【HSP】向いていない仕事の特徴、向いてる仕事の探し方は?臨床心理士が解説

2020.08.25公開

「嫌われたくない」「良く思われたい」といった気持ちが強くなりすぎて、仕事に支障が出てしまう…

 

新しい仕事に慣れるのに時間がかかってしまう…

 

挨拶の返し方ひとつで、「何か悪いことしたのかな?」と気になって仕事が進まない…

 

HSP(highly sensitive person)と呼ばれる感受性が強く、繊細な気質や傾向を持つ人の中には、働くことに対する精神的な負担を大きいとお感じになれる人が少なくありません。

 

そこで今回のコラムでは、

・HSPと呼ばれる気質や傾向を持つ人にとって、どんな仕事が向いていて、逆に向いていないのか。

 

・仕事を探す上でどんなことがポイントとして挙げられるのか。

「HSPと仕事」をテーマに臨床心理士と一緒に考えていきたいと思います。

 

※HSPやHSSは“診断名”ではなく、状態像の呼称(概念)です。

 

【関連記事】

>>HSP4つの特性と12のチェックポイント、発達障害との違いとは?

>>HSS型HSP3つの特徴。原因は遺伝?恋愛・結婚の相性は?

>>【発達障害まとめ】仕事上の特徴・ミスへの対処・合理的配慮・周囲の接し方など

 

【HSP】向いていない仕事の特徴

接客業・窓口対応業務全般

HSPの人は、新しい環境に慣れにくく、急な変化が苦手と言われています。

 

突発的なことへの対応が苦手な傾向にあり、強いストレスを感じたり、パニックになりやすいので、予想外のことが起きたり変化が求められる仕事は向いていないと感じる人も少なくないと言えるでしょう。

 

例えば、接客業である飲食店、スーパーやコンビニのレジ打ちなどの仕事は、不特定多数の人と関わらなければならず、時間帯によっては客が多く来店するため、作業効率やスピードを求められます。

 

特にコンビニでは、荷物の受け取りや公共料金の支払いなど様々なサービスを覚えなくてはいけないですし、仕事が同時に重なると焦ってしまい、客に怒鳴られるという悪循環が起きてしまうおそれがあります。

 

また、コールセンターや受付などの窓口対応業務では、不特定多数の人への対応が求められ、突然怒鳴りながらクレームを訴えてくる顧客が現れる可能性が高い傾向にあります。

 

他者からの攻撃を受けやすく、感受性の強いHSPの人にとっては辛い職種かもしれません。

 

営業職・販売業

HSPの人は、他人の機嫌に左右されやすく、人付き合いを控えて、一人で過ごすことを好む方も多くいらっしゃいます。

 

相手に取り入ったり、機嫌をとるなどいわゆる「ヨイショする」といったことが苦手です。

 

また、HSPの人は他者と競うことも苦手とされています。

 

ノルマや売り上げの達成など結果が求められるの仕事はプレッシャーとなり、HSPの人にとっては苦痛に感じられることが多いかもしれません。

 

協調性が求められたり、人をまとめる仕事

HSPの人は、人の感情を察知する能力が高く、その場で相手が何を求めているのかに気づくことは得意ですが、集団で取り組むことを求められると様々なところに気を配り、心が疲弊してしまいます。

 

チームリーダーなど人をまとめる仕事では相手に気を遣ってしまい、相手にして欲しいことが言えず、どんどん自分の負担が増えてしまう可能性もあります。

 

また、対人緊張が強いため、集団で行う仕事より自分のペースで取り組める仕事の方がHSPの人には向いているでしょう。

シェア
ツイート
ブックマーク

佐藤珠理

臨床心理士/公認心理師

心理系大学院修士課程を修了後、臨床心理士資格を取得。NPO法人にて不登校の子どもたちをサポートする事業責任者として勤務。また、同法人にてひきこもり青年の就労支援事業にも携わる。その後はスクールカウンセラーとして、小・中・高校、計10校の学校を担当する。2019年、公認心理師資格を取得。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2020年8月25日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。

関連記事