高校生の娘が不登校に…娘が前向きになる声かけって?

鈴木さやか

回答者
鈴木さやか
臨床心理士

ご質問

高校生の娘を持つ母です。

 

明るい性格だった娘が人間関係のトラブルにより、登校できなくなり、通院したところ、鬱病と自律神経失調症と診断されました。(現在は薬を服用せずに、生活しております。)

 

その後、何度か登校を試みましたが、同一人物によるいじめにより、その後も、学校にも通えなくなり、いよいよ出席日数が足りない状況となりました。

 

留年が確実となってしまうため、通信制高校への転校に向けて動いておりますが、本人は、まだ、現在の高校への未練もあり、なかなか切り替えが出来ず、思い悩んでいる状況です。

 

3月上旬には転入の手続きをしないと、もう1度下の学年からのスタートになってしまう為、情報だけは集め、幾つかの高校に相談をさせていただいております。

 

(娘は学年が変わらないことを希望しております)

 

本人の希望を優先したいので早めに見学に行き、転入を受け入れてもらえる高校を決定したいのですが、なかなか先に進みません

 

本人を急ぐのは良くないことと思い、今は様子をみております。

 

ご相談したいのは、どのような声かけをすることで、娘が前向きになれるのか?

 

また、娘が高校を決定しかねる場合は、受け皿となる高校を親が選んでしまってよいものか?…を悩んでおります。

 

時期が時期だけに親としては焦りがあり、どうしたらよいのかわかりかねている状態です。

回答

はじめまして。ご投稿、ありがとうございます。

 

ご質問内容、拝読させていただきました。

 

娘さんが、学校に行くのが難しい状態にあるとのこと。転入手続きなどのリミットが差し迫る中で、ご本人自身も、転校すべきか現在の学校に通い続けるべきか迷っておられるのですね。

 

親御さんにとっても娘さんにとっても、おつらい状況であることと思います。

 

特に年度末という時期であることもあり、実務的な面でも難しいことが出てきますよね。

 

焦りをお感じになるのも、無理はありません。

 

そんな中で、「どのような声掛けをすることで娘さんが前向きになれるか」と、悩んでおられるとのこと。娘さんに何とか前を向いてもらいたいお気持ちなのですね。

 

学校に行きづらい子供たちの多くは、授業や進学に関する心配だけでなく、学校に行けないことへの後ろめたさを感じているものです。

 

また、周囲の人が自分に対してどう思っているのかと不安も抱えています。

 

まずはそういった気持ちを周囲が理解し、本人が家庭で安心して過ごすことができるような声掛けをしてあげることが大切であるように感じます。

 

例えば、

 

「あなたは大切な存在だよ」

「何があっても味方だよ」

「心配なことがあったら一緒に考えよう」

 

というように、親御さんは娘さんの味方であり、本人の意思を尊重する準備があることを伝えてあげてください。

 

親御さんの受容的な態度は娘さんにとって、「ありのままの自分でいても良いのだ」という肯定感につながるものと思います。

 

また、学校に関することだけでなく、親子間での自然な対話を増やすのも良いかもしれません。

 

楽しかったり安らげたりする会話は、本人に安心できる人間関係の存在を思い出させてくれます。

 

そういった気づきは、外の世界でも人間関係を作っていく力の土台になっていくものと思われます。

 

その一方で、娘さんはうつ病と自律神経失調症と診断されているのですね。

 

特にうつの場合は思考力や判断力が低下してしまいますから、転学などの決断をするのが難しいことが多いようです。

 

今後の学校生活について考えていくためにも、医師やカウンセラーとの連携の下で、娘さんの心の力を回復させることが先決であるように感じます。

 

本人の状況によっては、受け皿となる学校を選んでおく方がよいこともありますが、ケースバイケースの部分が大きく判断が難しいところです。

 

ただ、通っている学校をすぐに辞めるといった大きな判断をするのは避けた方が良いように思います。

 

もし通われている高校が公立校であるならば、適応指導教室や教育センターなども利用できるかもしれません。

 

親御さんとしては当然焦りもおありになると思いますし、不安な気持ちを抱えたまま居るのは本当に大変なことだと思います。

 

しかし今、悩みながらも娘さんと一緒に踏みとどまったことは、のちにご本人の大きな力になります。

 

それほど、「ありのままの自分を受け入れてもらえた」という事実は、本人の自信と、周りにいる人間への信頼感につながっていくからです。

 

相談者さまもお一人で問題を抱え込まず、不安や疑問をぜひ周囲の方と共有していっていただければと感じます。

 

もちろん、こちらで力になれることがあればお教えくださいね。

 

一緒に考えていきましょう。

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