人間関係の構築が不安で転職先が決められない…どうすれば?

池上枝里子

回答者
池上枝里子
正看護師 キャリアコンサルタント

ご質問

転職先を決めきれずに悩んでいます。

 

事務や管理などの仕事は苦手なので、体力を使う仕事や製造業、農業などを考えていますが、人間関係の構築に不安があり、一歩踏み出せません。

 

今は、ある製造のアルバイトをしていますが、3月末までの予定だったところを社員にならないかと声をかけられています。

 

周りの方も良い人ばかりで、仕事もそこそこ楽しめているので、それもありかと考えています。

 

しかし、その職場に一人だけ、本当に死んで欲しいほど嫌いな人がいて決めきれません。

 

周りの人はその人に対して呆れていて、相手にしていなかったり馬鹿にしたりしています。

 

しかし、私は近くに寄られるのも話しかけられるのも、気持ち悪くなるほど嫌悪感を抱いています。

 

私は気にしないように、相手にしないようにすることができません。

 

その人が私に対して、小さなことでマウントをとってくることや、恋愛に関する内容の話をしているのが気持ち悪くてたまらず許せません。

 

ちなみに以前の仕事では、2年半働きましたが、女上司の高圧的な態度や絶対服従の姿勢に耐えられずに辞めました。

 

私はその人に長々と説教される度に、吐き気を催したり吐いたりしていました。

 

私はどんどん萎縮し、最初はしなかったミスが増え、繰り返すようになり、好きな業種で働けている楽しさが消え、毎日死ねと思っていました。

 

その半年後に就職した先では1年半働きました。

 

パートの女性がくだらない作業で残業代を稼いでいることが許せず、複数の上司に注意をするよう頼んだり、そのパートの女性に直接注意をしたりしましたが改善することはなく…色々あってやめました。

 

仕事も周りの人も楽しくて仕方ない職場でしたが、その人だけは殺したいほど嫌いで、毎日見る度に動悸がしたり体が震えるようになっていました。

 

この時も周りの人は相手にしておらず、今でも私は間違ったことはしていないと思っていますが、この考え方が会社では合っていないようでした。

 

その後、次の就職先を探す期間にバイトをしようと思い、今の職場で働いています。

 

私がいつもたった一人の嫌な人のために仕事が続けられないのは、私にも問題があるからなのですが、どうしたらいいのかわかりません。

 

正論がいつも正しいとは限らないのですが、その時々で嫌だと思った人の悪いことは正されるべきことだったと思っています。

 

私のアプローチの仕方や円滑にことを解決する方法を熟考しなかったのも原因だったと思っています。

 

今はやりたいことがなく、むしろやりたくないことばかりに目が向きます。

 

どこへ行っても、私は人の短所に目を瞑ったり我慢することができず、同じことを繰り返すのだろうなと思い就活が嫌になります。

 

仕事で評価されることは度々ありましたが、このように人間関係がうまくいかずに自分から辞めています。

 

どうしたらいいか、アドバイスいただけると助かります。

 

よろしくお願いします。

回答

ご投稿を拝見しました。

 

仕事で評価されながら、いつもたった一人の嫌な人のために仕事を続けられないのですね。

 

嫌いな人には、あからさまに非があるように思えるのに、あなたが仕事を続けられないのは、不本意に思うだろうと拝見しました。

 

吐き気がするほどの嫌悪感に、好きな仕事を奪われたのは、本当に悔しかったことと思います。

 

嫌いな人の存在は、「一方的に嫌な感情をもたらすもの」と捉えがちなところを、あなたは「私にも問題があるから」と記されています。

 

こう記されるには、なかなか勇気のいることで、ご自身を客観視して成長し、前にすすみたいお気持ちなのだろうと拝見しました。

 

同じ事を繰り返したくないあなたの思いを、ぜひ、応援させていただければと思います。

 

今回のご投稿を何度も読み返し、私ができるお返事の内容を考えました。

 

しかし、気持ち悪くなるほどの嫌悪感には、どんな心のスキルも、あなたの我慢を促すものになるのかと思いました。

 

そのため、嫌いな人を作る「自分の心理」を知ることで客観視を促し、人間関係構築について、気付きがあればと考えました。

 

自分を知ると、楽になることもあります。

 

しかし、会話ができないために、私の所感が多くあるため、これが正しいと断定せずに、ご自身を振り返える参考にしていただければと思います。

 

嫌いな人と思うには、様々な心理的な理由があるとされています。

 

ご投稿を拝見すると、「嫌いな人の悪いところは正すべき」といった思いや、「人の短所に目がいきやすい」ご自身の傾向を把握されているようです。

 

すると、様々な理由のうち、以下の二つがあるようにお見受けしました。

 

(1)自分の認めたくない部分や、受け入れられない部分を相手に見ていると、その人に嫌悪感が出てきて、相手の嫌いなところは、「自分はしてはいけない」と我慢しているところになります。

 

(2)自分を正当化する正義感から、相手に嫌悪感を抱くことがあります。

 

自分が加害者になりそうな時や、罪悪感に耐えきれない場合、相手の非を探して自分を正当化するのです。その時に、相手に嫌悪感を抱きます。

 

例えば、残業代をくだらないことで稼ぐのは、会社にとっても常識的にも、良しとされないことですね。

 

だから、あなたは絶対にやらないことです。

 

それなのに、目の前でやっている人に嫌悪感があるのは、もしかすると、「楽して稼ぐこと」や、「自分も楽したい」といった気持ちが無意識にあるのかもしれません。

 

しかし、それは、あなたの正義感には当てはまらないから、自分がしないことはもちろん、「仕事も周りの人も楽しくて仕方ない職場」を、自分の正義感で守りたいと、相手を正そうとしたのかもしれません。

 

しかし、伝えても改善がなく、さらに、それがきっかけで、あなたが会社を辞めることになったなら、理不尽さもあり、さらに、自身の正義感が強まっているのかもしれません。

 

そのため、今の職場も、「周りの方も良い人ばかりで、仕事もそこそこ楽しめている」から、その職場を同一視して、自分の正義感に当てはめて、外れる人に嫌悪感があるのかもしれません。

 

あなたが正義感を持ちたいから、人の短所が気になるか、その逆なのか?

 

どちらにせよ、人の短所に目がいきやすいのは、あなたが、「ご自身の短所=認めたくないところ」をどう考えているのか、といったことが影響しているように感じました。

 

もしかすると、あなたは、自身の短所にもかなり厳しくあり、ストイックに「自分の短所は正さないといけない」と思っているように感じました。

 

その背景には、いつも正しい自分を求め、「正しい自分でないと、受け入れてはいけない」と、感じているのかもしれないと思いましたが、いかがですか?

 

そうせざるを得ない状況が様々にあったのだろうと思います。

 

しかし、ありのままの自分を受け入れられないのは、辛いもの。

 

常に正しくいることも、何を持って正しいのかも、難しいことですね。

 

無意識では、自分で自分を受け入れられないのに、顕在意識では、周囲の人に恵まれたり、楽しい仕事に恵まれると、そこには不一致が生じます。

 

すると、意識のうち、7%しかない顕在意識より、93%の無意識の方が強くあり、不一致を解消するために、無意識にあわせた現状を作り出す行動をとることがあるとされています。

 

無意識にあわせた行動とは、自分を受け入れられない気持ちが、嫌いな人を作り出して、受け入れられない自分にふさわしい状況、「楽しい仕事を辞める状況」に自分を追い込んで、不一致を解消しているかもしれない、ということです。

 

しかし、実際には、仕事を認められたり、周りの人も仕事も楽しくて仕方ないと思えるのは、「周囲がありのままのあなたを見ていてもなお、あなたを受け入れてくれているから」ではないでしょうか。

 

人は、常に正しくあることは不可能だから、周囲の人は、あなたの短所も知っています。

 

それでも、あなたが楽しいと思えるのならば、ありのままのあなたを、周囲は受け入れてくれているということ。

 

ぜひ、そこを知っていて欲しいと思いました。

 

短所は、別な見方をすると、長所に変わることがあります。

 

例えば、「短気」は、「気が短い」とするか、「すぐに行動を起こせる瞬発力がある」とするかで、見方が変わってきます

 

ご自身の短所も、嫌いな人の短所にも、感情を抜きに、別な見方を考えてみると、「『全て正すべき』とされるものではない」のかもしれません。

 

ぜひ、ご自身のことを、良し悪しではなく、まずは「こんな私がいる」と受け止めて、「そのままでも認められる存在」だと、知っていて欲しいと思いました。

 

そこを知ることで、嫌いな人に影響されずに、あなたが楽しく、適した職場を選べるきっかけになるかもしれません。

 

心から応援しています。

シェア
ツイート
はてブ
あとで見る