精神科と心療内科の違いとは?どちらを受診すべき?看護師&心理相談員が解説

2017.01.26公開 2019.05.16更新

精神科と心療内科があることは知っているけれど、自分が感じている症状はどちらの科をかかった方が良いか悩んだことはありませんか?

 

クリニックなどは両方を標榜していることもありますが、やはり違いは知っておきたいですよね。

 

精神科と心療内科では、同じ疾患を扱うこともあるため、今回は、精神科と心療内科の違いについて詳しくご説明します。

 

 

内科の一部である「心療内科」

心療内科とは、患者さんの出現した症状を、身体面だけでなく、心理・社会的側面をとらえた全人的な視点で治療を行うことを目的としています。

 

そのため、身体的症状を伴わない幻聴や妄想を扱うのではなく、主に「心身症」と呼ばれる状態を中心に扱うことになります。

 

「心身症」とは、1991年に日本心身学会では、

「身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的な因子が密接に関与し、器質的、ないし機能的障害が認められる病態をいう。ただし、神経症やうつ病など他の精神症状に伴い身体症状は除外する」

と定義しています。

 

簡単に言えば、強いストレス(災害や死別、いじめや失業など)によって、胃潰瘍や急性胃炎などの疾患が発症しただけでなく、気持ちの落ち込みや不安などの症状も出現した場合には、心療内科が対応し、体の症状と心の症状をフォローすることになります。

 

また、身体所見に合わない咳や慢性胃腸炎、慢性的な倦怠感や疲労感、摂食障害や睡眠障害、自律神経失調症なども、心療内科で対応しています。

 

つまり、心と体の両方に対しての治療が必要な場合にかかる科が心療内科なのです

 

そのため、身体症状は何もないのに、幻聴や妄想が出現する場合や、うつ病によって引き起こされた食欲低下やめまいなどは、心療内科ではなく、精神科の範疇であると考えることができます。

 

村松真実

看護師・心理相談員

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