うつ病で仕事に支障…前を向いて歩くためにはどうすれば?(30代・女性)

2017.05.27公開
川瀬まり

回答者
川瀬まり
臨床心理士

 
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ご質問

20代半ばの時、うつ病ではないかと上司に指摘され、心療内科に受診しました。服薬中に(医療現場での勤務で)ヒヤリとした事はあります。

 

これが原因で仕事を制限され、活躍する場や役割を失い、転職を繰り返しています。

 

転職の面接で毎回、細かいことを掘り下げて聞かれます。これは、一生働く限り、ついてまわるのでしょうか。

 

明るく前を向いて歩くにはどうしたらよいですか?

 

今は病院に行けず、薬は切れています(約15日くらい)。

 

現在はもうすぐの就職にむけて、規則的な生活を心掛けるなど体調を整えています。

 

パニック、うつ、SAD等の診断を受けています。

回答

こんにちは。

 

「転職」と一言でいうのは簡単ですが、それに伴う準備や手続き、環境の変化、緊張…思った以上に大変なものです。

 

転職を繰り返す中で、先がよく見えなくて、不安なお気持ちお察しします。

 

あなたの症状を詳しく知らないまま、あまり勝手なことは言えませんが、あなたが今の状況を動かすヒントになりますように、私なりの考えを書かせていただきます。

 

心療内科でお薬を処方されたのですね。服薬を止めたのには、あなたなりの理由があるのだと思います。

 

ですが、お薬は通常、徐々に減らしていきます。いきなり止めると、時に悪化する可能性もあります。

 

もうすぐの就職に向けて体調を整えている時であれば尚更、ぜひ一度、早めにお医者さんの所へ行って相談してください。

 

お医者さんのところへ戻るのに心配や戸惑いは不要です。

 

例えば、お薬が合っていないと思ったら 、そう伝えてお薬を変えてもらえばいいですし、薬を飲むことに抵抗があるのなら、その気持ちを伝えてください。

 

なるべく少なめに、早く止める方向で治療計画を立ててくれるはずです。

 

希望や疑問を伝え、「先生と一緒に治療を進めていく」のが一番有効で、安心できる方法ではないでしょうか。

 

人間同士なので、相性もあります。もし、どうしても先生と合わない、信頼できないと思ったら、 先生を変えるのも 一つです。

 

うつ、パニック障害、SADの診断を受けられたのでしたら、ぜひ心理カウンセリングも併用していただきたいと思います。

 

うつの再発防止には、お薬とカウンセリングの併用が一番効果的との報告があります。

 

また、パニック障害、SADについてもカウンセリングが有効とされています。特に 認知(行動)療法をお勧めします。

 

個人カウンセリングに抵抗があるようなら、グループでのマインドフルネスを試してみるのもいいかもしれません。

 

マインドフルネスは瞑想を基にできたものです。

 

心理療法としては認知行動療法の一つという位置付けですが、心理療法だけでなく、子供から大人まで日常生活の充実に有効であると、幅広く使われています 。

 

それから、もしも特定の出来事が原因であるようなら、催眠療法や眼球の動きを使うEMDRも効果的です。(ただし、きちんと技術を取得したセラピストを選んでください 。)

 

これは私のイメージですが、お薬は本来の自分よりも弱っているあなたに、問題に向かう力をくれます。

 

薬である程度の力を得たら、お医者様など周囲の助けを得ながら、納得いく生き方を見つけていく――

 

一人で抱える必要はありません。焦る必要もありません。苦しい時は苦しい、悲しい時は悲しいと素直に思って良いのです。

 

そして、自分の正直な気持ちを知った上で、自分にできること/した方が良いことを考えてみてください。

 

あなたの場合、例えば長く働ける職場を見つけることも、「した方がよいこと」かもしれませんね。

 

大丈夫です。一つの職種の中にも様々な仕事がありますし、様々な会社があります。

 

面接で掘り下げて聞かれるとのことですが、転職の理由はおそらく、どの面接でも聞かれるでしょう。

 

そして、面接官が納得すれば、それ以上聞かれません。

 

あなたがどんな返答をするか、それはあなた次第です。

 

面接官の考え方も社風も様々。詳しく話して、あなたをより理解し、採用してくれる会社が一番理想的ですよね。

 

そんな会社は必ずあります。でも、すぐに見つからないかもしれません。

 

面接官に受けそうな返答を考えておいた方が、 仕事に就くという点では有利かもしれません。けれどその場合、就職後に大変なことが増える可能性があります。

 

いくつかある選択肢の中から、あなたが一番納得できるものをご自分で選ぶこと。

 

それが、あなたが前に進むための鍵であるように思います。

 

前に進もうとしているあなたを応援しています。

 

顔を上げて、ゆっくり一歩一歩進んでいってください。

川瀬まり

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臨床心理士

臨床心理士(psychologist)性セラピスト(sexologist)

川瀬さんのホームページはこちら

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