「日本の普通に殺された」心を見失いそうになって気がついた“自分らしさ”
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「自分らしさ」を取り戻して挑戦したフランス留学で、うつ状態に
期待に胸をふくらませて入国したフランスで、うつ状態に。
それからしばらく経って、またフランスでテロが起きたんです。同時多発的なテロでした。
そんな中で、日本からの留学生として異国で過ごすうちに、糸がぷつんと切れてしまって。留学の途中で、誰にもなにも言わずに、フランスから逃げ出したんです。
フランスって、パンやパスタがメインで、お米を食べる習慣がないんです。ぼくも毎日小麦を食べていたんですけど、体に合わなくて、小麦アレルギーになってしまって…。
自分の好奇心に従って行動しようと決めてからは、その行動をしたことによる小さな成功体験を積み重ねて、それが自信になっていました。
うつ状態になって、その自信がすべて壊れてしまったんです。
今までだったら挑戦していたことも、「自分には無理かもしれない」と諦めてしまうことが増えて。リハビリには、とても時間がかかったと思います。
日記を書いていたんですけど、毎日書く!と決めると苦しかったんですよ。だから、書きたいときだけ書くようにしました。
自分の中のルールを甘くして、「できた」経験値を増やすんです。
自分が自分を信じてあげられないと、チャレンジってできないんですよね。小さな成功体験を増やして、自己肯定感を高めていきました。
今は、うつ状態になる前の「自分はこうありたい」という理想へ向かう気持ちと、うつ状態になった後の「人生どうなるかわからないから、うまいことやりましょう」という現実を受け入れた気持ちが、うまく混ざっていると思います。
無理をしすぎることも、今ではなくなったそうです。
せっかくうつ状態になったんだから、元を取らないともったいない!って。
野垂れ死ぬ心配がないなら、好きなことをしないともったいない
そういう人は、1日でいいので、まったく予定のない休日を作ってほしいです。
その日に、自分の欲求に従って動いてみてください。その動きのひとつひとつに、ヒントがあるはずなんです。
なにもしなくていいのに、ついやってしまうこと。その行動が、自分の好きなことのヒントになります。
これだけ社会のインフラが整っていれば、そう簡単には野垂れ死なないじゃないですか。こんな贅沢な国ってないんですよ。
「生存」の部分がここまで保証されている国は、なかなかない!
生きる上での最低限の土台をクリアしているのが、日本。そんな国で、好きなことをしないなんて、とてももったいないなと思います。
「忘れるなら、忘れていいと思う」と、さらっと言うYAMATOさん。
ぼくの場合だと、「喋る」や「考える」は、昔からやめられないんです。ただ、実は音楽活動もしているんですけど、「歌うこと」はやらない時期もあるんですよ。ということは、ぼくにとって「歌うこと」は、そのレベルのやりたいことなんです。
親からの愛情を受けていたとしても、あなたは親の所有物ではない。誰の所有物でもないんですよ。「普通こうあるべきだ」と言われていることも、誰が決めたか知らないし。
誰が決めたかわからないことを守って、その知らない誰かを喜ばせるために、あなたは生きているのかと。
本当に、好きに生きたらいいと思う。犯罪を起こしたりとか、誰かに迷惑をかけない限りは。考えすぎてしまう人が多いのかなぁと思いますね。
でも、その考えることすら、楽しもうと思っています。
「自分らしさ」がわからない人でも、「自分ってなにが好きなんだっけ?」と考えてみると、意外と答えはすぐに見つかるかもしれません。
知らない誰かの声に惑わされないように、「自分はどうしたいのか」を軸に物事を考えることが大切だと、YAMATOさんに教えていただきました。
YAMATOさんの笑顔が素敵なのに、なぜかカメラマンさんの指が主張している写真でお別れです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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- 本記事は2019年6月26日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。