解離性障害?自分の心の中に他人が住んでいる感じです(30代・女性)

2017.10.10公開
加藤たかこ

回答者
加藤たかこ
臨床心理士

 
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ご質問

自分が解離性障害なんじゃないかと心配して悩んでいます。20歳で社会人になってから、何度も精神的に病んで病院にいった経験があります。

 

統合失調症のなりかけ、アスペルガーなど、納得出来る診断名に巡り会えないまま、30代前半になりトラウマ治療を受けてみようと思いました。

 

トラウマ治療に取り組んでみたところ、愛着障害の混乱型で、精神的に何度も調子を崩してきたことを指摘され、調べてみたところ自分でも、これだ!と納得出来る診断名に巡り会えました。

 

しかし、治療を受けても、治療方針(EMDR)に上手く乗れずに、それでも傾聴のカウンセリングに通っています。

 

最近、自分の人生は他の誰かの人生なんだと思っている心の部分がある事に気が付きました。

 

何だか、自分の心の中に他人が住んでいるみたいです。こういう他人が住んでる感覚は、以前にも何度か有りました。

 

意識が朦朧として、ボーっとしてしまって目の前の事が手に付かなかったり、死にたくなったりしてしまい苦しいです。

 

私は、子供の頃から、自分の人生は自分以外の誰かの人生を歩んでいるんだと、ずっとそう思って生きてきたことに最近気がつきました。

 

そう思っている時、自分の心の中に安全な場所な作ることが出来ました。

 

でも、最近、自分を守っていてくれていたその心は、私にとって苦しみにしか感じません。私、解離性障害なんでしょうか?

回答

初めまして。投稿を拝見致しました。

 

10年以上にわたる、しんどい期間を経て、ようやくご自身も納得できる診断名に辿り着かれたとのこと。

 

きっとそれも、投稿者様がトラウマに向き合う道を選択されたからこそのことなのではないでしょうか。

 

EMDRに乗れなくとも傾聴スタイルの面接を継続されているそうで、元々心理療法はどのスタイルにも、合う人合わない人というのがあります。

 

投稿者様がEMDRが合わないと思われた時に治療を止めてしまわず、ご自身に合った別の方法で治療を継続されたというのは、素晴らしいことだと思います。

 

さて、今回ご相談頂きました状況として、「意識が朦朧として、ボーッとしてしまって目の前のことに手がつかない」「死にたくなって苦しい」「自分の心の中に誰かが住んでいるようだ」ということが、おありとのこと。

 

今回、あくまで情報提供の1つとして捉えて頂ければ幸いですが、解離性障害がどうかの診断は、精神科の医師であっても慎重にならざるを得ない面があると聞きます。

 

勿論、投稿者様が何らか心に苦痛があって、お困りでいらっしゃるのは確かなことでしょう。

 

しかしながら、申し訳ありませんが今回頂いた情報だけからは、判断することが難しいということを伝えさせて頂ければと思います。

 

と申しますのは、今回ご記載下さった中に

 

「以前から自分の心の中に他人が住んでいるかのような感覚が何度かあった」

「自分以外の誰かの人生を歩んでいるんだと思って生きてきた」

 

という箇所があります。

 

解離しても仕方が無いくらい辛い幼少期を送って来られた方の中には、とても想像力が豊かな方がいらっしゃいます。

 

そのような方の中には、ご本人の生きる手段として空想の世界に浸ったり、心の発達上健全で自分を支えてくれる、イマジナリーコンパニオンに、通常の年齢よりも長く居て貰うことで、何とか生きしのいでいたという方が一定数いらっしゃいます。

 

空想の世界に浸ることで生きしのいできた方も、それだけ過酷な幼少期を過ごしてこられたということには変わりはありません。

 

実際、「意識が朦朧として、ボーッとして」ということもあるそうなので、主訴として投稿頂いた可能性も当然あるかと思われます。

 

けれども、判断するには治療的な意味合いの面からも、通院されている病院でお話されることをおすすめします。

 

ところで、「自分以外の誰かの人生を歩んでるんだと思って生きてきた」「自分を守ってくれていた心に苦しみしか感じない」ということを最近気が付かれたり、感じられているとのこと。

 

これらは、面接が進展している可能性を示唆する情報であるように思われます。

 

心理面接の中では問題の核心部分に近づくと、自分の感情の中のネガティブな部分を意識せざる得ないことが増えてきます。

 

中には、ネガティブな感情を感じるのが辛くて、つい病院へ足が遠のいてしまったり、主治医に確認すべきことを確認しなかったり、ということが増えてしまう人もいます。

 

もしかしたら投稿者様も、いつかそのような気持ちになられる時が来るかもしれません。

 

でもそういったことも、治療が進んでいるというサインなんだということをあらかじめ知っておけば、安心して通院できるのではないでしょうか?

 

投稿者様は自分で自分のために選択し、実行できるお力を持った方です。今後も治療が良い方向に進んでいきますよう、応援しています。

加藤たかこ

加藤たかこ

臨床心理士

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