うつ病が治らない…原因や対処方法を看護師&心理相談員が解説

2016.08.23公開 2018.11.19更新

「どうして、もとの自分に戻れないの?」

「自分が思うほどの服薬量などが減らない」

 

一時よりは安定したうつの症状も、自分が期待した通りの効果にならないことに焦りを感じていませんか?

 

そんな時こそ大切な対処方法について、心の専門家に解説してもらいました。

 

 

うつ病は、心の体力がなくなった状態

うつ病は、心因性や内因性などが原因で、脳の神経伝達物質の活動が低下した状態ともいえます。

 

つまり、神経伝達物質の量が減少しただけでなく、伝達物質を刺激に応じて上手に活動させる必要があるのです。

 

たとえば、何か大きな手術を経験した患者さんは、手術して数日安静と食事制限を受けただけでも、今までの体の筋肉がウソのように減少し、ただ歩行するだけでも息が切れる体験をすることがあります。

 

それだけ手術が与える身体の影響は大きいものなのです。

 

うつ病は、心にとって命にかかわる病気ともいえます。

 

お薬と安静を得たことで、強い症状は改善されるかもしれません。

 

ですが、表面から見えないだけで、心の筋肉とバランスは、これから再構築する必要があるのです。

 

大きな手術を行った後は、数年かかっても冷えや疲れで、古傷が痛むことが知られています。

 

逆に、その痛みを感じることで、患者さんたちは“無理をしている”自分の行動を振り返るサインと受け取って休息をとるように心がけている方も多くいます。

 

うつ病は表面から見えにくい症状のため、普通の生活ができるようになると、本人も周囲の方も、「もう大丈夫だよね」「治ったんじゃない?」と考えがちです。

 

しかし、心の筋肉量と、その筋肉を上手に動かすバランスは、十分なリハビリが必要です。

 

リハビリをしないまま、「“治らない”なんて言っていられない」と無理なストレスをかけると、腱や筋肉の断裂を起こし、うつ症状が重くなる結果を招く可能性があるのです。

 

村松真実

看護師・心理相談員

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