過干渉な親との関係が悪く、どのようにしたら良いかを悩んでいます(20代・男性)

2016.07.04公開 2016.12.08更新
佐藤文昭

回答者
佐藤文昭
臨床心理士

 
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ご質問

過干渉な親との関係が悪く、どのようにしたら良いかを悩んでいます。私の家庭は、中学の時に父の浮気が発覚し、母は私と姉を連れて別居しました。

 

その後、姉は大学時代に夜12時頃に帰宅する生活をしていたところ、母から激しく注意を受け続け、一人暮らしを始めました。

 

母は別居後、私たち子供ふたりを育てるために、仕事をしていましたが、仕事がきつかったらしく、体力がきつい日には毎日当たられ、理不尽なことで怒られる生活が続いていました。

 

正直に誰と遊びに行くと言っても、母から干渉される生活が続き大変うんざりしています。こうなれば、私が実家から出ればすべて解決する問題です。

 

しかし、母は10年ほど前から、脳に関する病気を発症しており、頭痛や腰痛をよく訴えています。通院して治療もしています。この病気は治る見込みが少ない病気です。

 

重いものを持てなかったり、車の運転ができなかったり、日常生活がうまくできない状況です。今家を出ると言っても「私の面倒は誰が見るんだ」と言って、家から出にくい状況です。

 

過干渉な母を捨てて、実家から独立すべきでしょうか。それとも過干渉な母とうまくやるべきでしょうか。

アドバイスいただければ幸いです。

回答

ご質問ありがとうございます。

お母様との関係で、色々とご苦労を重ねていらっしゃる様子が伝わってきました。

 

まず、あなたは大変お母様想いの所があるようですね。

女で一人、あなたとお姉さんを育て上げ、苦労の多かったお母様の姿を間近で見てきたことでしょう。

 

そんなお母様に対して「かわいそう」という気持ちを抱かれたとしても不思議ではありませんがどうでしょうか。

 

この「かわいそうなお母さん」という気持ちが強ければ強いほど、残念ながらお母様から精神的に離れていくことが難しくなってしまいます。

 

おそらくお母様にとって、あなたの存在が、唯一手元に置いておける大切な存在なのかもしれません。

 

それゆえ、あなたがお母様を置いて出ていこうとすると、病状の悪化を訴えたり、或いは、あなたを悪者扱いしたりと、あの手この手を使って、あなたの自立を必死で阻止しようとするはずです。

 

これらの行動の背景には、お母様とあなたの間に、本来あるべきはずの「境界線」が曖昧になってしまっているという現状があるかもしれません。

 

いわゆる「共依存関係」というものです。

 

これは無意識でお互いにお互いを必要としている関係で、離れたくても離れられないというジレンマを生み出してしまいます。

 

さて、実家から独立すべきか、同居しながらお母様とうまくやるべきかというご質問に戻りますが、これからのあなたの人生を考えた時に、実家から独立するという選択肢の方が、結果的にお母様との関係に良い意味での変化が生まれてくると思われます。

 

もしあなたとお母様が「共依存関係」にあるようであれば、なおさらです。

 

物理的な距離が、「境界線」の役割を担ってくれるでしょう。

 

ただ、全く会えない場所に行ってしまうというのもお母様の状態が心配でしょうから、通える距離にお住まいになり、通院の際や、要望があった際に会いに行かれてみてはどうでしょうか。

 

少なからず、お母様の干渉からは逃れることが出来ます。

 

ここで大事なポイントは、お母様が訴えてくる要望に全て応えないことです。

別の言い方をすれば、振り回されないことです。

 

あなたはあなたの生活のペースを第一優先させつつ、その隙間に、お母様の要望に応える時間を作ってください。

 

数々の要望に応えようとして、自分の生活を犠牲にしてしまうようでは、別居をしている意味がありません。

 

いずれにしても、あなたの意志をお母様にお伝えになるというステップは必要になるでしょう。

 

具体的にどう伝えたらいいのか、どんなことを言ったらいいのか、など不安もあるかもしれません。

 

そのような場合には、一度、臨床心理士に相談してみることをお勧めします。

 

最後に、あなたのお母様に対する苦悩はとても健全であり、あなたがあなたなりの人生を歩み始めようとしている大切なプロセスだと思いますよ。

佐藤文昭

佐藤文昭

臨床心理士

おやこ心理相談室 室長

詳しい情報・お問合せはこちら

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