展しないためにも、仕事と子育てを両立しながらママの回復をサポートしてくださいね。

 

 

産後うつのサポートと仕事の両立

職場の理解を得る

まず何より肝心なのは、職場の理解を得ることです。

 

これは女性が育休から復帰すると必ずと言っていいほど突き当たる壁ですが、家庭の事情で残業が難しかったり、定時の出退社が難しかったりすることをあらかじめ伝えて理解してもらうことが大切です。

 

産後うつは、長引けばそれだけ回復に時間がかかりますし、子どもへの影響も出てきます。

 

産後うつの期間は、家事や子育てのママの負担ができるだけ少なくなることと、夫婦がコミュニケーションを取り戻すことが大切です。

 

そのために、夫が家にいる時間が長い方がいいわけです。

 

「うつ」ということを言い出しにくいかもしれませんが、病気介護として一定期間の仕事の調整が取れるといいですね。

 

 

ママと同じようにはできない

もともと家事をやって来た人ならいざ知らず、多くの男性が家事はお任せしてきたのではないでしょうか。

 

まして、赤ちゃんのお世話となると一人でやるには荷が重い方がほとんどかと思います。

 

家事や子育てスキルは、ママより低くても当たり前です。だから、無理して同じようにすることはありません。

 

また、産後のママはたとえ産後うつでなくても精神的に不安定になっています。

 

もしママから不平不満が出たとしても、その言葉を正面から受け止めなくて大丈夫。「あぁちょっと虫の居所が悪いんだな」と思って、ママの声は頭の上を通過させてくださいね。

 

「ママのようにはできないと思うけど、精いっぱいやってみるね」という一言があると、ママは気持ちを受けとりやすくなりますよ。

 

産後うつの時は、どのような言葉をかけられても「母親失格だ」「お前に子育ては向いていない」というフレーズに脳内変換されて届いてしまうものです。

 

「褒める」のではなく「認める」言葉がけで、ママの自己肯定感を高めてください。

 

そして、自分自身も「ママと同じようにはできない」と思っていることで、プレッシャーを軽くしておきましょう。

 

回復までの期間は人によって異なります。最初からハードルを下げておくが、継続の鍵となります。

 

 

家族以外を頼っていい

仕事をしながら、家事と子育ても一手に引き受けるのは本当に大変なことです。

 

今は、家事サポートなども充実していますから、定期的にこうしたサポートを利用することも視野に入れましょう。

 

食事の作り置きをしてもらうだけでも、時間とエネルギーを貯められます。

 

また、多くの自治体が緊急保育の枠を保育園に設けています。

 

保育園送迎が必要にはなりますが、日中お子さんを預けることで仕事に集中する時間が確保できますから、残業回避にもつながります。

 

家事サポートやベビーシッターなどは、仕事内容の指示などを家にいる時間が長い妻が行なうことが多くあり、それがかえって妻の負担を増やすことになってしまうこともあります。

 

良かれと思って頼んだサポートがマイナスになってしまわないように、事前に打ち合わせる、具体的な指示書を作成するなどの配慮が必要です。

 

 

さいごに

命がけの出産を終えた女性は、大きな身体の変化を抱えながら休む間もなく子育てに突入します。

 

それは、本人も想像を超えるハードな出来事なのです。

 

「こんなに大変なことだらけだなんて知らなかった」というママがたくさんいます。

 

一方で、その大変さが夫と共有できていない人も多く、「一日家にいるのだから、家事くらいやっておいて」と言われて罪悪感や劣等感を募らせているのです。

 

産後うつの回復のためには、家族が支え合ってママの負担を軽くし、夫婦のコミュニケーションを取ることが大切です。

 

その時間を作りだすための3つのポイントをお伝えしました。

 

家族が増えることは、新しい家族のきずなを作ることです。

 

力を合わせて乗り越えていきましょう。

 

>>産後うつはいつまで続く?初期段階から改善までの道のりとは?(後日公開)

 


face村田あゆみ

Shiny Edu代表・教育コンサルタント

高校教師として3,000人を超える高校生を指導。「21世紀型子育てレッスン」講座・講演主催。教員経験、子育てでの産後うつ、不登校経験から学童期までの母子の関わりの大切さを伝えています。

【所有資格】中学校1種教員免許状(国語)、高校専修教員免許状(国語)、JAOS認定留学アドバイザー、アドラー心理学ELMリーダー講師、勇気づけ親子心理学SHINEbasicリーダー講師

 

村田あゆみさんのコラム一覧

【Part  1】産後うつかも?経験者が教えるチェックしたい3つの前兆とは?

【Part  2】産後うつの原因って?実体験で分かった3つの原因

【Part  3】産後うつになりやすい3つの特徴や20のチェック項目とは?

【Part  4】産後うつで夫が嫌いに…すぐに実践できる3つの克服方法とは?

【Part  5】産後うつにカウンセリングがオススメな3つの理由とは?

【Part  6】産後クライシスの解決法!私が実践した3つの方法をご紹介

【Part  7】産後うつ・クライシスで離婚?後悔する前に試してほしい3つのこと

【Part  8】産後クライシスで夫が浮気?夫婦関係を改善する3つの方法とは?

【Part  9】産後うつを夫が理解しない…夫の理解を得るための3つのコツ

【Part10】産後うつへの夫の対応…ついやりがちな3つのNG対応とは?

【Part11】産後うつで夫ができることって?私が嬉しかった3つのこと

【Part12】産後クライシスで夫がうつになる前に!4つの予防方法とは?

【Part13】二人目で産後うつの再発が心配…大切な5つのマインドセットとは?

【Part14】産後うつで夫の仕事に影響…夫が仕事と子育てを両立する3つのコツ

【Part15】産後うつはいつまで続く?初期段階から改善までの道のりとは?

 

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