うつで仕事のミスを連発…ミスの特徴と3つの対処法を精神保健福祉士が解説

2018.07.19公開 2018.11.23更新
 

取引先との電話内容を覚えていない…、何度確認しても書類にミスがある…。

 

そんなミスが続いていませんか?

 

うつの症状によって、今まで起こらなかったようなミスが起きることがあります。

 

「どうしてこんなこともできないのだろう?」と自分を責めてしまいそうになりますが、それは症状のひとつです。

 

今回のコラムでは、うつによる仕事のミスについて解説していきます。

 

>>【まとめ】うつ病と仕事…精神保健福祉士コラム・お悩みQ&A【随時更新】

 

あり得ないミスの連発は何のサイン?

仕事をするうえで、作業の確認は必須ですよね。今まではちょっと気を付けるだけで気づいたミスにどうして気づかなくなってしまうのでしょうか。

 

うつの症状には「思考停止」というものがあります。

 

神経伝達物質であるセロトニンが減少し、脳が情報を処理できなくなる状態です。

 

例としてよく聞くのが、字を読めなくなってしまったというものです。

 

文字がわからなくなってしまうのではなく、文章をとらえるのに時間がかかり、内容がわからなくなってしまうのです。

 

その他にも集中力や記憶力が低下し、指示されたことがわからなかったり、それをどうやって遂行するのか考えられなくなってしまったりします。

 

ミスの連発は、脳の処理能力が低下しているサインなのです。

 

その他にも不眠や不安などの症状によって、いつもはできていたことができなくなってしまうことがあります。

 

 

うつが引き起こすミスの特徴とは?

脳の処理能力が低下することによって、起きるのはどんなことでしょうか?

 

 

数字の入力を間違えてしまう。簡単な計算ができない

先ほど、文字が読めなくなってしまうという例を挙げましたが、数字のほうが結果が顕著です。

 

数字は文字と違って単語や文脈という他のヒントがないので、間違いに気づきにくく、正しい答えを思い出すことも難しくなります。

 

 

予定通りに仕事が終わらない

仕事をしていくためには、ひとつひとつの業務にどのくらい時間がかかるか考えて業務終了までのスケジュールを組むことが必要です。

 

うつのときにはひとつの業務にかかる時間が大幅に増えてしまうため、何がいつ終わるのかわからず、予定が見えなくなってしまいます。

 

 

指示されたことを忘れてしまう

脳が処理できる情報が少なくなってしまうので、記憶力の低下が起こります。

 

指示されたことを忘れてしまうだけでなく、指示された覚えがなくなってしまうこともあります。

 

すると、「指示を受けていないことの失敗を責められる。」という気持ちになることも増えるため、わけもなく怒られたように感じたり、指示を受けた自分が自分でないように感じたり、不安が大きくなっていきます。

 

菊池恵未

精神保健福祉士

精神保健福祉士として、都内NPOにて精神障害者の支援を行う。就労支援担当として面接同行や就職後の業務メニュー作成などをしてきた。障害年金や生活保護受給の相談にものっている。JCTA日本臨床化粧療法士協会認定のもと臨床化粧アドバイザーとしてメイクアッププログラムを実施。

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