パニック障害で休職…休職中の生活・会社とのやり取り・お金のこと

2018.11.01公開 2024.04.12更新

【書いてくれた人】

年代:40代前半

性別:男性

パニック障害

※写真はイメージです

みなさんの中にはパニック障害を患い、休職している方やこれから静養しようと考えていらっしゃる方もいるかと思います。

 

私自身もあるきっかけでパニック障害を患うこととなり、結果として休職、さらに退職することになってしまいました。

 

この記事では私の体験を交えながらお話を進めていきます。

 

休職を検討されている場合や、すでに休職中という方の参考にしていただければと考えております。

 

もし読んでいく中で少し精神的にきついなと思われる方は、ぜひ手を休めてくださいね。

 

また気が向いたときにでもご覧くだされば大丈夫ですよ。

 

何よりもみなさんのお気持ちを大事になさってください。

 

 

休職したときの診断書はどう書いてもらった?

診断書を書いてもらう経緯

診断書は人によって、大ごとにしたくないから作らないという方もいますし、会社側でも実際あまりよい顔をしないところもありますので、そのまま休職に入る方もいるようです。

 

私の場合をお話ししますと、世間体などを考えるより、「この苦しみから何とかして逃れたい」という気持ちが強かったのを覚えています。

 

そこで、当時はまだそれほど一般的ではなかったと思いますが、私は心療内科の受診を決意し、主治医の診察、投薬治療やカウンセリングなどを受けました。

 

治療を続けても一向に改善しない日々が続き、主治医に相談してしばらく休職することにしたのです。

 

よくならないのも当たり前でしょう。

 

パニック障害を悪化させる一要因となる仕事を休まなかったからです。

 

 

診断書の内容とその費用は?

どんな感じに診断書を書いていただいたかですが、「体調不良のため休養を要する」のような文言で作成していただいたと思います。

 

病名についての記載もあったと思いますが、はっきりと覚えていません。

 

他の医者についてはもちろん分かりかねますが、私の主治医は優しい方で診断書の内容を確認するつもりで見せてくださいました。

 

私もその内容で承諾し会社に提出しました。

 

診断書の発行は実費になるので約2000~3000円の間だったと思います。

 

 

休職した期間は?

期間は人それぞれでよい

私の休職期間は一カ月ほど取れました。

 

どれくらい休めるかは、その方の疾患や症状、その状態により違いますので、一律一カ月というわけではありません。

 

私は一カ月でしたが、内心は「心の病で一カ月くらい休んだだけで治るか」と思っていました。

 

仕事のことなど何も考えることなくゆっくりしたかったです。

 

・日本らしい社会のルール

ここに日本らしい社会のルールがあるような感じを受けます。

 

骨折など目に見えるものであれば周囲の理解も得られやすいのですが、心の病となるとそう長く休んではいられないという変なプレッシャーがある気がします。

 

休職期間については、今後どうしていくかなどを含めて主治医や会社側としっかり相談してみてください。

 

ただし現実はそう簡単にはいかないこともありますので、そういうこともあるのだと気にかけておくとよいでしょう。

 

 

休職中の給料は?

親の援助で生活

当時の私は派遣として外資系の自動車製造関連の会社に勤めておりました。

 

正社員でもないので、休職中の給与についての保証はありませんし無給でした。

 

今でこそ、病気の際の給与を補償してくれる保険がありますが、当時はどうだったでしょうか。

 

何かしらの保険商品はあったのでしょうが、そこまで頭が回りませんでした。

 

休職期間中、私はどうしていたかといえば親からの援助を受けていました。

 

パニック障害のきっかけも両親にあるので親からの援助はありがたいのですが、その反対、苦しくてたまらないものがありました。

 

 

休職中の過ごし方は?

不眠の影響で昼夜逆転

これはその人その人の過ごし方をするのが一番ではないでしょうか。

 

その頃はアパートに住んでおりましたが、近所づきあいがそれほどあるわけではなかったので「周囲の目」は気になりませんでした。

 

特に何かをするのでもなく、普段通りの生活を送っていたと思います。ただ不眠の影響で昼夜逆転する生活になっていたように思います。

 

朝も遅く起きて、夜は遅くまで起きていたこともありました。

 

ですが体調が悪くなれば即ベッドに横になり休んでいました。

 

他には趣味の音楽をやったり、知り合いと出かけたりしました。

 

そういったことは何とかできましたが、仕事に関連したことが頭をよぎると過呼吸になってしまいました。

 

実家で暮らしているころ、やはり両親との同居が影響して、大好きな楽器さえも目にすることが怖くて堪らなくなったのを覚えています。

 

 

休職中の会社とのやりとりは?

派遣元と派遣先

双方には休むことを伝えてありましたが、派遣先とは休職期間中、特に連絡をとっていなかったと思います。

 

様子をみて連絡がほしいとのことで、派遣元とは電話などでお話ししたと思います。

 

また今後どうしていくかについても快く相談に乗ってくださいました。

 

 

休職後の仕事は?職場に復帰した?

休職中は一カ月ほど休みをいただきました。

 

しかし私の心内は「そんな短期間で治るものか」と思っていましたので、会社でも家でも過呼吸はよくなっていました。

 

休職後、どれくらいの期間出勤できたかは覚えていません。

 

あまり長くなかったと思います。最終的には退職をすることに決めました。

 

そして先ほどもお話ししたように親との同居を決めたのはよいのですが、案の定、大変な時期を過ごすことになりましたが…

 

 

読者に伝えたいこと

私の休職した経験についてお伝えしてきました。

 

すでに休まれている方も「こんなこともあるのだな」とそれくらいに思っていただければ大丈夫です。

 

休職中の生活費などについて加えさせていただきたいことがあります。

 

家賃や光熱費などはまた別の手を考えなければなりませんが、税金関連について提案させていただきます。

 

もし税金の納付が難しい場合は、役所などで遅延や免除などの手続きをしておくことをお勧めします。

 

国民年金であれば全額あるいは半額免除など申請できます。

 

自動車税、国保税などは分納することもできますのでお近くの役所に問い合わせてみてください。

 

前もって手を打っておいて、ゆっくり静養することが大切かと思います。

 

みなさんは一人ひとりが大切な存在なのです。参考にしていただければ幸いです。

 

精神保健福祉士より
休職期間は1ヶ月~1年半程度、症状に応じて決めていけます。復職できるかどうか判断が着くまでは休職してみるのもひとつの方法です。休職中の給与については、就業規則によって全く支払われないこともあれば、保険制度を設けている企業もあります。傷病手当金や障害年金を活用している方もいらっしゃいますが、親御さんから援助を受ける方もとても多いです。心苦しい部分もあると思いますが、体調が戻って働けるようになったら何らかの形で返していくのもいいかと思います。体の病気と比べて、どうしても自分を責めてしまう傾向にある精神疾患ですが、休むべきときは休むというのは他の病気と変わりありません。
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  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2018年11月1日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。