臨床心理士と精神科医の違いは?

2016.07.03公開 2016.08.25更新
杉山崇

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杉山崇
臨床心理士

 
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ご質問

臨床心理士と精神科医の違いってなんですか?

回答

臨床心理士は、人の心理的、社会的な成長と発展を考えること、そして人を気分面から支えることが絶対的な任務です。

 

突然ですが、人は必ず死んでしまいます。そして死ぬまで成長すると言われています。

したがって、なんらかの症状があったとしても、症状との上手なつきあい方は死ぬまで改善することができます。

 

臨床心理士はその伴侶・パートナーとして、あなたに伴走し、支えます。

これはほぼすべての臨床心理士が共有している任務です。

 

一方で、精神科医の権限は広いので、医師によって治療方針が違うことがあります。

中には、臨床心理士以上にあなたの成長と発展をサポートする医師ももちろん存在します。

 

医師としての本来的な任務は病理(薬理を含む)に責任をもつことです。

たとえば、復職することで病理が悪化しないか、という判断は医師の責任で行われます。

 

また、臨床心理士は、薬に対する知識はあるものの、医師ではないため、あなたの状態に対して、「〜病」などと診断することができません。

 

つまり、臨床心理士は、医師のように病理に注目し、病気を治すというより、あなたという人間・人生全体を見つめ、いかにより良い人生を送れるようにするかといった観点で、あなたに伴走しながら、抱える問題を解決するパートナーと言えるでしょう。

杉山崇

杉山崇

臨床心理士

神奈川大学人間科学部 教授
学習院大学大学院人文科学研究科修了。精神科、教育委員会、産業カウンセリングなどで20年あまり心理職を務める。日本学術振興会特別研究員、山梨英和大学准教授などを経て、2013年より現職。

神奈川大学人間科学部 教授
学習院大学大学院人文科学研究科修了。精神科、教育委員会、産業カウンセリングなどで20年あまり心理職を務める。日本学術振興会特別研究員、山梨英和大学准教授などを経て、2013年より現職。

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