怒りと上手に付き合うアンガーマネジメントって?5つの方法を臨床心理士が解説

2018.11.17公開 2019.05.16更新

怒りとの付き合い方は大変難しいものです。

 

無性にイライラしてしまったり、相手のためを思って怒ったはずなのに、人間関係にヒビが入ったり。

 

近年は怒りの表現方法をきっかけとしたパワハラ問題もあります。

 

怒りとの上手な付き合い方はスキルとして身につけておきたいものです。

 

今回はアンガーマネージメントについてご紹介します。気になる方は、是非参考にしてください。

 

怒りはダメなもの?

怒りや不安など、マイナスの感情はダメなもの、無くさないといけないものと考えてしまいやすいですよね。

 

しかし、すべての感情には意味があります。怒りはけっしてダメなものではありません。

 

感情は、人に何かを教えてくれる大切なサインです。

 

例えば、

・怒りの感情は、不愉快なズレ

・不安の感情は、安全が確保されていない

というサインです。

 

感情がどんなサインを持つのか、感情の意味を知り、適切に表現する、コントロールすることが大切になります。

 

 

アンガーマネジメントとは?

アンガーマネジメントとは、文字通り、怒りを上手にコントロールする方法になります。

 

怒りは不愉快なずれがあることを教えてくれる大切なサインです。

 

しかし、怒りの表現方法を間違えてしまうと人間関係に影響が出やすくなります。

 

例えば、

部下の成長のために怒ったつもりだったのに、それ以降、部下との間に溝ができてしまった

というケースは多いと思います。

 

不愉快なズレとは、自分の理想や期待と現実とのズレです。

 

それは自分に関することかもしれないですし、相手に関することかもしれないです。

 

怒りを感じた時、いったいどんな「ズレ」があるのだろうと考えてみます。

 

自分はどんなことに期待していたのに、実際はどうなっているから、怒りを感じているのだろうかと、分析してみます。

 

例えば、

部下に資料作成の期日までには、下案を提出してもらうことを期待していたのに、現実は部下が全然仕上げて来なかった

とします。

 

このような不愉快なずれが怒りにつながっているかもしれません。

 

しかし、実際に怒りを感じてる場面では、なかなか冷静に分析できないことが多いと思います。

 

では、次に怒りと上手に付き合うポイントをお伝えします。

 

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石上友梨

臨床心理士

大学・大学院と心理学を学び警視庁に入庁。5万人の職員のメンタルヘルスを管理し、カウンセリングや心理検査、メンタルヘルス講義、拳銃選手のメンタルトレーニングなど幅広く活動。6年目で退職し、フリーランスに。発達障害を支援する活動に力を入れている。‬>>HPはこちら

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2018年11月17日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。