うつ病を仕事しながら克服できる?3つのポイントを精神保健福祉士が解説

2018.08.01公開 2018.08.07更新
 
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うつ病の時には休養をとることが最優先ではありますが、うつの時には働いてはいけないのでしょうか?

 

実際、働いていないと気が滅入ってしまう…という方もいると思います。

 

そこで今回は、うつを仕事を続けながら克服したいおと思っている方へ、うつのときにもできる範囲で働くポイントをお伝えいたします。

 

 

そもそもうつを克服するとは?

そもそも、うつを克服するとはどんなことだと思いますか?

 

うつの辛い期間もがんばればなんとか乗り切れるものなのでしょうか?

 

ちょっと疲れているときであれば、栄養ドリンクを飲んだりよく眠るようにしたり、なんとか体の調子を整えて仕事を乗り切った経験がある方も多いでしょう。

 

うつのときも体が重く感じたり睡眠リズムが乱れたりするので、同じように乗り切ろうと考えるかもしれません。

 

普通の疲れとうつが異なるところは、自分ががんばることではどうにもならないところです。

 

正確に言うと、がんばろうと思っても体がついてこなくなります。

 

そこで本コラムにおいて、うつを克服するとは、一時的にやり過ごすことではなく、がんばらなくても楽に活動を続けられる体調を取り戻すこととしてお話していきます。

 

 

うつ病と仕事を両立することは可能?

うつの方がよく考えがちなのは、「治療と仕事を両方、完璧にやり切ろう」ということです。

 

たしかに、うつ病の方全員が休職するほどの休養を必要とするわけではない一面もあります。

 

しかし、うつになる前ほど完璧に仕事をやり切るのは難しい状態になります。

 

うつのときにも、働くこと仕事をすることはできますが、職場の人の助けを借りることが必要です。

 

休んだ時にフォローしてもらうことや自分が指示を受ける立場にまわることでグンと働きやすくなります。

 

 

うつと仕事の両立。3つのポイントって?

仕事量を減らす

まず、なるべく仕事量を減らすことが大切です。

 

「勤務として十分な働きをする」ことを意識しましょう。

 

うつの人はつい仕事を抱えすぎてしまい「辛いくらいの仕事をしないと十分ではない」と感じる方が多いです。

 

しかし、自分を痛めつけなくても仕事は進みます。必要な量の仕事をこなしていきましょう。

 

 

なるべく定時で帰る

うつのときには、残業せずに済むように心がけましょう。

 

残業が必要になる業務はなるべく他の人と分担できるように体制をとっておくといいと思います。

 

指示を受けたときに「ここまでは、期日までにできますが、この先は他の人にお願いしたいです。」というように、できる部分とできない部分を伝えると、相手が仕事の分配を考えられるのでよいと思います。

 

 

休んだ時に引き継げるようにしておく

朝、起き上がれないほどつらい、出勤することができないということもあるでしょう。

 

あらかじめ、仕事の進捗状況や今後の予定をパソコンのデスクトップなどに保存しておき、他の人が確認できるようにしておきましょう。

 

他の人に任せる用意をしておくと、自分自身でも「必ず自分がやらなくてもいいんだ。」と仕事を客観的に見ることができ、四六時中仕事のことを考えなくて済みます。

 

 

有給休暇をとる

半年以上、仕事を続けている方であれば有給休暇があると思います。

 

体を休める日として、有給休暇を積極的に利用しましょう。

 

「用事もないのに有給をとるなんて気が引ける。」と思うかもしれませんが、有給はどんな理由でも自由にとることができるものです。

 

計画的に休暇をとれば、急に休んでしまうより効率的です。

 

うつと仕事を両立するポイントは、自分を省エネモードにして働くことです。

 

省エネモードとはさぼったり、怠けたりすることではありません。エネルギーをあまり使わずに、やるべきことを行うことです。

 

 

さいごに

うつの人はもともと、仕事に対して100パーセントの完成度を求める傾向にあります。

 

うつと仕事を両立するということは、治療100パーセント、仕事100パーセントに力を割こうとすることではありません。

 

これまでより、仕事の比重を少し下げて「悪くはない」くらいにとどめることが必要です。

 

100パーセント完成していなくても、仕事としては十分というクオリティで納得していきましょう。

 

その余裕が、うつからの回復を促すのです。

 

>>【まとめ】うつ病と仕事…精神保健福祉士コラム・お悩みQ&A【随時更新】

 

Photo_18-04-19-19-40-29.093菊池恵未 精神保健福祉士

精神保健福祉士として、都内NPOにて精神障害者の支援を行う。就労支援担当として面接同行や就職後の業務メニュー作成などをしてきた。障害年金や生活保護受給の相談にものっている。JCTA日本臨床化粧療法士協会認定のもと臨床化粧アドバイザーとしてメイクアッププログラムを実施予定。

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