ネガティブなことを考えてしまう…どこにサポートを求めればいい?

倉本梓

回答者
倉本梓
臨床心理士

ご質問

社会人になって数年が経ちました。

 

ここ2ヶ月程布団に入って眠りにつくまで60分以上時間がかかってしまい、朝は起きられるのですが夜中に目覚めたりして起きた時の胸の苦しさがあります。

 

今階段から落ちたらとか今車が突っ込んできたらなど考えてはいけないとわかっていても考えてしまう時があります。

 

ふとした時に涙が出るときもあり社内に相談出来る人がいないのでこんな時はどうしたらいいかと思って連絡させて頂きました。

回答

はじめまして、ご相談ありがとうございます。

 

最近2カ月、身体にも心にも不調を感じておられるのですね。

 

ご相談内容を拝見して、いろいろと気がかりなサインが出ているなと感じました。

 

身体の反応としては、眠りにくさや途中で目が覚めてしまうこと、胸の苦しさなどがあるのですね。

 

また精神的には、危険な場面についてつい考えることがあったり、ふとした時に涙が出るなど、自分で自分がわからなくなるような衝動的な心の動揺がありそうです。

 

どれも不安になるようなことばかりですし、それが長く続いていることにも恐怖を感じておられるのではないかなと思います。

 

ただ、あなたがその身体や心のサインをキャッチできたということは、とても重要なことです。

 

そして、それをひとりで抱え込まず、お話くださったことも大きな一歩です。

 

よくこちらにご相談くださいましたね。

 

あなたが書いて下さった状況から考えられることについて、お話させていただければと思います。

 

正式な診断は医師にしかできないので、こちらでは明確には申し上げられないのですが、挙げていただいた状況は、たとえば「うつ」の特徴とよく似ています。

 

寝つきの悪さは「入眠困難」、夜中に目が覚めることは「中途覚醒」とよばれます。

 

そのほか、明け方に目が覚め眠れなくなる「早朝覚醒」というものも合わせて、これらはうつ状態になったときによくあらわれるサインのひとつです。

 

こうなると、ゆっくり睡眠がとれず心身が休まらないだけでなく、睡眠が大きなプレッシャーとなり、それ自体がストレスとなってしまうという悪循環もおこりますよね。

 

また、うつ状態にあると心が不安定になってしまい、自分でもなんだか分からないような言動がみられるということもあります。

 

最近、お仕事やプライベートで苦しさを感じたり、ストレスが高まっているということはないでしょうか?

 

あるいは、そういったことに心当たりがなくても、心の不調がおきることはあります。

 

たとえば、入学や入社、昇進など、一般的にはおめでたいと考えられることでも、実はその人にとって「隠れストレス」がかかっている場合があるのです。

 

社会人数年目とのことですから、お仕事での責任も少しずつ増えてくるころかもしれません。

 

少しずつ積み重なった「がんばり」が、少し「がんばりすぎ」になってきているのかもしれませんね。

 

「うつのチェックリスト」や「ストレスチェックリスト」と呼ばれるものはたくさんありますので、検索して一度セルフチェックされてみてもいいと思います。

 

身体や心の異変は、「そろそろ少し休みましょう」というあなた自身からのサインです。

 

もしご自身でも「無理しているかな」と思い当たることがあれば、少しペースを落としてもいいかもしれません。

 

ただ、「なにも思い当たらない」という人もいますし、「今は無理をせざるを得ない」「休めない」という人もいます。

 

そんなときは、少し専門家の力を借りてみることも選択肢のひとつです。

 

「心療内科」「メンタルクリニック」などを受診されてもいいですし、あなたの場合は睡眠にも難しさが出ているので「睡眠外来」でもいいと思います。

 

心の病も身体の病も基本的な考え方は同じです。

 

専門家の力を借りながら、自分のなかにある治癒力で治していけば、きっと快方に向かいます。

 

ご心配であれば、セルフチェックをそのままプリントアウトして先生か受付の人に渡してもいいですね。

 

ここに書いて下さったご相談内容をそのまま渡していただくだけでも、診察の参考になると思います。

 

また、公共の相談窓口であれば、気軽に電話で相談することができます。

 

こちらも参考にしてみて下さい。(神奈川県精神保健福祉センター http://www.pref.kanagawa.jp/docs/nx3/cnt/f531127/index.html

 

とてもつらい時期だからこそ、一人で抱え込まず、まずはサポートを求めてくださいね。

 

あなたが心も身体も健康を取りもどせますよう、応援しています。

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