愛おしい存在を亡くした…生きる意味とは?

2018.07.27公開
倉本梓

回答者
倉本梓
臨床心理士

ご質問

はじめまして。

 

春から社会人になります。

 

まさか人生でこのようなところに相談?するとは思っていませんでした。

 

でも、誰かに、私を知らないだれかに、話を聞いていただきたく、投稿します。

 

昨年は愛猫を亡くしたり、大切な人が亡くなったり、とにかく自分にとって愛しい存在を失う年でした。

 

生きるってなんなんでしょうか。

 

人生とは。

 

たぶん私、人間界向いてないです。

 

働くのもめんどくさいし、人間関係も嫌いですし。

 

特に日本みたく肩苦しい風習が根強い国が嫌です。

 

でも、自分が日本人として生まれてきたことって何か意味があると思うんです。

 

大切な人を亡くしたと言いましたが、その人がいるこの時代に生まれて、出会えたのも、何かの縁で運命なのだと思っています。

 

どうしたらとりあえず死ぬまで過ごせますかね。

 

生まれたからには、最後は死ぬことしかないので、死ぬために生きてるのはわかるのですが。

 

生きている間に何ができますかね。

 

もっと周りを大切にしてみたいです。

 

今では、まだ足りない気がします。

 

あたたかく、寄り添える人になりたい。

 

この文を読んでくれてるカウンセラー?の方は、考えたことありますか?

 

あなたの意見も聞いてみたいです。

 

人って、どこにいくんでしょうね。

 

なぜ私たちはアスファルトの上で生きているのでしょうかね。

 

私たちが生まれた意味ってなんだろう。

 

惜しい人を亡くしては、醜い私達が生き残っている。

回答

はじめまして、ご相談ありがとうございます。

 

メッセージをしっかり読ませていただきました。

 

生きるとは、人生とは。

 

あなたの素直な思いをうかがって、私自身もとても考えさせられました。

 

昨年あなたにとってつらい別れが重なったことは、今このように人生を考えるきっかけになったのですね。

 

愛おしい存在が、ある日を境にこの世にいなくなること。

 

のこされた人にとって、それはただつらくさみしいだけではありません。

 

どれほど懸命に生きても、どれほどかたい絆を結んでも、結局はだれもが死んでしまう…

 

それを目の当たりにすると、「なぜ?」と思わずにはいられませんよね。

 

うしなった人が自分にとって大切であればあるほど、生きることがとても儚く、むなしいものにも感じられるかもしれません。

 

「生きている間に何ができるのか」

 

あなたのそんな思いに、私も非常に共感できます。

 

とくに、これから社会人として新しい生活が待っているあなたにとって、これは大きな問題ですね。

 

もしかしたら、この先のお仕事や人間関係に、自分で納得できる意義や目的を見出せないでいるという戸惑いもあるかもしれません。

 

だからこそよけいに、「意義のある人生を生きたい」と強く願うのではないでしょうか。

 

あなたにとって、意義のある人生とはどんなものでしょう。

 

メッセージの中に、そのヒントがあるように思いました。

 

「もっと周りを大切にしてみたい」

 

「あたたかく、寄り添える人になりたい」

 

とてもすてきな願いですね。

 

だれに強制されたわけでもなく、あなたの中から自然と出てくる願いが、今のあなたにとっていちばん意味のあるものです。

 

ですから、その願いを日常の生活の中でかたちにしてみませんか。

 

大きなことをしたり、むずかしく考えようとしなくても大丈夫ですよ。
あなたなりの「人を大切にする」行動

 

あなたなりの「あたたかく寄り添う」行動

 

そんな日々の積み重ねが、結果的にあなたの人生を、あなたにとって意義のあるものにしてくれるのではないかなと思います。

 

私自身のことをいえば、「生きる意味」について考えるとき、あるお坊さんの言葉を思い出します。

 

「命はただ生まれて、ただ死んでいくだけ。人生に意味などない。でも人間は、自分に起こったこと、自分のしてきたことに、意味を見出さずにはいられない」

 

たしかに私たちは、偶然起こったできごとに対しても「これはどうして起こったのだろう」「私になにか教えようとしているのではないか」と考えることがありますね。

 

とくに、納得できない理不尽なできごとに遭遇したときは、そのできごとに自分なりの意味を見出すことで、なんとか受け入れようと努力してみたりします。

 

だとすれば、自分の人生を自分で意味づけていく営みこそが、「生きる」ということなのではないかなと、私は思っています。
(カウンセラーは、その人の「意味付け」をお手伝いする仕事かもしれません)

 

あなたが、大切な存在との出会いや日本に生まれたことに意味(運命、縁)を感じているということ。

 

それは、あなたがあなたの人生をしっかり生きているという証です。

 

それでも「まだ足りない気」がするのは、それだけあなたに伸びしろがあるということで、とても頼もしい言葉だと私は思いますよ。

 

あなたにしかできない、あなたの人生。

 

あなたなりの意味付けで彩り豊かな人生をつくっていってくださいね。

 

応援しています。

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