夜泣きに何もしないか怒るだけの旦那にどう対応するのがOK?逆効果な対応とは?

2020.07.06公開 2020.07.10更新

夜泣きに何もしない旦那への3つの対応

近藤
夜泣きしても起きずに何もしない旦那に対してどんな対応をしたら良いでしょうか?

 

子どもの夜泣きは、お母さんの身体と正常な精神状態を蝕んでいきます。

 

睡眠不足が続くだけでも自分を保つために精一杯になりますから、健康的な生活を送れないばかりか、

「なぜ自分ばかりがこんなに大変な思いをしなければならないのか」

と、周りに対するイライラも増すばかり…。

 

そんな時、我関せずと子どもが生まれる前の生活と変わらないご主人を見ると、より一層腹立たしさを感じてしまいますよね。

 

この行き場のない怒りやモヤモヤを解消するために、以下の3点に気をつけてみてください。

 

1.夜泣きに対する夫の対応を期待しない

最初の点は、子どもの夜泣きに夫も付き合うのが当たり前という考え方を止めてみるということです。

 

もちろん、夫婦二人の子なのだから育児や家事の分担をなるべく対等にしたいと考えるのは、ごく当たり前のことです。

 

けれど、ご主人も責任のあるお仕事を担っている立場でもあります。

 

一歩、家庭の外に出たら、「小さい子どもが家にいるから」とか、睡眠不足でミスをした…は通りません。

 

なかなか難しいかもしれませんが、ご主人の立場も尊重出来るように、闇雲に責めてしまわないよう、見方と接し方を変えてみましょう。

 

2.頼む時は具体的にお願いする

育児はお母さんの中で一通りの流れが出来ていて、

「今日はここまでやりたい」

「今、ここまでやっておきたい」

などの見通しがあるかと思います。

 

けれど、その流れはご主人は知り得ないことが多いのではないでしょうか。

 

そのため、例えば夜に子どもをあやすのを変わって欲しい時は、

「どうしても今日は体力的につらいので、〇時間寝かせて欲しい。それまで子どもを頼みたい」

と、より具体的にお願いすることで、こちらの意志がようやく伝わります。

 

間違っても、「なんでもいいからやってよ!」といった”漠然とした怒りの丸投げ”にはならないよう、注意しましょう。

 

3.このまま一人で育児を続けた場合のリスクを説明する

育児というのは、母親が子どもの対応をほとんど一人でやっていると勘違いされがちです。

 

ご主人の中でも例外なく、「子どものことはお母さんに任せておけば良いもの」と捉えている可能性は高いですよね。

 

しかし、育児を一人で行うことは不可能です。

 

どの家庭でも家族やどちらかの実家、時にソーシャルサポートの力を借りながら取り組んでいるものだということを話してみましょう。

 

「直接対決」のような形ではなく、少しづつでもお父さんに「親」であることの自覚を促していくことが、育児に協力してもらえる近道ですよ。

 

夜泣き問題で夫婦共倒れにならないために

近藤
夜泣きによる寝不足で疲れ果てて夫婦共倒れしないために必要な工夫や実践例とは?

育児はなんといっても、睡眠不足との戦いであると言っても過言ではありません。

 

特に夜にまとまって眠ってくれるようになるまでは、毎日24時間体制で子どもを見ていなければなりませんから、お母さんの寝不足は避けられません。

 

ただ大人しく起きて遊んでいる分には構わなくても、夜泣きが強く出る子どもの場合は、ご近所迷惑を気にしたり、他の家族への影響を考えると、神経をすり減らすような毎日になってしまいます。

 

お父さんの仕事に支障が出ない範囲で、交代で見る方法もありますが、それでも限界はあるでしょう。

 

育児は一人で出来るものではありません。そして、夫婦だけで全てまかなえるものでもないのです。

 

特に夫婦共働き家庭の場合は、どちらかの実家のサポートを借りることが、現状の改善をはかるには最も適した方法になります。

 

そして、保育園以外にも、

・一時預かりや病児保育

・自治体のファミリーサポート

などを利用しながら、育児だけでなく家事の負担も軽減させて、生活のバランスをとっていくのが望ましい子育てのあり方だといえるでしょう。

 

一見、みんな上手にやりこなせているように見えて、誰かの手を借りることに抵抗があるかもしれません。

 

ですが、実際のところ、誰もが沢山の手を借りて成り立たせているものなのです。

 

まずは思い切って「誰かを頼る勇気」を出してみてくださいね。

 

さいごに

今回は、夜泣きに対して、何もせず怒ったりする旦那との向き合い方を中心に臨床心理士に解説していただきました。

 

睡眠時間が削られるだけでなく、ようやく寝かしつけたかと思った矢先の夜泣きは本当にストレスですよね。

 

それにも関わらず、隣でスヤスヤ寝ている旦那さんがいたら、つい八つ当たりしてしまいたくなる気持ちもよく分かります。

 

そんな時にこそ、深呼吸をワンクッション入れて、まずはイライラで頭がいっぱいな状態から少しずつ離れていきましょう。

 

その上で、旦那さんにヘルプを求めるときは少し具体的に、そして最初は嫌でも自分のメンタルのためにも「ありがとう」の気持ちをぜひ持ってみてください。

 

そして、ぜひ活用できる支援機関も積極的につながってみてください。

 

そこでの新しい出会いが、あなたの子育てライフをより前向きなものにしてくれるかもしれませんよ。

 

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鈴木なつこ

臨床心理士 公認心理師

心理系大学院在学中よりフリースクールスタッフ、精神障害者の共同作業所などを経験。修士課程修了後、スクールカウンセラーとして従事。電話相談業務も兼ねる傍ら、臨床心理士を取得。現在は公認心理師資格を取得し、公立小中学校のスクールカウンセラー。専門は不登校と発達障害。一児の母。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2020年7月6日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。