不安障害で仕事でミスが怖い…仕事での不安を解消する2つの方法とは?
不安障害があって「仕事でミスしてしまったら」と考えると、不安で不安で仕方がない…
そんな思いを抱いていませんか?
仕事は自分だけの問題ではないため、「自分のミスで誰かに迷惑をかけてしまうのではないか」、「自分の評価が下がるのではないか」といった不安はつきものですよね。
ですが、その不安が人よりも過剰で、仕事に支障が出てしまう場合には、人にダブルチェックしてもらうのも効果があります。
今回は、仕事のミスに対する考え方やミス防止のポイントを心の専門家に解説してもらいました。
人はミスすることで理解する
自分の仕事のミスが不安で、「他の人にダブルチェックをしてもらうなんて恥ずかしい」と感じるかもしれません。
ですが、例えば医療現場などでは、仕事の最終確認はダブルチェック、指さし確認は当たり前の作業になります。
特に医療は、人に命にかかわる仕事。
自分の「間違っていたら恥ずかしい」「ミスを指摘されると傷つくからいや」という気持ちは二の次になります。
そもそも、医療業界では、「人はミスを犯す生き物。だから、ミスを事前に発見することが大切」という考え方をするようなシステムになっています。
仕事のミスが怖くなった理由とは?
あなたが「仕事でのミスが怖い」と不安になったきっかけは何が思い当たりますでしょうか?
「以前のミスで上司に叱られて傷ついた」
「他の人にミスを指摘されて恥ずかしかった」
など、いろいろあると思います。
ですが、周囲の人の中で誰一人、失敗しなかった人はいないはずですよね。ミスの経験を生かして、ミスをしないための方法を一人ひとりが持っているのです。
ですので、仕事のミスが不安で仕方がない時は、まずはチームの人などに一緒に提出する書類や数などをチェックしてもらいましょう。
不安な気持ちがある時は集中力が低下しています。自分一人の指さし確認をしても、途中で集中力が切れてしまう場合もあります。
仕事のミスが不安で仕方がない、怖くて仕方がないときは、「自信がないので、一緒にチェックをお願いします」と声に出してみましょう。
全員が良い顔をすることはないかもしれませんが、仕事に責任を持っている人であれば、一緒に確認をしてくれるものではないでしょうか。
ミス防止の自分ルールを作る
仕事のミスが不安で仕方がない場合には、確認するなどのルールを作ってみましょう。
例えば、
○朝に「することリストを作成し、終了したら二重線で消していく
○やらなければならないことを付せんに書いて、誰もが見える場所に貼っておく
○仕事前と後にマニュアルを指さし確認をしながらチェックする
など、自分の仕事の進み具合を視覚化するのです。
不安は確実な何かを得ることで解消されてゆくものです。
自分でチェックした痕跡を残す、仕事の抜けがないかを他の人にも見てもらい、業務を視覚化した後は、それ以上は不安と友達にならないことが大切です。
さいごに
人はミスをします。
自分が頑張っても他の人のチェック漏れで、ミスが起こることもあります。
自分が行った部分の仕事を、
①ダブルチェックする
②視覚で確認する
あとは自分を信じて、ミスについて考えるのをやめましょう。
気持ちを切り替え、次の仕事を意欲的に始めるほうが、あなたにとっても周囲の人にとってもやる気アップにつながるのではないでしょうか。
村松真実 看護師・心理相談員
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- 本記事は2016年7月24日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。