自我境界に問題があるかもと言われました…克服方法は?

2017.11.20公開 2018.05.29更新
加藤たかこ

回答者
加藤たかこ
臨床心理士

ご質問

先日、Remeで両親との関係について相談したところ、もしかしたら自我境界に問題があるのではないかとご指摘をいただきました。

 

カウンセリングを勧めていただいたのですが、近く引越す先に病院やカウンセリングサービスがなく、定期的に通うことが大変難しい状況です。

 

そこで、自分で自我境界の問題について分析をする方法や、問題を克服する方法、推薦する書籍などを教えていただけないでしょうか。

 

今年から実家で父、母と同居中です。平日の昼間は両親がおらず、私は家で勉強や運動をして過ごしています。

 

親が在宅中の時は、私は顔を合わせないようにするため部屋からはほとんど出ません。生活は食事、睡眠共に不規則です。

 

通院歴、診断名はありませんが、先日不眠で病院にかかったところ、ADHDの可能性があると言われました。

 

どうぞよろしくお願いします。

 

▼前回の相談はこちら▼

回答

再度投稿頂きまして、ありがとうございます。

 

おそらく、「自我境界」と言う言葉を、投稿者様は初めてお聞きになられたのではないでしょうか?

 

今回、私が選んだ自我境界という言葉が、本当に投稿者様の心情にフィットするキーワードとしてお伝えできたかどうかわかりかねます。

 

ただ、投げかけられたキーワードから状況を整理しなおすことは、ご自身のことについて知ることに繋がります。

 

分析方法を知りたいとのことですが、パッケージのように統一された方法があるわけではなく、まずはいくつか関連した本を読んでみられることをお勧めします。

 

心について扱った書籍の中には、事例といって実際の症例の断片的な話しが出てくるものが多数あります。

 

本を読まれると、そのうちに「これって自分のことでは?」と思える事例や、置かれた状況は自分とは違うけど、なぜか心情的にしっくりくる…という事例に当たることがあります。

 

そして大抵、事例のすぐ後ろに著者の見立てが載っています。

 

見立てというのは、その事例の状況の中でどんなことが起こっていると考えらえるのかという解説のことです。

 

ご自身の心情に近い事例の解説を読むと、「私の場合もそうなのかもしれない」と、ご自身の置かれた状況が立体的に捉えられるようになります。

 

また、事例とは重なり合わない部分も出て来ると思うので、「事例の家族は~だけど、私の家族の場合は~だ」と、思索を深めていく作業がとても大事になってきます。

 

これがカウンセリングの場だったら、カウンセラーにかじ取りをしてもらいながら、自分を振り返り深める作業をしていきます。

 

推薦書籍としては、私自身かなり以前に読んだ本の上、暴力を伴う家族の本では無いのですが、下記2冊の本を一例としてお伝えします。

 

同じ著者でも当たれるなら数冊当たってみられることをおすすめします。

 

「愛情と言う名の支配」信田さよ子著 新潮OH!文庫 2000年出版

 

「魂の殺人」アリス・ミラー著 新曜社 1983年出版

 

また他人との間の境界線がしっかりと引ききれない人は、一般的に不適切な方法で他人に怒りを向けてしまったり、自分自身を守るために、自分の言葉で適切に伝える事に苦手さを持っている人が多いとされています。

 

もし投稿者様にとっても心当たりがおありでしたら、アンガーマネージメントやアサーショントレーニングについて書かれた本も参考にし、実践されることをおすすめします。

 

あと1か月ほどでご実家は出られるとのことですが、現在睡眠のコントロールに上手く行かなさをお持ちとのこと。

 

再び、社会人として十分活躍されるのに、出来るだけ睡眠の調子が整っていかれると良いですね。

 

また何かあればご連絡下さい。応援しています。

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