うつ病が治らない…原因や対処方法を看護師&心理相談員が解説

2016.08.23公開 2016.11.29更新
 
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「どうして、もとの自分に戻れないの?」

うつ病になり、一時よりは症状は安定したけれど、自分が思うほどの服薬量などが減らない、自分が期待した通りの効果にならないことに、あなたは焦りを感じていませんか?

 

そんな時こそ大切な対処方法について、心の専門家に解説してもらいました。

 

 

うつ病は、心の体力がなくなった状態

うつ病は、心因性や内因性などが原因で、脳の神経伝達物質の活動が低下した状態ともいえます。つまり、神経伝達物質の量が減少しただけでなく、伝達物質を刺激に応じて上手に活動させる必要があるのです。

 

たとえば、何か大きな手術を経験した患者さんは、手術して数日安静と食事制限を受けただけでも、今までの体の筋肉がウソのように減少し、ただ歩行するだけでも息が切れる体験をすることがあります。それだけ手術が与える身体の影響は大きいものなのです。

 

うつ病は、心にとって命にかかわる病気ともいえます。お薬と安静を得たことで、強い症状は改善されるかもしれません。ですが、表面から見えないだけで、心の筋肉とバランスは、これから再構築する必要があるのです。

 

大きな手術を行った後は、数年かかっても冷えや疲れで、古傷が痛むことが知られています。逆に、その痛みを感じることで、患者さんたちは“無理をしている”自分の行動を振り返るサインと受け取って休息をとるように心がけている方も多くいます。

 

うつ病は表面から見えにくい症状のため、普通の生活ができるようになると、本人も周囲の方も、「もう大丈夫だよね」「治ったんじゃない?」と考えがちです。

 

しかし、心の筋肉量と、その筋肉を上手に動かすバランスは、十分なリハビリが必要です。リハビリをしないまま、「“治らない”なんて言っていられない」と無理なストレスをかけると、腱や筋肉の断裂を起こし、うつ症状が重くなる結果を招く可能性があるのです。

 

 

うつ病を回復させるための対処法は?

1.服用は継続する

うつ病のお薬は、徐々に減量する必要があります。そのため、「これ以上治らないなら、飲んでも飲まなくても同じ」と考え、お薬を自己中止することは避けてください。医師と信頼関係をしっかりと構築し、治るために服用を続けましょう。

 

2.生活リズムは一定に

脳の伝達物質の働きが安定するためには、生活リズムを規則正しく一定に保ち、ホルモンバラスを安定させることが大切です。夜12時前には就寝し、朝6時~8時までには起床し朝日を浴びるように心がけます。この習慣性も、心のリハビリには効果があるとされています。

 

3.“焦らない”フラットな気持ちが何より大切

そして、うつ病を回復させるために大切なことは、“治らない”と焦らないことです。自分自身への苛立ち、周囲からのプレッシャーを感じるかもしれません。

 

ですが、“しっかりと治す”最大の目標を思い出し、フラットな気持ちで、イライラや焦りにとらわれないように心がけるようにしてください。

 

 

まとめ

「うつ病が治らないのはどうして?」と焦り始めた時こそ、焦りは禁物です。うつ病の回復には、十分な時間とリハビリが必要です。

 

お薬を自己中断せず、生活のリズムを一定にして、フラットな気持ちで過ごすことが、あなたに大切な対処法になるでしょう。

 

 

【執筆者】

村松真実 看護師・心理相談員

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