うつ病は治る?治らない?うつ病の症状、原因、対策、当事者の声まとめ

2017.03.29公開 2017.04.09更新
 
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うつ病のイライラや疲労感に悩み、ひどい時は「死にたい」とまで思ってしまう…

 

「うつ病、いつ治るかな…」

「もしかしたら治らないのでは…」

 

と、一人で悶々と不安に感じている方もいるのではないでしょうか?

 

そこで今回は、うつ病としっかり向き合っていく上で、うつ病の症状、原因、対処法などをまとめてご紹介していきます。

 

 

うつ病まとめ目次

1.うつ病の症状とは?

2.うつ病3つの時期

3.うつ病の原因は?

4.うつ病の治療・対策は?

5.うつ病の再発予防は?

6.うつ病で休職中の場合

7.うつ病から復職する場合

8.障害者手帳を持つ場合の就職

9.うつ病、家族の接し方は?

10.うつ病当事者の声

11.うつ病に関する過去の相談7選

 

 

うつ病の症状とは?

うつ病の大きな症状は、「抑うつ気分」「意欲の低下」です。

 

・前は好きだったテレビや音楽を聴かなくなった

・仕事で単純なミスが多くなった

・身なりに構わなくなった

・好きな食べ物を美味しいと感じなくなった

・何となくやる気がしなくなった

・何だか体調がイマイチ

 

などの小さな変化から始まっています。

 

また、うつ病と聞くと、気持ちの問題ととらえる方も多いと思いますが、実際は気持ちの変化よりも、体の症状が先に出現している場合もあります。

 

そのため、

 

・寝付けない、すぐに起きてしまう、寝すぎてしまう

・食事がとれない、過食になった

・頭痛を訴えることが多くなった

・下痢や便秘などの消化器症状が強くなった

 

など、はっきりした内科的な疾患がないのに、上記のような症状が長引くときには、うつ病が隠れている場合もあります。

 

 

【参考記事】

 

 

うつ病3つの時期

また、一般的なうつ病は、「急性期」「回復期」「再発予防期」の3つの期間に分けることもあります。

 

急性期

診断から3か月程度の期間。十分な休養を取りつつ、適切な薬物療法を開始する時期。

 

回復期

4か月目から6か月以上の期間。調子の波が一定ではなく、不安定な時期。

 

再発予防期

症状が安定して社会復帰が可能となる時期。うつ病は再発しやすいので薬物療法を続ける時期。

 

この3つの時期を足し算すると、約3年間の治療しなければならないとも言われています。※期間は目安です

 

 

【参考記事】

 

 

うつ病の原因は?

うつ病には、以下のように7つの危険因子があります。

 

・大切なものを失う「喪失体験」

・人間関係のトラブル

・職場、家庭などの環境変化

・性格的要素

・遺伝的要素

・幼少期からの経験、成育歴

・他疾患、アルコール、薬物依存の影響

 

うつ病のリスクが高く一例として、

 

身内や親しい人との死や別れなどの喪失体験

・職場、学校、つきあい、家庭での人間関係トラブル

・結婚、出産、昇進、進学などのライフステージの変化

 

などで、非常に強いストレスを感じたときや、ストレスが蓄積されて過剰になったときが挙げられます。

 

 

さらに、ストレスとの付き合い方によって、うつ病になりやすいとされる性格も存在します。

 

メランコリー親和型

・生真面目、几帳面、責任感が強い、常識、秩序、規律を守る

・他人への気配り、円満な人間関係を保つ努力をする

・他人に評価が気になる

・問題が起こると悲観的になり、自分を責める

 

執着性格

・責任感、義務感が強い、几帳面、凝り性、仕事熱心、完璧主義

・弱音をはかず、頼まれると断られずに一人で抱え込む

 

どちらの性格にも、「真面目」「いい人」という共通した要素があり、仕事場や社会生活において非常に重要な長所をもっています。

 

しかし、それが裏目にでてしまうと、柔軟さを欠き、悲観的に自分を責めて、一人で抱え込んでしまうことで「うつ病」の危険性も持っているのです。

 

 

うつ病の治療・対策は?

「うつ病かも」と病院に行くタイミング

うつ病を疑って、病院に行くタイミングは、

 

・2週間以上、気持ちの落ち込みが続く 

・食欲がない、不眠が続く、だけど体の病気がない 

 

といった場合です。また、死にたくなった時、「死にたい」という言葉を周囲の人が聞いた時もすぐに病院に行くようにしましょう。

 

 

【参考記事】

 

 

精神科初診時のポイント

受診前に、「あなたが今、何に一番困っているのか」ということについてリストを作っておくとよいでしょう。

 

また、あなたの成育歴を簡単に書面にまとめておくといいでしょう。診断の際に参考資料として有効になります。

 

成育歴を書く時は、

 

・出生時

・乳児期

・幼児期(保育園・幼稚園)

・小学生

・中学生

・高校

 

という具合に、その時期ごとにあなたの様子を簡単にまとめてみて下さい。あなたが小さい頃の様子は、ご両親などに事前に聞いておくといいでしょう。

 

その中で、特にあなたが不自由に感じていた所や上手くいかないと感じていた所などを挙げておくといいでしょう。

 

 

【参考記事】

 

 

通院時のポイント

診察中、言いたいことが沢山あるのにまとまらない時に、主治医の先生に「お手紙」を書いて持って行く方法があります。

 

お手紙を書くと、大体こちらの話したことが記録に残るので、話を思い出すときにも役に立ちますね。

 

前回、通院したときよりも、落ち込んでいたり、意欲がなくなっていたりしたら、それはお医者さんに伝えるのが良いですね。

 

 

【参考記事】

 

 

うつ病で入院するケース

通院治療が基本のうつ病治療ですが、うつ症状が重いときや、家族などのサポートが得られにくい場合には、入院治療が必要と判断されることもあります。

 

例えば、

 

・自殺を企てる可能性が高い

・うつ症状が重く、食事がとれない、衰弱が激しい

・抗うつ剤の調整がうまくいかない、副作用が強い

・他の疾患も合併している場合

・一人暮らしで、生活の再構築が難しい

・家族環境が問題で、休養をとれる場所がない

・家族のサポート得られない

 

などの場合に、入院が必要になることもあります。

 

うつ病での、入院費には健康保険が適用されますし、ひと月の医療費が一定以上かかる場合には、高額療養費制度を活用することもできます。

 

 

【参考記事】

 

 

うつ病の再発予防は?

回復期の段階に入ってきている人にとって、「早く治したい」と思われることは、とても自然な気持ちですが、心の病からの回復にとって「焦り」は禁物です。

 

「焦り」からくる行動は、逆効果になり、再発の可能性が高まってしまうくらいに思っておいた方が良いかもしれません。

 

・疲れたと思ったら、しっかり休むこと

・疲れた状態をできるだけ長引かせないこと

・通院や薬を勝手に中止しない

・疲労をためない、生活リズムを崩さない

 

といった心がけが再発を予防する上で大切です。

 

焦る気持ちは理解できますが、今、取り組んでいることに集中して、一歩一歩前に進むことが必要なことだと思います。

 

また、あなた自身が心を許せる友人、医師、カウンセラーなどに気持ちを吐き出すことや、心がリラックできる方法をいくつも持つことも、うつ病を再発しないための方法です。

 

 

【参考記事】

 

 

うつ病で休職中の場合

うつ病で休職中の時は、「復帰すべきか、退職すべきか」の答えを出す前に、「何が、あなたの心のバランスを崩させたのか」を考えてみましょう。

 

様々な状況の影響を受けて、うつ病発症や休職に至ったと思います。そこで、心の疲れが取れてきたら、「様々な状況」が何であったのかを、書き出してみましょう。

 

カウンセラーなどと一緒に言葉にしながら行うことも良いと思います。

 

次に、書き出したものに点数をつけてみましょう。

 

例えば、

 

・仕事内容(仕事内容が変わった 80点、仕事でミスをした 70点)

・上司を含めた人間関係(上司と折り合いが悪い 60点)

・労働環境(職場が遠い20点、休日出勤が多い、残業が多い90点、賃金が安い)

・家庭の問題(家族がバラバラ、病人や介護を必要とする家族がいる30点)

 

といった形です。ストレスの原因が分かることで対処法も広がっていくでしょう。

 

また、転職をしたいと考えている場合も、

 

・残業が続き、疲れがたまっているとき、どう対処すればよいのか

・転職先でも、似たような上司だった場合に、どう対処すればよいのか

・仕事内容で困ったとき、失敗しないための方法はどうか

 

などと、シュミレーションしてみることがおすすめです。

 

怒りや苛立ちに任せた決断は、方向性を間違うこともあります。

 

転職シミュレーションを通じて、次の職場で同じことが起きそうになった場合の対処法を考えてみましょう。

 

 

【参考記事】

 

 

うつ病から復職する場合

まず大原則として、「基本的に復職のタイミングは主治医が決める」ということがあります。

 

まだ治りきっていないのに、会社や本人だけの判断で復職させるのは予防医学の観点からも危険だと言わざるを得ません。

 

また、短距離のアスリートが骨折して、退院翌日から100mを走れないように、「復職=以前と同じように働ける」ということでありません

 

「週3回の時短勤務」や「週1回の通常勤務」など色々な復帰の形態が考えられますが、基本的には「本人が出来そうだと言い、主治医が許可した方法」で復職を始めるようにしてください。

 

「最初は簡単であれば簡単であるほど良い」と言われています。

 

 

【参考記事】

 

 

障害者手帳を持つ場合の就職

メリット

・うつ病を隠して働かなくて済む

・通院時間を確保することができやすい

・服用などの気兼ねなくできる

・ストレスを感じる仕事よりも、得意分野の仕事に就くことができる

・職場の面接を受けるときに、支援者を同行することができる

・会社に支援体制ができているために、ストレスがたまる前に相談しやすい

 

デメリット

・障害者枠の就職先が少ない

・うつ病であることが、会社に知られる

・障害者枠で就職したことで、特別視される可能性がある

・自分の能力以下の、軽い仕事を与えられる

 

 

【参考記事】

 

 

うつ病、家族の接し方は?

うつ病かもと思ったら

・まずは休養を勧める

・病院探しを手伝う

・受診に付き合う

 

うつ病と診断されたら

・会社などへの連絡の代行

・各種手続きの手伝い傷病手当金自立支援医療など)

・日常生活の手伝い

・薬の管理

・うつ病に関する本を読んでみる

 

家族として困った場合の相談先

・都道府県の精神保健福祉センター

・市町村の保健所(地域によっては、保健センター、保健福祉センターなど)

・病院のスタッフ(看護師や精神保健福祉士など)

 

などが挙げられます。

 

公的な機関は敷居が高いと思われるかもしれませんが、情報はたくさんありますし、保健師などの専門職もいますから、困ったときは無理をせずに相談しましょう。

 

また、うつ病の人に対して、家族としては、

 

・同じ目線に立って苦しみを理解する

・十分に休息が取れる環境を作る

・焦りを抑えるブレーキになる

 

の3つが挙げられます。

 

うつや希死念慮を感じている人は、生きることをとてもつらく感じています。一番身近な存在である家族がそっと寄り添い、温かく見守ることがとても大切になります。

 

ただ、うつ病になったからといって、態度を特別に変えたりする必要はないと思います。過剰に反応した方が、きっと本人は気にしてしまうでしょう。

 

患者としては、「いつも通り」が1番嬉しかったり、安心します。

 

 

【参考記事】

 

 

うつ病当事者の声

 

 

うつ病に関する過去の相談7選

 

 

さいごに

病気になると、「治るか」「治らないか」と、つい考えがちになりますよね。

 

でも、うつ病は「治す」ものではなく、症状の「回復」あるいは「寛解(ある程度症状が治っている、コントロールされている状態)」するものと言ったほうが正しいかもしれません。

 

実際、うつ病を「治そう」って考えると、余計つらくなってしまうこともあるようです。

 

「治す」ではなく「うまく付き合う」ことを意識してみることで、焦らず楽を気持ちで、まずはうつ病と向き合っていきましょう。

 

うつ病のセルフチェックはこちら

 

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