感情とオナラの共通点…上手なコントロール方法を臨床心理士が解説

2016.09.30公開 2016.10.08更新
 
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「分かっているんだけど、ついカッとなる」「自分の感情に振り回されて後悔した…」

 

こんな経験があると、いかに感情をコントロールするかと考えがちですが、そもそも感情をコントロールすべきなのでしょうか?

 

そこで今回は、目には見えない感情(気持ち)の扱い方について、臨床心理士に解説してもらいました。

 

 

 

感情は自然

私たちの心の中には、常にいろいろな感情が絶え間なく湧き上がってきています。

 

この「感情」という目に見えないものを皆さんに説明する時によく使う例えがあります。私たちの体の中に自然と湧いて出てくるものというとどんなものがあるでしょうか?

 

答えは、ゲップとオナラです。

 

こんなものが湧いて出てくることに、いちいち責任を取らされては生きていけませんから、私たちは他人に迷惑をかけない範囲で適当に処理しています(時間や場所などを考えて)。

 

 

我慢することの悪影響

体内から自然に出てくるオナラやゲップを我慢し続けてしまうと身体に色々な悪影響を及ぼしてしまいます。それくらい大事な生理現象の一つでもあるのです。

 

実は、「感情」もこれと同じで、我慢してしまうと体や健康によくありません。

 

特に、怒りや寂しさ、悲しさなどのネガティブと呼ばれる感情は、我慢してしまうと憎しみや恨み、劣等感などに形を変えてしまい、様々な人間関係に悪影響が出てきてしまいます

 

(カウンセリング場面では、相談者の感情を見極め、恨みや憎しみなどが強い場合には、その大元になっている怒りの感情に還元してくようアプローチします)。

 

では、この目に見えない「感情」にはどう対処すればいいのでしょうか。

 

 

感情とどう向き合うか

まず、「感情」というものはやってきて、しばらくすると去っていくというのが大原則です。去っていくものですから、「そのまま」にしておくことがコツです。

 

ただし、オナラやゲップと同じで、TPO(時間・場所・場合)を守ることが原則です。

 

かしこまった席でオナラやゲップをまき散らしては周りが迷惑してしまいます。感情もこれと同じで、TPOをわきまえれば出しても構わないのです。

 

むしろ自然に沸き起こるものなので出して下さい。

 

 

TPOをわきまえて発散

例えば、自分の思い通りにいかない場面で怒りなどを抱いた時などに、いきなり物を投げつけたり、暴言を巻き散らしてしまうことは、オナラやゲップを周囲にまき散らすことと同じです。

 

(大人社会でもこういう人は結構いますね)

 

子どもはTPO関係なくゲップやオナラを発散しますが、これと同じで、すぐに怒りだす人というのは、行動がとても幼いのです。

 

そういう時は、怒りを聞いてくれる相手や冷静に話せる場所を見つけたり、独りでクールダウンできる場所や方法を選んで発散するクセを身につけていくことも大切です。

 

 

コントロールするのは行動

ここで皆さんに覚えておいてほしいポイントは、コントロールするのは行動であって、感情はそのままにしておくということです。

 

特に、怒りや悲しみ、寂しさなどは生きていれば抱いて当然の感情なので、すぐにどこかへしまいこまないようにしてください。

 

時間の経過と共に形を変えて必ず現れてきます。

 

 

さいごに

今回は、感情の扱い方について臨床心理士の先生に解説してもらいました。

 

感情は、オナラやゲップと同じで、自然に湧き出てくるものです。だからこそ、無理に抑えようと我慢するのではなく、TPOをわきまえながら、発散するコツを身に付けていきましょう。

 

 

【記事提供】

佐藤文昭 臨床心理士

おやこ心理相談室 室長

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