就職率は全国平均の2.5倍以上!利用者さんが安心して働ける理由とは?

2018.12.28公開 2020.04.22更新

通所開始から卒業までの期間は?

リミー
皆さん、どれくらいの期間で卒業していくものなんでしょうか?
迎さん
平均で、10ヶ月〜1年くらいですかね。最初の3ヶ月で生活リズムを整え、その後も3ヶ月を1クールとして、お一人ごとに目標を立てて進めていくイメージです。
リミー
3ヶ月を1クールとして、目標を立てるのは短すぎず長すぎず、良さそうですね。
叶内さん
はい。生活リズムが整ってきたら、次の1クールで資格をとってみよう、さらに次の1クールで実際に就職活動をしてみようと、就職へのステップも分かりやすいですよね。
安斎さん
あとは、もともと大企業での勤務経験のあるスタッフなどがより実践的なビジネスマナーや就活の講座を行っています。
リミー
PCを使ったプログラムにも力を入れているとのことで、WordやExcelといった資格など取得も多いですか?
叶内さん
多いですね。生活リズムを整える段階で資格取得を目標にすることで、モチベーションを高めたり。取得した資格は履歴書にも書けるので自信にも繋がりますよね。
リミー
たしかに。身近な目標として資格は最適そうですね。中には、パソコンやったことのない人もいると思うのですが…。
迎さん
むしろ、パソコンを使ったことない方が多いくらいです。まずはタイピング練習から始めてもらい、少しずつパソコンを使うことに慣れていってもらうことから取り組んでいます。

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A型事業所などを併設する理由

リミー
ヒューマングローさんは就労移行支援の他にも、就労継続支援(A型)や就労定着支援、相談支援事業などもやっていますが、利用者さんにとってどんなメリットがありますか?
安斎さん
福祉サービスを受けるには、支援計画が必要になるのですが、一法人内で、相談支援から就労移行支援や就労継続支援があることで、連絡調整がスムーズになるので、正式利用までの期間が短くなるなど、利用者さんへのメリットはとてもあります。
リミー
就労移行支援と就労継続支援A型を同じ法人内で行う理由はどんなところにあるんですか?
安斎さん
もともと、就労移行支援事業からでしたが、「訓練じゃなくてすぐ働きたい」というニーズも多かったんですね。そういった利用者さんのニーズに応えたいという理由があり、就労継続支援A型も始めました。もう2年ほど経っていて、ノウハウも貯まってきています。

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他事業所から来られた利用者さん

リミー
この葛西事業所で、2018年10月に東京都のチャレンジプログラムで就職が決まった利用者さんのブログを拝見しました。
迎さん
ありがとうございます。実は、その方は、もともと別の事業所に通所されていたんです。ただ、他の利用者さんとの人間関係がうまくいかなくて、ご本人も辛い思いをされていたんです。

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リミー
当初はその方も不安感があったと思うんですけど、大丈夫だったんですか?
迎さん
もちろん緊張はしてらっしゃいましたけど、ご本人は「うまくいかない利用者さんと離れられる、安心できる」っていう感覚が強かったみたいですね。
リミー
なるほど。その方はどのようにして、葛西の事業所に馴染んでいったんですか?
迎さん
まずは、その方が緊張をほぐしてもらえるように、興味のあるところから近づいてみようと心がけていましたね。持ち物がアニメのキャラクターで「このアニメ、面白いですよね」なんて、他愛のない会話からコミュニケーションを増やしていきました。
リミー
その方がブログの中で「自分の苦手なことや得意なことを見つめ直すことができた」と言っていました。
迎さん
よく見てますね。笑 プログラムや作業が終わったあとに「振り返り」は必ず行っています。この方の場合、集中力が続かない傾向があったのですが、そういった気づいた点などをご本人と振り返りの中で共通認識として持ってもらっています。

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リミー
なるほど。ちなみにその方にはどんな得意な部分があったんですか?
迎さん
集中するとものすごく能力を発揮するところでした。短時間の集中でもデータ入力のスピードは一番速かったですね。
リミー
そういった強みを就職する際のアピールポイントにしていくことも大切ですよね。
叶内さん
もちろんです。やはり「企業目線で物事を考える」という点は大事です。その会社の人がどういう人物を求めているのかを、しっかりと利用者さんには考えてもらうように伝えてます。

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リミー
企業の視点なしに自分の強みをアピールしてもあまり意味がないですもんね…。
叶内さん
そうですね、採用するのはあくまで企業なので、企業の人事の視点で自分の強みを知るということも振り返りの中で重要なポイントになります。

 

20年引きこもりだった方が…

リミー
ヒューマングローさんのHPでは「社会に出たことない方」も利用されているとのことですが。
迎さん
はい。最近ですと、「20年ほど引きこもっていました」という方にもご利用いただいています
リミー
20年…。差し支えなければ、どういう背景でヒューマングローさんに一歩踏み出せたのか…
迎さん
ご両親が亡くなられてから、「仕事をしないと生きていけない」と思われていたんですね。そんなタイミングで、ヒューマングローの折込みチラシを見てくださり、「ここに行けば就職できるかも」と思って頑張って来られたそうです。

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リミー
すごいですね。引きこもり生活が長い中、安定して通所はできていたんですか?
迎さん
はい。引きこもりとはいえ、生活のリズムはしっかりされていたので、ちゃんと通所されています。本当に一歩踏み出すきっかけが無かっただけだったんでしょうね。
リミー
通所される中で、どのような変化がありましたか?
迎さん
その方は通所を始めた当時、その方は「ありがとう」という言葉を全く言わず、「すみません」しか言わなかったんです。
迎さん
それが今では、「ありがとうございます」って言葉が当たり前のように自然と出るようになったのは、すごく変わったなと嬉しく思います。

 

「みんなで旅行に行きたい?!」

リミー
様々な利用者さんがいらっしゃる中で、スタッフさんへの要望ってどんなものがありますか?
迎さん
何でしょうね…。「ヒューマングローのみんなで旅行に行きたい」みたいなことは言われたことがあります。笑

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リミー
利用者さん、スタッフさんで旅行に行きたいと?
迎さん
そうです、一緒に。笑
リミー
それくらい、利用者さん同士もコミュニケーションが活発なんですか?
迎さん
利用者さん同士がコミュニケーションを取れやすくするために、プログラムとは別に、お昼の時間などでテーマを決めて、みんなで1分ずつ順番にお話してもらっています。
藤本さん
「好きな映画は?」「いつも持ち歩いている物は?」「ディズニーランドとディズニーシー、どっちが好き?」とか。スタッフが考えることもありますし、利用者さんにアイデアを出してもらうこともあります。

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リミー
良いですね!でもいきなり、1分で話せるものなんですか?
藤本さん
最初は2分くらい話してしまったり、20秒くらいで「もう喋ることないです」というケースもありますが、やっていく中でどんどん上手くなっていきます。ゆくゆくは面接で上手く話せることにも繋がっていきますよね。

 

リミー
「やってて良かった」みたいなエピソードをひとつだけ挙げるとしたら何でしょう?
迎さん
先日、ある利用者さんが、就職から2か月ほど経って、こちらに顔を見せに来てくださったんですね。「初任給、入ったんだよ」と通帳を持ってきてくれました。
リミー
卒業後も来てくれるって、すごく良い関係ですね!
迎さん
すごくありがたいですよね。「初任給で欲しかった◯◯を買えた」とニコニコしながら話をしてくれたときは本当に嬉しかったですね。心から「良かったね」って思えましたね。

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卒業された利用者さんからの手紙

藤本さん
就職して1年ほど経つ元利用者さんがいるんですが、「夜中に突然、ヒューマングローのことを思い出した」とおっしゃってお手紙を書いてき送ってくださったことがありました。
リミー
思い出して、わざわざ手紙まで…。まさかクレームでは?笑
藤本さん
違いますよ。笑 「そろそろ卒業して、1年が経ちます。ヒューマングローで一生懸命頑張れたおかげでやりがいのある仕事につけて、今すごく充実してます。ありがとうございます。」っていう内容で…。この仕事を始めて一番嬉しかったですね。

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リミー
そんな素敵な手紙をサプライズで送ってもらえて、なんだかウルウル来てしまいますね。
藤本さん
…実は、「お手紙を送りましたんで」っていうお電話をいただいていたので。サプライズではなかったんです。笑
リミー
あら!サプライズでよかったのに。笑
藤本さん
でも、すごく嬉しかったです。ふとした時に「ヒューマングローでよかったな」と思ってくれてるんだなって。

 

こんな人はヒューマングローへ

リミー
最後に読者さんに向けて一言ずつお願いします!
迎さん
私たちは就業意欲のある方を取りこぼさず支援していきたいと思っています。先ほどの20年間引きこもっていた方、パソコンの電源のつけ方からわかりませんという方もいます。

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迎さん
そういった方に対しても「ゼロから支援できます」というのがヒューマングローなので、まだまだ働くには遠いと思っている人ほど、ヒューマングローは合うのではないかと考えています。
リミー
ありがとうございます。
藤本さん
「このくらいはできる人」といった制約は設けていないので、週1回からでも始められます。「働きたい」という想いさえあれば、その想いを叶えられるように私たちはできる限りのことをしていきます。

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叶内さん
働くと言えども、家をさがしたり、お金の管理をしたり…。いろんなことが必要で…大変なんですよね。そういった日常生活に役立つ講座も充実しています。就労移行支援が使える2年間では足りないと思われるかもしれません。だけど、諦めてほしくない、1人になってほしくない。まず相談に来てほしい。そういう事業所で有り続けたいと思っています。

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リミー
熱いメッセージ、ありがとうございます!では最後にお願いします。
安斎さん
現段階で、障害者手帳を持っていない方にも福祉のサービスは使えるので、幅広い方にまず検討していただきたいです。来てもらうと「アットホームで入りやすい雰囲気」とおっしゃっていただくことが多いので、精神疾患とか発達障害をお持ちの方にはまず雰囲気を見に来ていただきたいですね。

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安斎さん
見学の際には実際のプログラムを見ていただいたり、別日で無料体験もできるようにもなっています。
リミー
無料体験は嬉しいですね。見学から正式利用までの期間はどれくらいですか?
安斎さん
見学、体験、正式利用まで大体1か月くらいですね。何度も体験される方だと、長くて2ヶ月かかるときもありますが、うちの場合だと相談支援があるので比較的早く進むと思います。
リミー
ありがとうございます。他に、聞き漏れてることとか…ありませんか?
叶内さん
2018年1月から、障害者雇用をしたい企業向けにサテライトオフィスの事業を亀戸でスタートすることになりまして。
リミー
サテライトオフィスですか?
叶内さん
そうです。障害をお持ちの方は、サテライトオフィスでの勤務を通じて、カウンセラーなどが常駐する環境で働けたり、通勤時のラッシュに遭う必要もなくなれば、より安定して働ける機会になると思っています。

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リミー
なるほど。そういった、卒業後の就職まで一気通貫でやってもらえるのは安心ですね!
叶内さん
ありがとうございます。
安斎さん
あとは、精神疾患や発達障害をお持ちの大学生・高校生・専門学校生向けにも、就職活動に関するサポートを大学のキャリアセンターと連携して進めています。
リミー
学生さんに焦点を当てたのはどのような理由が?
安斎さん
若い方だと福祉サービスに馴染みがなかったり、そもそも年齢的に福祉サービスの利用対象外だったりするんですね。
安斎さん
あとは、「発達障害っぽいけど手帳を取るまでじゃない」とか「障害だと認めたくない」といった方の支援は、学校側も手が回らない部分なので、そういった所でもサポートしていければと思っています。

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卒業後、安心して働けるように

リミー
障害をお持ちの方の「働く」にとことん向き合う想いをひしひしと感じますね…。
安斎さん
こうして振り返ってみても「今」がいちばん大変ですね。今は事業所も増えてきているので、サービスの質を高めることはもちろん、他社の違いも伝えていく必要性も感じてます。
リミー
見学してみたい人にいかに伝えるかも大切になりますね。今はニッチに特化した事業所なども増えてきましたし。
安斎さん
そういった状況でも、これまで培ってきた地域との連携や関係性は、これからも大切にしていきたいと思っています。
安斎さん
「こういう就職例があります」「こんな新しい取り組みを始めました」といった会報を作って、毎月お渡ししたり…。地味ではありますが、利用者さんのためにできることはコツコツと継続していきたいですね。

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リミー
地道な活動の積み重ねが一番の差別化であり、ヒューマングローさんの魅力に感じました!今日は、ありがとうございました!

【ヒューマングロー】

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  • 本記事は2018年12月28日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。