部下のモチベーションを高めるには?すぐできる3つの方法を臨床心理士が解説

2016.05.22公開 2017.06.12更新
 
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部下を指導する立場になったものの、やる気を引き出したり、効果的に成長を促す方法について、悩むことってありませんか?

 

部下に対して、ただ言葉をかけるだけでは十分な指導とは言えませんし、信頼関係もなかなか育ちにくいかもしれません。

 

そこで今回は、部下のモチベーションの引き出す方法について、臨床心理士の先生に解説してもらいました。

 

 

部下のモチベーションを高める接し方

上司の立場にいる人が、部下に求めるものとして「自分で考え、行動すること」がよく挙げられます。

 

「自分で考え、行動すること」の根底にあるものは、モチベーションです。

 

そして、このモチベーションを高めるためには、「叱り0・褒める100」で接することが重要になってきます。

 

ついついカッとなって、部下を叱りつけたくなることもあると思います。当たり前ですが、叱られると人間はモチベーションが下がってしまいます。

 

そうなってしまったら、部下は自分で考え、行動することをやめてしまい、それを見た上司がまた叱り…という悪循環に陥ることになります。

 

では、部下のモチベーションを上手く引き出すために、どのようにして「叱り0・褒める100」のコミュニケーションを取ればよいでしょうか?

 

 

「目に見える行動」で部下を知る

まず、部下の行動を観察することから始めます。

 

この時、部下の心理まで分析しようとすると失敗してしまいます。

 

大切なのは「目に見える行動」です。

 

例えば、

 

「だらしない勤務態度」

「気合が入っていない」

 

ではなく、

 

「取引の結果を報告しない」

「大事な事案で、上司の了解を得ずに先方に連絡をしてしまう」

 

などのように、具体的な行動として部下の行動を把握します。

 

 

1日3回、部下の行動をほめてみる

その上で、とにかく部下の行動をほめていきましょう。具体的な数として、1日に最低3回はほめると良いでしょう。

 

「報告が、とても分かりやすくて良かったよ」

「資料がよく練られていたと思う」

「難しい交渉だったけど、よく頑張ってくれたね」

 

などのように、具体的に褒めていくことがポイントです。

 

このようなちょっとした一言が、部下のモチベーションに繋がっていきます。

 

 

それでも叱りたくなった時は

それでも、叱りたいと思う時があるかもしれません。

 

そんな時は「まず、本当にほめる点はないのか?」と、一旦冷静な視点で考えてみましょう。

 

例えば、部下から渡された資料が十分に練られていない場合、どうしても、資料の不備の部分が目についてしまいます。

 

しかし、「この点についてはよく練られているね」というように、部分的にでも、できている点をまずほめるのです。

 

その上で、「こちらの方も、もう少し検討してみると、さらによい資料になると思うよ」とアドバイスを付け加えます。

 

その後、部下が指摘した点を修正したとすれば、「本当に、素晴らしい資料になったね」とさらにほめるのです。

 

別の例を考えてみましょう。

 

「部下が報告をしてこない場合」は、どうでしょうか?

 

この場合、どうしても部下に「報告書を早く出しなさい」と言いたくなってしまいます。この指示も「お願い」という形であれば効果があります。

 

そして、さらに効果があるのは、「報告書を部下が自主的に出すまで待つ」ということです。この時、「自分で自主的に報告書を出しくれて素晴らしいね」とほめるのです。

 

 

まず上司の自分が変わることから

部下をコントロールし、指示を出してその通りに動いてもらおうとすると、労力もかかりますし、自分で考えて行動する部下は作れません。

 

つまり、部下を変えようとするのではなく、まず上司であるご自身から変わる必要があります。

 

部下に対して、ちょっとしたほめ言葉を、上司であるあなたが言えるかどうかが、とても大切になってくるのです。

 

 

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【執筆者】

矢野宏之 臨床心理士 

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