好意の返報性とは?3つの例と効かない2つの原因を臨床心理士が解説

2018.11.15公開 2019.05.16更新
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好意の返報性が効かない例・原因

「相手に好意を贈っても、期待しているほど関係性がよくなったり、相手からの好意を感じられない…」

 

そんな場合、考えられる原因は2つあります。

 

原因1.過剰であること

例えば、

・毎回会うたびに大量のお土産を持ってきたり…

・普通のことをしているだけなのに、過剰に「すごいね」「偉いね」「本当に感謝しています」

と言われたらどうでしょうか?

 

「何か私にやってもらおうと企んでいるのではないか…?」

「やましいことでもあるのだろうか…?」

 

という風に思われてしまうかもしれません。

 

原因2.余計なことを付け加えている

せっかく相手への感謝を伝えたのにも関わらず、

「…でも、あの時こう言ってくれたらもっと嬉しかったかも」

など、マイナスの内容もセットにしてしまうと、相手にはネガティブな印象しか残りませんよね。

 

好意の返報性が効かない場合は、上述したように、相手への好意の贈り方を振り返り、好意の贈り方を見直してみましょう。

 

 

さいごに

好意は伝えるものでなく、「贈るもの」です。

 

伝えるだけならば、綺麗な物や言葉で飾り立てるだけで良いかもしれません。

 

でも、「贈る」時は違います。

 

相手の心情や現状をよく想像した上で、どんな言葉や物が喜ばれるのかしっかりと検討しましょう。

 

そういった相手への思いやりのこもった好意は、必ず相手の心に響きます。

 

そしてもう1つ。

 

好意を伝えるためには、相手のポジティブな側面に目を向ける必要があります。

 

この「ポジティブ探し」は自分へもポジティブな影響を与えますので、ぜひ意識して実践してみてくださいね。

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広瀬絵美

臨床心理士

心理学の大学を卒業後、広告会社にて勤務。退職後、心理系大学院修士課程を修了し臨床心理士資格を取得。精神科病院にて従業員のメンタルヘルスケア業務に従事する。また、国立研究所にて職場組織や妊婦さんのメンタルヘルスに関する研究にも携わっている。理想的な「ワークライフバランス」を目指し、研究と実践の両面から支援を行っている。一児の母。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2018年11月15日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。