うつ病かも…病院に行く3つのタイミングとは?看護師&心理相談員が解説
「最近、仕事のストレスで、気分がすぐれない…」
「寝不足で、食欲も無くなってきてる…」
色々なストレスで気持ちが沈むことは、誰もが一度は経験していることだと思います。
しかし、このような気分の落ち込みが、うつ病なのかどうか判断できず、病院に行くタイミングを逃して、そのまま様子を見ようとする人は少なくありません。
そこで今回は、ご自身の体調不良をうつ病を疑って、病院に行くタイミングを、こころの専門家に解説してもらいました。
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うつ病かもと受診する目安とは?
大きなストレスが原因で、元気がなくなる、気持ちが落ち込みことは普通の反応です。
しかし、そのストレスがきっかけで心のバランスを崩し、気持ちが立て直せなくなることがあります。
大きなストレスや事件がきっかけで、
・生活に支障が出るほど落ち込む
・イライラが続く
などの心の変化が「2週間以上」続く場合には、心療内科や精神科のある病院を受診するか、カウンセリングを受けてみましょう。
また、特に大きなストレスや事件は思い当たらないのに、
・以前は好きだったこともやりたくない、
・何をやるのも億劫になった
など、何をするにも意欲がなくなった場合も、病院に行くタイミングになります。
思考力の低下なども受診のサイン
うつ病は、気持ちの落ち込みと、意欲の低下を主な症状とします。
しかし、そのあらわれ方は、かなり個人差があります。思考力が低下したり、排他的な気持ちを抱いたり、死んだほうが楽だと思う気持ちを抱くこともあります。
「今まで経験したことのない落ち込みが長引いている」
「意欲がわかず集中力もでない」
「自分がいない方が良いのではないか」
といった気持ちが湧いたときは、うつ病を疑って病院に行くタイミングです。
食欲・睡眠・性欲にも注視しよう
うつ病は心のサインばかりが出現するわけではありません。
意欲の低下は、食欲・睡眠・性欲に大きく影響を与えます。
「食事の量が減った」
「味がしない」
「過食と拒食を繰り返す」
といったことも、うつ病が引き起こすことがあります。
睡眠障害も同様で、「眠れない」「眠りが浅い」「熟睡感がない」などの睡眠の質の低下、昼間の活動性の低下なども、うつ病に多い症状です。
また、のどの違和感や長引く頭痛、体の違和感・痛みがありながら、特に体に異常がみつからない場合も、心療内科や精神科を受診するタイミングになります。
絶対に見逃せないタイミング
そして、絶対に外してはならないタイミングは、
死にたくなった時、死にたいという言葉を誰かが聞いた時
です。うつ病の「死にたい」は、「死にたいほど苦しい」時です。うつ病の症状がそれほど重いのです。
そのタイミングが来た時は、迷わず病院に行きましょう!
うつ病の治療をすることで、気持ちが楽になっていくはずです。
さいごに
うつ病を疑って、病院に行くタイミングは、
①2週間以上、気持ちの落ち込みが続く
②食欲がない、不眠が続く、だけど体の病気がない
③死にたい感情が出てきたとき
になります。
心と体は連動しています。
耳鳴りが強く病院を受診したけれど、異常が見つからず経過を見ているうちに、仕事にも行けなくなり、うつ病と診断された方もいます。
自分が感じている症状に、特に異常がみつからない場合には、まず心の面からアプローチをしてもらいましょう。
うつ病の有無を判断してもらうことで、より適切な診療科への近道を得ることにもなります。
【関連まとめ】
- 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
- 本記事は2016年8月1日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。