自分の病気を受け入れられない…うまく向き合うためには?

村松真実

回答者
村松真実
看護師 心理相談員

ご質問

自分が精神障害者だということをきちんと受け入れられないです。

 

どうすればいいでしょうか?

 

高校1年生の女子です。

 

現在病院の先生の指示で2ヵ月ほど、学校を休んでいます。

 

両親と病院に行った時、両親にだけ私の仮の診断が伝えられました。

 

双極性障害だそうです。恐らく2型だと思います。

 

自分で病気について色々調べてはいるのですが、一生完治しないという情報もあって、余計に自分の病気を受け入れられません。

 

障害者手帳についても調べる一方、障害者として扱われることは怖くて嫌です。

 

状態が安定しているときは、自分は病気ではないとさえ思ってしまいます。

 

うつ状態のときにそのような事を考えてしまうと、思考が希死念慮につながってしまいます。

 

とても辛いです。

回答

初めまして。ご相談内容、拝読させて頂きました。

 

双極性障害と診断されたことを両親から聞いたのですね。

 

けれど、その病名を受け入れることができず、戸惑いや不安を感じているのですね。

 

治りにくい病気にかかった時、多くの方が「なぜ、自分が?」「本当にそうなの?」といった心理的混乱に陥ります。

 

それは、「自分が何も悪いことをしたわけでないのに」といった納得できない気持ちや、その病気を背負いながら生きることにマイナスのイメージを抱いていることなどが影響しています。

 

ですが、同時に、今、その病気になったことについて考えたとしても、何も解決にはつながらないことでもあるのです。

 

その意味では、まだ、病気のことを受け入れることができなくても、問題ない時期だとも言えます。

 

精神疾患に限らず、治りにくい病気にかかった時は、まずは、必要な初期治療を受けることが大切です。

 

先生の指示で学校を休み、服薬治療と通院を行っているとのこと。

 

まずは、主治医の先生を信頼し、その治療を受けることを優先して欲しいと思います。

 

これは、精神疾患に限らず、症状が安定するまでは、服用を続けることが優先されます。

 

症状は、服薬することによってコントロールされている場合もあります。

 

また、お薬の血中濃度を安定させる必要があるため、継続的な服用が必要になります。

 

今のあなたの症状は、強い希死念慮が起きているようですね。

 

だからこそ、服薬治療の継続が必要なのだと考えてください。

 

「病気を受け入れる」といった心理的抵抗が強いことと向き合う前に、症状をコントロールして辛い気持ちに支配されない自分になることを目指して欲しいと思います。

 

病気を受け入れることは、プロセスが必要になります。

 

私は、看護師でがん患者さんとの関わりを主としています。

 

また、身内にも難病に罹患した者がいます。

 

その中で感じることは、病気を受け入れることは、「行きつ戻りつ」なのだということです。

 

時には、病気になったことで周囲との違いに落ち込み、時には病気になったからこそ得られた体験を喜びつつ、自分の運命や人生を前向きに肯定していく。

 

多くの慢性疾患の方が、そのプロセスの中で成長しつつ、自分らしく生きていくのだと思います。

 

障害者手帳についても、その人なりの考え方で取得する人としない人がいます。

 

それも、今すぐ、答えを見つけるのではなく、今のあなたを苦しめている症状がコントロールできてきてから考えても大丈夫です。

 

双極性障害は、慢性疾患であり、治りにくい病気の一つです。

 

けれど、これからもっと良いお薬が開発されるかも知れませんし、病気の機序が解明されるかも知れません。

 

調べすぎて、不安になる時は、その気持ちを主治医に打ち明けて欲しいと思います。

 

主治医の先生を信頼できることも、病気と上手に付き合う方法の一つになります。

 

ご両親や主治医の先生、学校の先生などと相談しながら、ぜひ病気のことを正確に知ってください。

 

病気と上手に付き合いつつ、将来のことを考えてみませんか?

 

病気があるからできないことって、意外に少ないことです。

 

また、病気の理由に対応してくれない相手のことは、「器の小さなやつ」と考えてこっちから願い下げにすればよいと思います。

 

今は、辛い症状を、お薬で上手にコントロールすることを優先してください。

 

病気のことを知ること、病気を受け入れることは、それからいくらでもできます。

 

受け入れることができないことに戸惑う必要はなく、徐々に受け止めていけば良いと考えます。

 

そして、未来は、病気があっても無限大の可能性があることも、忘れないでください。

 

気持ちを整理したくなった時や、しんどい時は、私で良ければ、また、ご相談下さい。

 

あなたを応援させてください。

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