理解ある会社はあった。クローズ就労&無断欠勤した私が会社に言われたこと

2018.11.12公開 2018.11.21更新
 
【書いてくれた人】
年代:30歳
性別:女性
双極性障害Ⅱ型

20歳の私は入社時にうつである事を言う事が出来ませんでした。

 

採用に響くと思ったし、何より「自分自身、ちゃんと出来るはずだ」と思っていたからです。

 

出来ない人間…

扱いづらい人間…

 

そう思われるのが嫌で、自分の病気を打ち明けられずに就職した人は多いのではないでしょうか?

 

先でも後でも大丈夫ですよ。

 

大事なのは、言える関係性を時間をかけてでも作る事です。

 

受け入れてくれる会社を選ぼう

個人的にですが、「うつである自分」を隠してスタートしたその時から、ストレスは始まると私は思います。

 

できるなら、うつである事、それでも前向きに生きている!とはっきり伝えて就職して欲しいです。

 

長く働ける会社とは、「理解のある会社」です。

 

周囲の人の理解がなければ、自分がどんなに憧れていても残りたくても、長く続ける事は出来ません。

 

そんな会社を選ぶ最初のふるいが、面接や早い段階で「うつです!」と言えるかどうかなのです。

 

自分を大切にして、自分が働ける会社を選んでほしいと思います。

 

いざと言う時、もし動けなくなってしまったら、「最初から知っていた場合」と、「何も知らなかった場合」では、自分自身も勿論ですが、周囲の人にかかるストレス量が全く違うという事を覚えておいて欲しいのです。

 

うつは申告すべき?隠すべき?

就職時、病気を言いたくないな、と思っている理由は何でしょうか?

 

「うつである自分を恥じている」

 

こんな理由なら心配いりませんよ。

 

病気にかかった事をどうして恥じるのでしょうか?

 

自分を出来ない人間だなんて思わないでほしい。

 

客観的に周りを見てください。

 

失礼な話ですが、本当にあなたは誰より劣っているのでしょうか?

・人を騙しましたか?
・お金を盗みましたか?
・暴力をふるいましたか?
・それについて今でも一切反省していませんか?

どうでしょうか、どれも当てはまる人がいるでしょうか?

 

自分にほんの少し自信を持つ事で、うつを話す勇気が生まれます。

 

この自信や勇気を吸い取るのがうつ病だ、と言われるとその通りなのですが、大切なのは「貴方」ですよね。

 

例えば、大切なものの順番を付けましょう。

 

うつを隠してでも就職するのは優先順位が、

1位→仕事、2位→自分自身

になっているからではありませんか?

 

私たちがどれほどその仕事に意味を覚えていたとしても、会社にとってどんな人間も歯車の一つです。

 

大切なのは「自分自身」です。

 

自分を守る為によりよい環境で仕事をしようとするのは、病気に立ち向かう事でもあります。

 

うつを最初に話しておけば、力尽きて動けなくなった時、10人の内1人でも、「無理したんだね」と思ってくれるはずです。

 

周囲も、変な話、「あーそういえば」位で捉えてくれる人もいます。

 

女性の方が比較的寛容かなとは感じています。

 

何も言っていない場合、「どうしたんだろ?」と全く理由がわからず、無断欠勤する人間へ対して不信感が生まれます。

 

もし、社内の人が実害を被った場合、最悪、うつ病という病気を否定してくる敵に変身してしまう事もあり得ます。

 

人間第一印象が全て、とも言いますが、一度抱いた印象を覆すのは難しい物なのです。

 

だからこそ、「自分&周囲」の間で、「なーんとなくそんな事言ってたな」位で事前にうつである事を話しておくのを、私はおすすめ致します。

 

無断欠勤、クビだと思ったら…

突然泣き出すのが、私のうつ発作の始まりパターンです。

 

実際にうつを隠して入社したアパレル販売の仕事で、私はすごくきっちり働いていました。

 

背筋ぴーん、手は横、営業スマイル、丁寧な言葉遣い。

 

なかなかのものだったと思います。

 

でもある日突然、職場で涙が止まらなくなってしまい、そのまま帰宅。当然翌日は無断欠勤してしまいます。

 

何もできず、泥の様に1日22時間はベッドで過ごしました。

 

親が見かねて会社へ連絡してくれ、一週間後に会社と面談。

 

そこで私は奇跡のような言葉を聞きます。

「大丈夫。うちにはそういう子も何人かいるから。」

「人と接するのはストレスだよね。裏方業務へいってみない?」

突然の無断欠勤、申し訳なくてクビで当然だと思っていたのに、そんな理解ある言葉をかけてくれました。

 

実際に裏方現場は、あこがれた華やかな職場とは少し違いましたが、自分のペースで仕事をする事ができ、長く務める事が出来ました。

 

うつをオープンにした私がした3つのこと

それでも、

「できないからここへ飛ばされたと皆思っているんじゃないか?」

「本当は辞めてほしいと、皆思ってるんだ。」

そんな疑心暗鬼な心は消えませんでした。

 

実際に、周りの人は状況がわからず、

「何故泣き出したのか?」

「翌日からのシフト調整はどうするのか?」

「予定していた休みは返上しなければいけないのか?」

と、かなり混乱したそうです。

 

それを当時知っていたら、それこそ申し訳なさで絶対に顔向けできなかったと思います。

 

そういった周りの状況を、こりゃまた人より敏感にキャッチしてしまうので、不安で怖くて、大変なストレスでした。

 

でも、ゆっくりと数年勤めさせて頂き、信用できる周りの数人にむけて、うつである事をカミングアウトしていきました。

 

その結果、私を理解してくれる人がどんどん増えていきました。

 

これはあくまでとても幸せな例です。

 

話せる状況にない場合や、人にそこまで深い話をする気になれない場合もあるでしょう。

 

わたしがしたのは、3つのことです。

・辞めなかったこと

・恥を忍んで続けたこと

・死ぬ勇気があるなら、会社へ行く勇気を出そう

環境が良かった事もありますが、そのおかげで理解者も増え、外へ出て規則的な生活をする事により、体調は良くなっていきました。

 

生きやすい会社を選ぼう

私はとても稀なケースとして、「理解ある会社」へうつを隠して入社し、発作を起こしながらも続ける事ができました。

 

でも、やはり当初予定していた業務外の部署へ移動となり、少なからず会社へ迷惑をかけています。

 

会社にとっても、自分自身にとっても、最初から自身の状態を開示しておけば、お互い納得の上で仕事を始める事ができます。

 

始める手前の面接や、初期の段階で公表するのは不安があるかと思いますが、実際に貴方を見て、発言を聞いて、それでも「うつだから」と断る会社であれば、それは入社してもつらい勤務となる可能性が高いと思います。

 

貴方の私の人生です。

 

病気である事と気楽に付き合いながら、仕事に対してハードルを下げて生きてみませんか?

 

「うつでも働ける会社」で、まず働いてみてはいかがでしょう?

 

臨床心理士より
生きやすい会社、まさにその通りだと思います。会社とは出会いです。その会社にどんな人がいて、どのように理解してくれるかによって、病状は大きく左右されます。仰るように病気=出来ない人間ではないです。面接時に伝える勇気が出ない場合も多いと思います。そんな時は、人間関係を築き、この人なら大丈夫だという人を見つけて少しずつ打ち明けるのも良いと思います。何より自分自身の身体を大切にしてください。
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