10代の頃から強迫観念や確認行為に悩んでいます(50代・男性)

2017.05.16公開
加藤たかこ

回答者
加藤たかこ
臨床心理士

 
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ご質問

私は、10代から強迫観念、確認行為に悩まされ、「鍵をかけ忘れたのではないか」「ストーブを消し忘れたのではないか」など、いろいろなことが気になってしまいます。

 

何回確認しても不安になり、友人と会っていても、戸締まりのことや火の後始末のことが心配になり、頭から離れず、心配になると胃が痛くなり、食事を一緒にしても胃がもたれて、苦しく、友人と話をしても、楽しくなく、家に帰って涙する日も何度かありました。

 

友人と食事をとると胃がもたれ、苦しくなるという強迫観念から、友人と別れました。

 

親友だったのにと後悔しています。

 

あれから、20年近くたちました。

 

確認行為をすると、確認行為をしたことを自分の心の中で責め、なぜ確認行為を我慢しなかったのか、自分は間違ったことをしたと後悔して、胃が痛くなり、痛くなると胃の痛みが頭から離れないので胃薬を飲みます。

 

仕事中でも、仕事を抜け出して、胃薬を飲んでいます。

 

また、自慰がしたくなると我慢できなくなり、スーパーや駅のトイレでも、自慰をしてしまいます。自分では、コントロールできません。

 

自慰を我慢すると、イライラして物事に集中できません。どうしたら、よいでしょうか。

回答

初めまして。投稿を拝見させて頂きました。

 

確認行為の為に、若いころからずっと悩まれていらっしゃったそうですね。

 

強迫観念から、ご友人との交友を絶たれたエピソードをご記載下さいましたが、ご自身の大切なものを失われた際の苦しみは、とても言葉では表せないほどのもであったのではないでしょうか。

 

また、自慰をしたくなるとコントロールが利かなくなるとのこと。

 

戸締りや火の後始末が不安になる強迫観念に比べると、自慰のような行為はより本能的な性質を孕んでもっと直接的なため、コントロールの生じにくさがあるのかもしれません。

 

投稿を下さった内容を拝見すると、投稿者様の日常では1つの強迫観念や確認行為から、また別の強迫観念等が生じてくることが多いのではないかと思われます。

 

また、日常生活の多くの場面で強迫観念や強迫行為に苛まれていらっしゃっていることが伺えます。

 

けれども、そのようなしんどい生活の中でも、確認行為をせずともやり過ごす事ができた場面もおありである様子。

 

そういった場面ではどのようにして、確認行為をせずとも、次のステップに移る事ができたのでしょうか?

 

ただひたすら我慢してきたということでしょうか?

 

どうしても確認行為をせずにはいられなかった場面とそうではない場面では、何がどの様に違いましたか?

 

ところで投稿者様は、確認行為のことで病院を受診するといったことは、されてはいらっしゃらないのでしょうか?

 

強迫観念や強迫行為は、脳内物質の分泌の上手くいかないことが原因の1つとされています。

 

受診されていないというのであれば、医療的な介入が投稿者様にとって現状を良くしていく大きな手立てとなることが予想されます。

 

ぜひ、医療的な力を借りることをお勧め致します。

 

投稿者様の日々の生活に思いをはせている中で私が気になっているのは、投稿者様が「確認行為や強迫観念に苛まれる自分」から離れられている時間が、一体どれくらいおありなのだろうか?ということです。

 

ごく当たり前なことかもしれませんが、確認行為や強迫観念は投稿者様の「ごく一部」であって、「全部」ではないわけです。

 

「病気であっても病人ではない」のと同じように、日常生活も心も全て、確認行為や強迫観念に操作されてしまっている状況でなければ良いのだけれど…と案じております。

 

今まで確認行為や強迫観念に頭を占領されている時間が1時間だったなら、せめて55分にというように、少しずつでも良いので、確認行為や強迫観念を忘れる時間を増やしていけると良いですね。

加藤たかこ

加藤たかこ

臨床心理士

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