心身共にボロボロに…辞め方は最悪でも退職してよかった3つのこと
年代:20代
性別:女性
発達障害・パニック障害
当時は、精神的な負荷がかかりとても出勤できる状態ではなかったので、メールで退職したい旨を伝えました。
すると、上司に「普通は会って話して退職届を出すものだろう!」と怒られました。
(当時は、退職届を出す時は会うべきであるという社会のルールを知りませんでした)
そのまま上司が逆上して「明日から来なくていい」と言ったので行きませんでした。
別れ方としてはスムーズに行かなかったので最悪でした。(あまり参考にしない方がいいと思います。)
手続きは、試用期間中で会社の保険に入っていなかったので、特にありませんでした。
ただ、後で源泉徴収票が貰えずに困った記憶があります。
退職後の過ごし方は?
はじめは病院のデイケアに通っていたのですが、他の利用者と利用目的が違いすぎて3ヶ月で辞めました。
これについては、ただしんどかっただけで無駄な時間を過ごしたと後悔しています。
その後は、就労移行支援に通って訓練を受けつつ、就職活動をしました。
私は実家に帰ったので、家族に受け入れて貰うのにとても時間がかかりました。
あとは積読していた本を読んだり、要らない服を処分したりと、心のモヤモヤをスッキリさせるように努力しました。
加えてコミュニケーション能力を上げるために、現実でもネットでも人と話すようにしました。
色んな出会いと別れを経験して、どのような人となら私は心地よく話せるのかを検証しました。この習慣は今でも続いています。
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退職して良かったこと
じっくり就職活動ができた
1つ目は、じっくり就職活動ができて内定を頂けたことです。
仕事をしながら転職活動をした時期もありましたが、仕事が上手くいかないストレスと転職活動が上手くいかないストレスで精神的に参ってしまいました。
過敏性胃腸炎にかかり、朝に病院に行って点滴を打って夕方から勤務したこともありました。
心身共にボロボロの状態の10ヶ月間は「死にたい」という気持ちが湧いて
「私が死んだほうが社会のためになるんじゃないか」
「社会に必要とされていない自分は価値がない」
という思いに押し潰されそうな毎日でした。
退職して仕事のストレスから解放されたことで、このようなマイナスな考えが少し和らぎました。
そして、私はやりがいを持って仕事がしたいのだという気持ちと向き合うことができました。
友達関係が良好になった
2つ目は、新しい友達を作れたことと既存の友達とより仲良くなれたことです。
激務で会社に泊まるのが当たり前で、休日がありませんでした。
そのため、友達との交流に使う時間は1ミリもなく、仕事で疲れて鬱憤も溜まっているのに発散先がないという地獄を味わっていました。
退職後は、自由な時間が増えたので積極的に人に会いに行きました。
気兼ねなく友人とたわいのないおしゃべりをすることは、私にとって1番効いた対処療法でした。
加えて、行ったことのなかった場所に行けたことも、心をリセットできて良かったです。
そこでの新しい人との出会いも「この人と仲良くなるためにもっと元気になろう」と考える材料になりました。
読書ができる時間を作れた
3つ目は、読書ができるようになったことです。
日々の忙しさに忙殺されていた頃は、頭の中が負の考えで埋め尽くされてぐちゃぐちゃになっていました。
それに光を差し込んだのが、私の場合は読書でした。
メンタルヘルス系の本を通じて「精神的にしんどい思いをしているのは自分だけではない」という事実を知ることができました。
なかには私の課題であるコミュニケーションについて書かれたものもあり、これが苦手な人が生き抜く術を見出すことができました。
この時に本に触れて得たライフハックは、仕事をしている現在も活かされていると感じております。
退職して後悔したことは?
後悔として唯一あるのが、引越しをしたため、大学の友人と会えなくなってしまったことです。
5年離れていた地元でゼロから人間関係を構築するのは骨が折れました。
環境が変わったストレスは今も感じています。
そのため読者の皆様には、引越しは今まで構築してきた人間関係を全てなかったことにする行為でもあるということを覚えておいていただきたいです。
退職後の失業保険や傷病手当は貰った?
勤務期間が短過ぎて条件を満たせなかったので貰っていません。
これらの制度があることも退職後に気づきました。
ですので、日頃から最悪の事態を想定して、どのような制度なら利用できるのかを知っておく必要があると感じました。
制度を利用することを踏まえたキャリアパスを描くといいと思います。
読者に伝えたいこと
私は、「仕事がしんどくて辞めたい」という気持ちがある方は辞めてしまった方がいいと考えます。
ただし、辞めてどうなるかは誰にも分からないので、そこの責任をきちんと取るという覚悟が必要です。
人に相談しても良いですが、最後は自分で責任を持つということを忘れないでほしいです。
また、何かの制度を利用したい方は、その条件に当てはまるのかをよく吟味した上で行動すると得になると感じております。
皆様に明るい未来がありますように。
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- 本記事は2018年11月11日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。